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第20回東海テレビ杯東海S(GII) 2003年5月25日(Sun) 中京ダート2,300M 3歳以上オープン 別定 (混)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | △ | 2 | 4 | ゴールドプルーフ | 牡8 | 57.0kg | 丸野勝虎 | 2.26.5 | − | 506kg(-1) | 9 |
2 | ◎ | 1 | 2 | プリエミネンス | 牝6 | 55.0kg | 藤田伸二 | 2.26.7 | 1 1/4 | 484kg(+1) | 1 |
3 | 5 | 9 | ディーエスサンダー | 牡4 | 57.0kg | 勝浦正樹 | 2.26.5 | (1位降着) | 492kg(-2) | 3 | |
4 | 2 | 3 | ワンモアマイライン | 牡5 | 57.0kg | 石橋守 | 2.26.9 | 1 1/4 | 464kg(0) | 2 | |
5 | 6 | 12 | ペルフェット | 牡3 | 51.0kg | 向山牧 | 2.27.2 | 1 3/4 | 506kg(+8) | 6 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良) |
ハロンタイム 7.4 - 11.9 - 12.8 - 13.3 - 12.9 - 12.4 - 13.7 - 12.8 - 12.3 - 12.2 - 12.3 - 12.5 上がり 4F 49.3 - 3F 37.0 1コーナー 2,4(3,14)5(6,9)-(7,12)(8,15)10,11-1-13 2コーナー 2,4,3,14(6,5)9(7,12)(8,15)10,11-1=13 3コーナー(2周目) 2(4,9)3,12(6,14,8)(5,7)10,11(13,15)-1 4コーナー(2周目) (*2,9)4,3,12(6,8)14,7(5,10)13,11,15,1 |
■レース回顧 棚から牡丹餅の中央重賞制覇・信念実ったゴールドプルーフ |
■レース解説 エムエフファルコン好スタートも内からプリエミネンスが抜け出て先頭へ。以下ゴールドプルーフ、エムエフファルコン、ワンモアマイラインと続く。ツルギセンタンが後方待機を決め込む他は淡々とした流れに追髄。1周目スタンド前を通過し、前は密集気味に推移。3コーナー手前でディーエスサンダーが捲り加減でプリエミネンスに接近。ゴールドプルーフにも鞭が入り追撃に入る。ディーエスサンダーがプリエミネンスに馬体を併せて直線に向くと猛然とスパート。プリエミネンスを抜き去って先頭に踊り出る。そこへ遅れをとったゴールドプルーフが詰め寄るもディーエスサンダーがこれを僅かに退けてゴール。しかし審議の結果、プリエミネンスの進路をカットしたとしてディーエスサンダーは3着に降着。 ■レース回顧 馬複△−◎(20%)的中。2着−3着かと思いきや、なんと最先着馬が降着。(゚д゚)ウマー レースの鍵を握るものと思われたアルアランがレース直前になって出走取り消し。これにより軸馬プリエミネンスが押し出されてレースを引っ張らされる羽目に。ただでさえ距離が長いのにこれはキツイ。結局直線で一杯になったところを小気味良く捲ってきたディーエスサンダーに持って行かれた。しかし何だか様子がおかしい。ゴール板を通過してからしきりに後ろを振り返る勝浦騎手。電光掲示板には審議の青ランプが灯っている。向こう正面に到達した後、藤田騎手と言葉を交わしていた。 オークスを見届け、その余韻に浸った後は東海Sが審議になっていたことはすっかり忘れていた。多分こっちも波乱だろうなと思っていると、唐突に「ディーエスサンダー降着」のアナウンスが。う〜ん、これはラッキー。逃げ馬の直前回避に始まり、軸馬がハナに立たされる予期せぬ事態を経て、最先着馬の降着に終わる。競馬というものはつくづく吉凶・禍福が予測できないものである。 繰り上がりで勝ったのはオグリキャップ記念5着でも勝ち馬から3秒0も離されていたゴールドプルーフ。ダート重賞は展開の如何によって力差以上に着差が開きやすいためさほど気にはならなかった。何より川崎記念でプリエミネンスに2回も先着している馬が見せ場の一つも作れないはずは無い。 審議内容をVTRで確認したところ、ディーエスサンダーはプリエミネンスを突き放す際に内へ切れ込んでプリエミネンスの進路をカットしていた。他にも直線に向くところでゴールドプルーフの前を塞いでいたようにも見えたが、これは審議の対象とはならなかったようだ。パトロールビデオには内にモタれかけていたディーエスサンダーに右鞭を入れて追い討ちをかけた様子が映っていた。その直後にチラッと後方を見ていた。この時点で本人も降着を覚悟していたものと思われる。 なお勝浦騎手は5月31日から6月15日まで実効6日間の騎乗停止。これによりダービーのクラフトワーク、安田記念のテレグノシスには乗ることができない。ちなみに今回乗り替わる予定だったディーエスサンダーに騎乗した経緯は「手違い」からオークスのチアズメッセージの騎乗をキャンセルしてしまったことにあるらしい。「手違い」というのもこのレースが土曜日にあると勘違いしていたことのようだが…。 |