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第10回函館スプリントS(GIII)
2003年7月6日(Sun) 函館芝1,200M 3歳以上オープン 別定 (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   6 7 ビリーヴ 牝5 56.0kg 安藤勝己 1.09.3 480kg(+4) 1
2 7 9 アグネスソニック 牡4 56.0kg 横山典弘 1.09.6 2 494kg(+8) 2
3   2 2 アタゴタイショウ 牡3 53.0kg 菊沢隆徳 1.09.6 ハナ 494kg(+6) 10
4   5 5 テイエムサンデー 牡7 56.0kg 秋山真一郎 1.09.8 1 1/4 504kg(+8) 4
5   8 10 フミノトップヒル 牡6 56.0kg 本田優 1.10.0 1 1/2 460kg(-2) 8
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 11.8 - 10.5 - 11.2 - 11.6 - 11.7 - 12.5
上がり 4F 46.8 - 3F 35.1
3コーナー (*1,4,7)(2,10)(6,11)(3,8,9)-5
4コーナー (4,*7)(1,10)(2,3,6,11)(8,9)5

■レース回顧 直線悠々独走・スプリントならモノが違うビリーヴ!
■レース解説

 フミノトップヒル好スタートも内からイシノグレイス、ショウナンタイムが飛び出して前につける。この直後にビリーヴがつける。差がなく内アタゴタイショウ、中エコルプレイスが追走。タイキトレジャー、アグネスソニックは中団。3コーナー過ぎに差し掛かった辺りで早くもビリーヴが抑えきれない手応えで先頭に躍り出る。そのまま独走に持ち込み楽勝。2着争いは内をロスなく回ったアタゴタイショウ、外からよく伸びたアグネスソニックの争いになったが、アグネスソニックが僅かに優勢で2着。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。好配狙いでもビリーヴ外しは無謀だったようで。A(^-^;)アセアセ

 ビリーヴは「時計が掛かる決着で多少不安」という理由で見送ったが、それだけで他馬を下回ると結論付けた(無印評価)のは早計だった。そのように考えるのなら「軸は怪しいが対抗なら」と考えるのが定石だったように思う。配当妙味につられて実力馬のアラ探しに走るのはダメ。ただ「本当に要らない」と考えられる時との線引きが難しいのは事実で、競馬予想の醍醐味でもある。

 軸馬アグネスソニックは図ったように差して2着。ビリーヴが逃げ馬の直後につけて楽々抜け出していたただけにこれを捉えるのは土台無理な話。ちなみにアグネスソニックは重賞未勝利だが、2着はこれまでに3回ある。そのいずれにも横山典弘騎手が騎乗していた。ヨコテンは違う意味で安定しているので、混戦時に軸にすると結構美味しかったりする。NHKマイルC、宝塚記念での2着は記憶に新しい。

 穴で面白いかなと考えたイシノグレイスはスムーズにハナを奪えなかった関係でラストは逆噴射状態。能力的にも重賞では苦しいようである。タイキトレジャーは勝負どころで前が壁になったことで追い出しが遅れたのが痛かった。直線も前が窮屈なままではどうしようもない。

 函館2歳S勝ちがあるサダムブルースカイは軽く捲っての追い出しを決めたが、横一線から前に出られなかった。2着以下が完全な叩き合いになったのは誤算だったのではないだろうか。一方、もう一頭の函館2歳S勝ち馬アタゴタイショウは道中からインを貫く「省エネ走法」で技ありの3着。この馬も叩き合いは不得手の部類に入ると思うが、前半のセーブが2番手集団から逸早く抜け出す際の原動力になったように思う。


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