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第38回サンケイスポーツ賞フローラS(GII) 2003年4月27日(Sun) 東京芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 6 | 11 | シンコールビー | 牝3 | 54.0kg | 郷原洋司 | 2.00.6 | − | 434kg(-4) | 14 | |
2 | 8 | 18 | タイムウィルテル | 牝3 | 54.0kg | 吉田豊 | 2.00.6 | ハナ | 436kg(-6) | 3 | |
3 | 7 | 13 | センターアンジェロ | 牝3 | 54.0kg | 石崎隆之 | 2.00.7 | 1/2 | 436kg(0) | 4 | |
4 | 3 | 5 | シロキタガデス | 牝3 | 54.0kg | 小野次郎 | 2.00.9 | 1 1/4 | 438kg(-6) | 7 | |
5 | 5 | 9 | ベルモントパティ | 牝3 | 54.0kg | 石神深一 | 2.01.0 | 3/4 | 410kg(-6) | 12 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.8 - 10.7 - 11.4 - 12.5 - 12.8 - 12.2 - 12.4 - 11.4 - 12.1 - 12.3 上がり 4F 48.2 - 3F 35.8 2コーナー 10,1,4(2,8)-6(5,18)9,13,17(7,16)(12,15)(11,14)-3 3コーナー 10,1(2,8)(5,4)6(7,9,18)(11,13,17)(12,16)14,15,3 4コーナー 10,1(2,8)(5,6)4,7,18(11,9)(13,17)(14,12,16)(3,15) |
■レース回顧 新装東京で秘めたる末脚発揮・シンコールビーが大金星 |
■レース解説 内枠各馬の出方を見ながらトーセンリリーがハナに立つ。マコトマンリョウ、アサギヌ、ウインドヴェイン、ユキノスイトピーの4頭が直後をマーク。中団以降も差が無く追走。タイムウィルテルは中団外、直後にミルフィオリ、セイレーンズソングといった態勢。道中は流れが落ち着き、先行各馬が手応えを有したまま直線の攻防に移る。逃げたトーセンリリーが二の脚を使って後続を引き離しに掛かるが坂を駆け上がって一杯。直後の馬も伸び悩む中、終始内を通っていたシンコールビーが馬群を割って襲い掛かる。単独先頭に立ち、外から鋭く迫ったタイムウィルテル、センターアンジェロを振り切って辛勝。 ■レース回顧 大ハズレ。単勝万馬券になるようなレースなんて当てられるわけないでしょ。ヽ(´ー`)ノマターリ 軸馬ミルフィオリは追い出してから右へ左へフーラフラ。何やってるの。フジキセキの全妹ということで期待したが、これならスターリーロマンスと大して変わらない。まあ距離の融通が利く分だけこっちのほうが幾分マシか。いずれにせよ重賞を獲れる器ではない。キャリアを積んで変わるかどうかも微妙。 タイムウィルテルは中団外という絶好位をキープ。叩いてグイグイ伸びた。距離が伸びたのは間違いなくプラス。更に距離が伸びるオークスも歓迎のクチ。今年の牝馬クラシック戦線はさほど力差を感じないのでオークスでもそれなりに戦えそう。桜花賞でスティルインラブらと勝負付けが済んだセンターアンジェロに僅かでも先着したことで目処は立った。 それにしてもシンコールビーはちょっとキツイです。とりあえず言えるのは「傾向データに追い縋っていてはこんな馬券は一生獲れない」ということ。競馬は周りと同じ事をしていては絶対に勝てない。傾向データは大衆の論理の裏を掻く手段としては未熟だ。いつかは傾向データから脱却しようと考えているが、馬券センスが皆無の現時点では時期尚早。とりあえず堅い決着をアベレージで獲れれば満足。とは言ったものの、そのアベレージですら壊滅的な状況なんですけどね。(^-^;) では傾向データがダメなら客観データではどうだったか。レース後で意味の無い作業だと思いつつも愛用の競馬予想支援ソフト「TARGET frontier」のタイムランク画面を弄ってみる。そして『上がり3ハロンランキング』で『全距離範囲』を指定して驚いた。何とタイムウィルテル(2着)、シロキタガデス(4着)、シンコールビー(1着)、センターアンジェロ(3着)と並んでいるではないか!「まぐれちゃうの」と思い、昨年のフローラSも検索してみて唖然。ランクはニシノハナグルマ(1着)、ブリガドーン(3着)、マイネミモーゼ(2着)の順に並んでいた。 ひょっとして上がりの速さだけを見ていれば良かったのか?このあたりも含めて『上がり3ハロンランキング』が他のレースでも使えるかどうかを事後検証してみた。対象は土日に行われた東京芝の特別5競争。土曜は9R新緑賞でランク1位と2位で馬単12,560円的中、10R高尾特別でランク2位と3位でワイド570円的中。メインはランク2位のレディパステルが2着に来ただけでハズレ。日曜は9R秩父特別でランク2位と3位でワイド2,530円的中、メインは前述の通りランク上位4頭のボックスで総獲り。 う〜む。ワイドなら的中という苦しい点もあるが、少なくとも上位に来そうな穴馬の判別には役立ちそうだ。久々の東京開催という要因が末脚勝負に拍車をかけたとみるべきなのだろうか。それとも単純に「開幕週の絶好馬場でロングストレートなら上がりの脚で決まる」と解釈した者勝ちなのだろうか。結果論だがこういった手法もあったのかということを報告しておきます。来週くらいまでならまだ使えるかな? |