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第48回京成杯オータムハンデ(GIII)
2003年9月14日(Sun) 中山芝1,600M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 7 14 ブレイクタイム 牡6 58.0kg 松永幹夫 1.33.9 552kg(0) 6
2   5 10 シベリアンホーク 牡3 51.0kg 江田照男 1.33.9 クビ 482kg(+2) 8
3 2 4 オースミコスモ 牝4 55.0kg 常石勝義 1.34.0 1/2 424kg(-2) 7
4   3 6 マイネアイル 牝5 52.0kg 小池隆生 1.34.2 1 1/4 446kg(+6) 10
5 8 15 ミレニアムバイオ 牡5 58.5kg 武豊 1.34.2 アタマ 486kg(0) 1
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 11.3 - 11.6 - 11.8 - 11.9 - 11.8 - 11.2 - 12.0
上がり 4F 46.9 - 3F 35.0
2コーナー (6,*10)14(4,7,13)15(5,11,16)(1,12)(3,9)8,2
3コーナー 10(6,14,13)(7,15)(4,11)(5,16)(3,8)1(9,12)2
4コーナー 10,14(6,13)(4,7,15)11(5,16)3(1,8)(9,12)2

■レース回顧 舞台は違えど連覇達成・マイルで覚醒ブレイクタイム!
■レース解説

 ハレルヤサンデーが出遅れ。マイネアイルがダッシュ良くハナを奪う。外からシベリアンホークがこの直後に続く。ブレイクタイム、オースミコスモあたりが好位を形勢。ミレニアムバイオはこれらを前に見る形で中団外につける。その内でロイヤルキャンサーが掛かりながら追走。ウインラディウスは中団後方の内、ボールドブライアンは最後方待機。3コーナーを迎えるまでに先頭に立ったシベリアンホークのリードは1馬身強。ブレイクタイムが直後をガッチリマークして直線を迎える。シベリアンホークが逸早く追い出して後続を突き放す。ミレニアムバイオら後方勢が絶好の手応えで押し上げるが前と脚色が変わらない。そのまま逃げ切りかというところでブレイクタイムがようやく詰め寄り、ゴール前僅かに交わす。


■レース回顧

 ハズレ。ウインラディウスは前に行けなかった(行かなかった?)模様。お手上げですわ。ヽ(´ー`)ノ

 ウインラディウスは重賞ウイナーを前に置く苦しい位置取り。これでは何のためにハンデを貰っているのか分からない。3〜4コーナーでは前詰まりを嫌って動かず、直線では周りがバラけてから追い出していた。坂を駆け上がって確実に詰め寄ったが前には届かない。後手後手の騎乗にガックリ。

 勝ったブレイクタイムはダートを叩かれてきっちり変わった。昨年新潟で行われたこのレースで「あんな馬(ブレイクタイム)を見たら、かなうわけがないと馬(トレジャー)の方が走るのをやめてしまった」(岡部騎手)、「周りの馬の手応えが良くて、馬(キクカグロリアス)自身があきらめてしまった」(蛯名騎手)と言わしめたブレイクタイムの強さを覚えていればここは粗末には扱えなかったはず。今回4角先頭のシベリアンホークをマーク出来ていたのはこの馬だけだったということも付け加えておきたい。

 シベリアンホークは行った行ったになったことで結果として漁夫の利を得たように思えるが、ほぼ全馬が上がり34秒台〜35秒台前半に集中していたことから結果として逃げた江田照男騎手の作戦勝ちと言っても差し支えない。しかしこれほどまでに各馬の上がりが似通ったレースも珍しい。後方待機に徹したボールドブライアンはこの奇妙な流れのとばっちりをまともに受けて14着と完敗。やはり前が止まらないと(全体的な上がりが掛からないと)差し込めないようである。

 ミレニアムバイオは北九州記念時の行きっぷりこそ無かったものの、手応え良く勝負どころでじわじわと進出し直線に向いてアッサリを思わせたが、そこから前に行けなかった。ソラを使いながら走る癖は相変わらずで、武豊騎手も必死に立て直しながら前を追ったが最後まで伸びはみられなかった。北九州記念を楽勝してしまったことで課せられた2.5kgの重枷が響いたとしか思えない敗戦だった。

 ハレルヤサンデーは関屋記念に続いてまた出遅れた。鞍上も同じ蛯名騎手。まともに出れば好勝負と見られたのか、関屋記念勝ち馬オースミコスモ(7人気)を上回る4番人気に支持されていた。経験上「前走で着順が下だった馬が人気の場合は疑え」という持論を持っていたのでハレルヤサンデーは見送ったが、まさかまた出遅れるとは思わなかった。蛯名騎手を軸に買う場合、騎乗馬の出遅れ歴や気性面なども調べておいた方が良さそうだ。


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