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第20回エプソムC(GIII)
2003年6月15日(Sun) 東京芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (混)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 8 17 マイネルアムンゼン 牡4 57.0kg 蛯名正義 1.47.7 464kg(+4) 1
2   5 10 ローマンエンパイア 牡4 57.0kg 後藤浩輝 1.47.7 クビ 508kg(+2) 3
3   7 15 エーピーグリード 牡8 57.0kg 内田博幸 1.47.8 クビ 504kg(0) 18
4   8 18 タイガーカフェ 牡4 57.0kg D.オリヴァー 1.48.2 2 1/2 480kg(+6) 12
5   4 8 スマイルトゥモロー 牝4 55.0kg 吉田豊 1.48.4 1 1/4 450kg(+20) 5
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:稍重)
ハロンタイム 12.3 - 10.4 - 11.5 - 12.0 - 12.3 - 12.5 - 12.0 - 12.1 - 12.6
上がり 4F 49.2 - 3F 36.7
2コーナー 15,16-7(4,13)(6,14)(3,8,17)(5,9)(1,2,18)10,12,11
3コーナー 15-(8,16)-(7,13)(4,14)(6,17)(5,3,9)18,2,10,1,12-11
4コーナー 15,8-(7,13,14,17)(5,16)(4,6)18(2,9)(3,10)1,12,11

■レース回顧 一足早い上がり馬・マイネルアムンゼン3連勝で重賞初V!
■レース解説

 エーピーグリードが好スタートからハナへ。押して上がったゲイリートマホークは2番手まで。3番手以降は離れてヒマラヤンブルー、ツジノワンダー、ノブレスオブリッジと続く。トレジャー、マイネルアムンゼンはその後の中団につける。スマイルトゥモローがかかり気味に上がっていく。ローマンエンパイアは後方3番手を追走。やや縦長の展開で3コーナーをカーブ。トレジャーとマイネルアムンゼンが揃って進出を開始。直線に向き、エーピーグリードが更にリードを広げる。後方勢も追い上げにかかるが脚色は同じ。残り200Mでエーピーグリードの脚が衰え始めると馬場の真ん中からマイネルアムンゼン、大外からローマンエンパイアが接近。マイネルアムンゼンが僅かに体勢有利でゴール。


■レース回顧

 ハズレ。混戦と目される時ほど平穏に収まるものです。が、3着がどえらい事に。(゚д゚)ナニー

 エーピーグリード。七夕賞、函館記念、新潟記念と3つのハンデ戦で相次いでシンガリ負け。それも単騎で逃げて3コーナーで沈没といったレースばかり。そこから10ヶ月の間隔を空けて使ってきたのは別定戦のエプソムCだった。普通なら「(゚听)イラネ」の一言で済まされそうなこの馬が、何と僅差の3着に粘り込んだというのだから競馬というものは分からない。それにしてもバカに行きっぷりが良かった。

 エーピーグリードは「初ブリンカー」だった。「初ブリンカー」はクロフネが勝ったNHKマイルCであわやの逃げ切りを演じたグラスエイコウオーを見てから意識するようになったが、それでも冒頭で述べたような下地がある馬に対して意識できるか、と言われれば辛い。こういう結果を何度も経験しないと今回の3連複はとてもじゃないが買えない。

 勝ったマイネルアムンゼンは前2走と比べて馬群から抜け出すのに多少てこずったが、粘るエーピーグリードをゴール間際でなんとか捉えて重賞初制覇。3コーナーから動き出しながらゴールまで末脚が持続したのは評価しておきたい。2着ローマンエンパイアは前の追い出しが幾分早まったことで大外からの追撃が実った。馬場が適度に渋ったことで時計が落ち着いたのもこの馬にとってプラスに作用した。行き会ったりばったりのいい加減なローテを改めれば今後に期待が持てる。

 軸馬ヒマラヤンブルーは直線入り口で他馬に捕まって終了。エーピーグリードの離れた3番手では追走一杯が限度。まあ仕方ない。巴賞→函館記念で巻き返しを期待。トレジャーは自分から動いて途中からついていけなくなった。チョイ差し専門馬の感。ノブレスオブリッジはそこそこ頑張っていたが肝心のラストでガス欠。これでは牝馬限定でも重賞ではまだ辛い。オークス馬スマイルトゥモローはプラス20kgとおデブだったこと、久々のレースで掛かっていたことを考慮すればここを叩いた効果は次に出てきそう。


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