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第53回安田記念(GI)
2003年6月8日(Sun) 東京芝1,600M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ミスキャスト 88 マイル4戦全勝。相手強化でどこまでやれるか。  
2 ハレルヤサンデー 85 堅実だがあくまで条件戦での話。ここは苦しい。  
2 3 アグネスデジタル 実績断然。前走叩き台としては上々の内容。
4 ボールドブライアン 92 前が止まらないと差せない。ここは大勢微妙。  
3 5 ビリーヴ 97 純粋なスプリンター。この距離では用無し。  
6 ダンツジャッジ 92 別定OPを取りこぼしたのは痛恨。GI通用疑問。  
4 7 ダンツフレーム 98 昨年2着。使い込み&変則ローテで余力疑問。  
8 ローエングリン 96 控えて勝利の前走収穫。コース変更追い風。
5 9 トウショウトリガー 87 ダート短距離馬。芝マイルGIでは追走一杯。  
10 オースミコスモ 93 牡馬相手で厳しい上、54kg以上に実績無し。  
6 11 ミデオンビット 93 単独2番手なら際どく粘るシーンもあり得る。  
12 ウインブレイズ 90 コース適性抜群。相手なりに走るため注意。  
7 13 ローズバド 93 差脚あるが牡馬相手に実績なく強気になれず。  
14 イーグルカフェ 99 能力面は問題ないが突き抜けるまではどうか。  
15 タイキトレジャー 90 何気に堅実。ただハイペースだと追走苦しい。  
8 16 アドマイヤマックス 90 ポン駆け利くとはいえ古馬一戦級相手では。  
17 ミレニアムバイオ 89 昨年3着。抜け出てソラ使う悪癖克服なれば。
18 テレグノシス 95 差脚生かせる舞台。前走に引き続き好走期待。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ここで買わず何時買うの・府中の申し子テレグノシス
■予想構築

 過去10年における安田記念の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 前哨戦の京王杯スプリングC経由馬が8年連続連対中。
    ―→過去10年で京王杯スプリングS経由馬が連対しなかったのは'94年の1回のみ。テレグノシスタイキトレジャービリーヴボールドブライアンミデオンビットのいずれかが連対する可能性が極めて高い。
  • 連対した日本馬16頭のうち14頭に重賞勝ち鞍あり。
    ―→重賞未勝利のミスキャストハレルヤサンデーオースミコスモトウショウトリガーミデオンビットは苦戦必至。また重賞勝利距離が1,400Mだった'99年エアジハードを除く13頭はマイル以上の重賞を勝っていたことから、重賞勝利距離が1,400M未満のビリーヴタイキトレジャーは狙いが下がる。なおGI初出走で連対した馬は'01年2着ブレイクタイムのみで、重賞勝ちがあってもボールドブライアンダンツジャッジウインブレイズも狙いが下がる。
  • 連対した日本馬16頭のうち13頭は芝マイル連対率50%以上をマーク。
    ―→芝マイル連対率50%未満だった'94年2着トーワダーリンは芝マイルで3勝を挙げていた。芝マイル連対率50%未満かつ2勝以下のアグネスデジタル(20%・1勝)、ビリーヴ(0%・0勝)、トウショウトリガー(20%・1勝)、ローズバド(29%・1勝)、イーグルカフェ(22%・2勝)、タイキトレジャー(29%・2勝)は狙いが下がる。なお芝マイル初出走馬の連対は無く、アドマイヤマックスは見送り妥当。
  • 東京芝コースへの出走経験は必須。連対経験があることが望ましい。
    ―→東京芝コース未連対で連対した馬は2頭いるが、いずれも出走が1回のみだった。東京芝初出走のダンツジャッジ、2回以上出走して未連対のビリーヴは苦戦必至。
  • 年明け後4戦以上、4月以降に3戦以上した馬の連対例無し。
    ―→連対した日本馬16頭全てが年明け後3戦以内で、うち14頭は4月以降の出走回数が1回以下だった。年明け後に4戦以上しているミスキャストハレルヤサンデートウショウトリガーと4月以降に3戦したダンツフレームは余裕を持たせた馬に対して相対的に不利。
 狙いに挙がるのはローエングリンミレニアムバイオテレグノシスの3頭。芝マイル実績で減点を受けたアグネスデジタルはダートマイル実績を加えれば楽々クリアとなるため復帰させる。

 軸はテレグノシス。東京が得意というよりは東京でしか走らないという表現が相応しい。京王杯スプリングC(GII・東京芝1,400M、1着)で唯一の上がり33秒台をマークするなど、東京芝では6戦して上がり最速4回、2位1回と末脚が冴え渡る。前走に引き続き大外一気を期待。

 軸はローエングリン。番手に控えて勝利した読売マイラーズC(GII・阪神芝1,600M、1着)の内容は秀逸。C→Aコース変更は明らかに追い風。特に死角は見当たらず、相手強化でも押し切るだけの器に育っているかどうかが焦点。

 単穴はアグネスデジタル。様々な場所で打ち立てたGI5勝の実績は断然。芝マイル実績はイマイチだが、唯一の勝利がマイルCS勝ち。ローエングリンが絡むきつい流れで地力発揮。前走は最後流すような感じで勝ち馬から0秒4差と叩き台としては上々の内容。

 連下はミレニアムバイオ。外が伸びた昨年の安田記念にあって、内から一旦先頭に立った馬。前走はそれ以来のレースで、初めての重馬場という点を考慮すれば問題無し。勝ち鞍全てがマイル戦で、6勝はメンバー最多。今回は外枠からの位置取りが鍵。

◎テレグノシス
○ローエングリン
▲アグネスデジタル
△ミレニアムバイオ


■馬券構築

 テレグノシスから馬複流し。相手はGI経験のみで減点を受けるのみに留まったウインブレイズ、出走過多で減点を受けるのみに留まったダンツフレームを加えた5頭。

[馬複] テレグノシス−ローエングリン 40%
[馬複] テレグノシス−アグネスデジタル 20%
[馬複] テレグノシス−ミレニアムバイオ 20%
[馬複] テレグノシス−ウインブレイズ 10%
[馬複] テレグノシス−ダンツフレーム 10%


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