HOME > 重賞回顧 > 第53回安田記念
第53回安田記念(GI) 2003年6月8日(Sun) 東京芝1,600M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定) |
|||||||||||
着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ▲ | 2 | 3 | アグネスデジタル | 牡6 | 58.0kg | 四位洋文 | 1.32.1 | (レコード) | 468kg(-4) | 4 |
2 | 8 | 16 | アドマイヤマックス | 牡4 | 58.0kg | 武豊 | 1.32.1 | クビ | 478kg(+16) | 6 | |
3 | ○ | 4 | 8 | ローエングリン | 牡4 | 58.0kg | 後藤浩輝 | 1.32.2 | 3/4 | 474kg(-4) | 1 |
4 | 7 | 14 | イーグルカフェ | 牡6 | 58.0kg | D.オリヴァー | 1.32.2 | ハナ | 468kg(-10) | 10 | |
5 | 4 | 7 | ダンツフレーム | 牡5 | 58.0kg | 藤田伸二 | 1.32.3 | 1/2 | 508kg(+2) | 3 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.1 - 10.9 - 11.5 - 11.5 - 11.7 - 11.2 - 11.5 - 11.7 上がり 4F 46.1 - 3F 34.4 3コーナー 11,8,5(7,16,15)(12,17)(3,18)(2,10,13)14-(4,9)1 4コーナー 11,8(16,5)(7,12,15)(3,2,17,18)(14,10)13,9,1,4 |
■レース回顧 前代未聞のオールラウンダー・アグネスデジタルがレコード駆け! |
■レース解説 ダンツジャッジがいきなり落馬。ミスキャスト、イーグルカフェが出遅れ。ミデオンビットが果敢にハナを奪う。ローエングリンは2番手につける。以下ビリーヴ、アドマイヤマックス、ダンツフレームと続く。アグネスデジタルは中団内、テレグノシスは後方外を追走。馬群はさほどバラけずほぼ一団で推移。ミデオンビット、ローエングリンが持ったままの手応えで直線に向く。満を持して追い出したローエングリンが早速先頭に踊り出る。残り200Mを切ったところで好位につけたアドマイヤマックスがローエングリンにじわじわ詰め寄って僅かに交わすが、外からアグネスデジタルがこれらをまとめて交わしてゴール。 ■レース回顧 ハズレ。アドマイヤマックス2着。GIで「SS×NT」は期待値からして買えません。(゜д゜)ゴルァ 「SS×NT」とは父サンデーサイレンス×母父ノーザンテーストの血統構成を持つ馬のこと。一般にGIでは用無しと言われることが多く、GIでは今回を含めて【0・3・7・53】(4.8%)。これまでの連対例は'00年高松宮記念2着ディヴァインライト、'00年阪神3歳牝馬S(当時)2着ダイワルージュ。全くの用無しというわけではないが、出走機会63回で2着3回では期待値からして買えないというのが本音。 ただ距離別に把握すると1,600M以下【0・3・4・16】(13.0%)、2,000M以上【0・0・3・37】(0.0%)となり、短距離なら買えなくはないことが分かる。「SS×NT」は底力に欠ける印象が強かったので、今回アドマイヤマックスがレコード決着の厳しい流れで先行して2着に入ったのには驚いた。どちらかといえば瞬発力型で、マイルCSのほうが向いているような気がする。 アグネスデジタルは道中どっしり構えて直線外から差し切る横綱競馬を披露。能力面について今更言及するまでも無い。マイルCS勝ち、天皇賞秋勝ちからして距離・コース共に問題無かったにも関わらず、今回は4番人気という中途半端な評価を受けるに留まった。勝ち負けする裏付けがあるのに存在が地味。馬券収支をプラスに持っていくには進んで軸にすべき馬。競馬は他人と同じように買っていてはダメだということを実感。 軸馬テレグノシスは馬群が固まっていたこともあり、終始外々を回らされるロス。それでも4コーナーを回ったところでは手応え十分で中団外につけていたので勝ち負けになると確信。しかし直線半ばに差し掛かっても前は止まるどころか加速する一方。いい脚を使っても全く差が縮まらない。テレグノシスが走らなかったというよりは他が走り過ぎたという印象。 ローエングリンはミデオンビットに行かせて2番手待機を選択。道中は脚を温存することに専念し、直線で万全の追い出しを決めたにも関わらず3着敗退。前走のレコード勝ちで他馬がマークに行かないワケがないことを考慮して軸は無いとしたが、やはりアドマイヤマックスの目標にされていた。「ローエングリンの直後という、絶好のポジション」「あとはどこを抜けてやろうかと舌なめずりをしてしまいしそうな形ができた」(武豊公式HPの日記より抜粋)という武豊騎手のコメントがこれを裏付ける。 |