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第63回皐月賞(GI)
2003年4月20日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 3 ネオユニヴァース 牡3 57.0kg M.デムーロ 2.01.2 488kg(+4) 1
2   3 6 サクラプレジデント 牡3 57.0kg 田中勝春 2.01.2 アタマ 486kg(-2) 2
3 7 14 エイシンチャンプ 牡3 57.0kg 福永祐一 2.01.8 3 1/2 484kg(-2) 3
4   1 2 ラントゥザフリーズ 牡3 57.0kg 藤田伸二 2.01.9 クビ 484kg(-4) 8
5   8 18 ホシコマンダー 牡3 57.0kg 四位洋文 2.02.0 3/4 428kg(-12) 13
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:小雨、馬場:良)
ハロンタイム 12.5 - 11.3 - 12.4 - 12.9 - 12.6 - 12.6 - 12.2 - 11.4 - 11.5 - 11.8
上がり 4F 46.9 - 3F 34.7
1コーナー (*13,5)11,17(2,4)(6,14)(3,9,16)12(7,15)(1,8)10,18
2コーナー 13,5(2,11,17)(4,14)(3,6)(1,9,12,16)(7,8,15)(18,10)
3コーナー 13(5,11,17,14)2(3,4,6,12,15)(1,10)(9,8,16)(18,7)
4コーナー 13(5,11)(2,6,17,14)(3,4,1,12)(8,15,10)16,18,9,7

■レース回顧 ネオユニヴァースがサクラプレジデントとの再度の一騎打ちを制す!
■レース解説

 チキリテイオーが外から果敢にハナを奪う。続いてエースインザレースがつける。ザッツザプレンティも掛かり気味に前へ取り付いていく。エイシンチャンプは中団外、ネオユニヴァースがその最内、その間にサクラプレジデントが追走。その直後にサイレントディール。スズノマーチ、テイエムリキサンは後方待機。最後方にホシコマンダー。先頭から後方まで10馬身圏内という一団の競馬。外からザッツザプレンティ、エイシンチャンプが逃げるチキリテイオーを捉えにかかって直線に向く。馬群中央からサクラプレジデントが好発進。そのまま先頭かと思われた矢先、内からネオユニヴァースが抜け出てこれに喰らいつく。この2頭が猛烈に競り合い、瞬く間に後続を突き放す。クビの上げ下げから最後はネオユニヴァースがアタマ一つ分抜け出てゴール。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。結局のところスプリングSの1着・2着が抜けていたワケで。(-。-)

 軸馬ネオユニヴァースは内枠からの発走ということで終始馬群に揉まれていた。前走レース後にデムーロ騎手が「外枠からスムーズに競馬できたのが一番の勝因」と述懐していたのを思い出した。こりゃ直線で前が詰まっちゃうんじゃないか?4コーナーでザッツザプレンティやエイシンチャンプが早々に先頭に立とうかという中でネオユニヴァースは最内から動くにも動けない。

 しかしザッツザプレンティは前半で掛かったツケが回って動きが鈍い。エイシンチャンプもジリジリとしか伸びていない。勝つには多少窮屈でも今仕掛けるしかないと思われた矢先、上手い具合にエースインザレースとザッツザプレンティの間に一頭分の隙間が開いた。デムーロ騎手はその一瞬を逃さずネオユニヴァースに発進の合図を送る。おお、凄い手応え。勝ったな。ただザッツザプレンティを隔てた向こうでサクラプレジデントも好発進。すぐに併せに持ってきた。置かれたザッツザプレンティ、いと哀れ。

 そこからはスプリングSと同じ2頭の一騎打ち。それにしてもサンデーサイレンス産駒同士の追い比べは凄まじい。後ろからは何も来ない。それもそのはず、前2頭の上がりは共に最速の34秒3。上がり2位が5着ホシコマンダーの34秒4で着差が0秒8。2歳王者で弥生賞も制したエイシンチャンプでさえ離れた3着がやっと。今回3着以下に敗れた馬はダービーで用無しっぽい。

 サクラプレジデントは中団でしっかり折り合えば怖い一頭だったが、前走でネオユニヴァースに1馬身1/4離されたのが不満で今回は見送った。朝日杯フューチュリティSでサクラプレジデントに勝ったエイシンチャンプ、弥生賞でそれに僅差のスズノマーチ、位置取りのギャップが埋まれば巻き返しがありそうだったザッツザプレンティ。1馬身1/4の間にこれら距離実績馬が挟まるという見解だったが、弥生賞とスプリングSのレベル格差が思いの他あったようだ。う〜む。

 ネオユニヴァースの相手本線としてチョイスしたエイシンチャンプはネオユニヴァースとサクラプレジデントに千切られたとはいえ、内で粘るラントゥザフリーズを僅かに交わして3着をキープ。前の2頭がいなければ「相変わらず接戦に強いなぁ」ということになっただろう。穴狙いの方にしてみれば「要らん事してくれやがって…」となるだろうが(3連複2−3−6は78.3倍)。この「接戦を落とさない」という特性をフルに生かすにはダービーに向かうよりは距離が短いNHKマイルCに進んだほうが良いのではないだろうか。

 紐で抑えたザッツザプレンティとスズノマーチはそれぞれ8着と9着。ザッツザプレンティは馬場がそれほど荒れなかったことでノメる後続馬を尻目に早め押し切りという戦法が消滅。何より一周目スタンド通過時の大歓声でテンションが上がってしまっていた。これで終わってしまうような馬では無いと思うが如何に。スズノマーチは何故か後方待機。「後ろに行く時点で要らない」としてサイレントディールをスッパリ切ったというのに。それなりにいい脚を使ったものの、道中で離されていてはどうしようもない。


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