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第48回京成杯オータムハンデ(GIII)
2003年9月14日(Sun) 中山芝1,600M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 フライトソング 95 新潟記念で軽量貰って敗退。力不足は明白。  
2 ボールドブライアン 100 後方一気の脚あるが前が止まらないと苦しい。  
2 3 ウインラディウス 89 好位差し身に付く。初めての軽ハンデで好勝負。
4 オースミコスモ 101 前走評価も55kg以上に良績なしで狙い下がる。
3 5 シンコウスプレンダ 85 斤量軽くなるが既に往年の力無く見込み薄い。  
6 マイネアイル 100 軽量味方に粘り込みあるも速い時計は微妙。  
4 7 ツジノワンダー 94 休み明け後は散々の内容だが中山は走る。  
8 ハレルヤサンデー 98 前走出遅れ考慮しても平凡。重賞では荷が重い。  
5 9 ダイワジアン 96 直近2走が酷い内容。時計掛からないと厳しい。  
10 シベリアンホーク 86 軽量で展開も向くがさすがに押し切るまでは。  
6 11 ロイヤルキャンサー 97 1,400M以上では微妙。前々につけられるかが鍵。  
12 オーゴンサンデー 88 末脚強烈もマイル以上の距離で非力さ露呈。  
7 13 マイネルモルゲン 90 古馬と初対戦。GI3着でハンデ見込まれた感あり。  
14 ブレイクタイム 100 昨年の覇者もその後は不順。叩いて変われるか。
8 15 ミレニアムバイオ 101 条件的には問題無いが前走比2.5kg増は重枷。
16 トレジャー 99 重賞では足りないレースばかり。先行してどこまで。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 摩周湖特別との関連を突け・飛躍の秋ウインラディウス
■予想構築

 過去10年における京成杯オータムハンデの傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 関屋記念経由馬が7連対(2勝)。2戦2勝の摩周湖特別快勝馬にも注目。
    ―→直前のマイル重賞である関屋記念と相性が良いのはともかく、1000万条件に過ぎない摩周湖特別との関連も見逃せない。関屋記念経由馬オースミコスモハレルヤサンデーダイワジアンロイヤルキャンサーに加え、摩周湖特別勝ち馬ウインラディウスに注目。
  • 北海道開催経由馬が好走している。人気薄での連対事例もあるため注意。
    ―→前走で北海道開催を使っていた馬は【4・3・3・13】(30.4%)。出走数の割に連対が多い。このうち藤沢和雄調教師管理馬は【2・2・0・4】(50.0%)で、ウインラディウスのローテには好感が持てる。他ではシンコウスプレンダも函館を経由しており注意を要する。
  • 前走掲示板内が望ましく、過去8年の連対馬16頭は全てクリア。
    ―→とにかく近走の勢い重視。直近8年では前走6着以下かつ0秒6以上負けていた馬の連対がない。フライトソングマイネアイルツジノワンダーハレルヤサンデーダイワジアンシベリアンホークロイヤルキャンサートレジャーは苦戦必至。ダート戦経由馬の連対例が無い上、前走で1秒以上負けているシンコウスプレンダブレイクタイムも良くない。
  • 負担斤量は牡馬52kg以下、牝馬53kg以下なら消し。
    ―→牡馬52kg以下【0・0・0・10】(0.0%)、牝馬53kg以下【0・0・3・21】(0.0%)。ハンデキャッパーが軽めにつけた馬は軒並み苦戦している。フライトソングマイネアイルツジノワンダーダイワジアンシベリアンホークオーゴンサンデーは来ても3着まで。
  • 負担斤量前走比増となる馬が強さを発揮している。
    ―→1kg以内増なら【3・2・1・3】(55.6%)となる。オースミコスモ(54kg→55kg)、ブレイクタイム(57kg→58kg)に注目。なお1kg超増は【1・0・0・2】(33.3%)で、ミレニアムバイオ(56kg→58.5kg)も良好。
 狙いに挙がるのはボールドブライアンウインラディウスオースミコスモマイネルモルゲンミレニアムバイオの5頭。

 軸は摩周湖特別を経由したウインラディウス。

【摩周湖特別経由馬の成績】
年度(回) 馬名 摩周湖特別 性齢・斤量 斤量前走比 着順
'98年(第43回) シンコウスプレンダ 1着(+0.6)、上がり34.9 牡4・54kg −3kg 1着
'01年(第46回) ゼンノエルシド 1着(+0.6)、上がり34.5 牡4・53kg −4kg 1着
'03年(第48回) ウインラディウス 1着(+0.6)、上がり34.7 牡5・54kg −3kg

 ウインラディウスは過去の摩周湖特別勝ち馬2頭と不気味なほど諸条件が一致している。初めての軽ハンデ(これまでハンデ戦で馬齢定量より軽い斤量を背負ったことがない)に該当していることも同じ。マイル未勝利だが、先の2頭もマイル未勝利でこのことを理由に狙いを下げる必要も無い。

 相手はマイル6勝のミレニアムバイオ、関屋記念勝利で勢いに乗りたいオースミコスモ。この2頭については負担斤量前走比増が微妙だが、ハンデキャッパーに認められた馬が走るという傾向からすれば上位争いは必至とみて然るべき。

 ボールドブライアンは安田記念ではミレニアムバイオとオースミコスモに先着し、同コースでは追い込んで0秒2差勝ち、0秒3差負け、0秒0勝ち。ただ前が止まりにくい開幕週において追い込みをかけるという点で展開不利。東京新聞杯のように内が綺麗に割れるとは限らない。マイネルモルゲンは古馬初対戦で54kgは見込まれた感がするため見送る。

 穴なら負担斤量前走比増で叩き2戦目のブレイクタイム、函館経由の4年前の勝ち馬シンコウスプレンダ。いずれもダート戦経由ということでスピード勝負に即座に対応できるかが鍵。ここではブレイクタイムに淡い期待を寄せてみる。

◎ウインラディウス
○ミレニアムバイオ
▲オースミコスモ
△ブレイクタイム


■馬券構築

 ウインラディウスから馬複流し。

[馬複] ウインラディウス−ミレニアムバイオ 50%
[馬複] ウインラディウス−オースミコスモ 30%
[馬複] ウインラディウス−ブレイクタイム 20%


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