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第57回阪神大賞典(GII)
2009年3月22日(Sun) 阪神芝3,000M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 エアジパング 93 淡々とした流れに乗れそうだが今回同型強力。  
2 2 トウカイトリック 92 前走も見せ場無しの完敗。元祖体力バカに陰り。  
3 3 ニホンピロレガーロ 87 前走は直線だけの競馬。実力差は埋め難い。  
4 4 テイエムプリキュア 95 軽量の恩恵無しでGI馬相手。前走とは訳が違う。  
5 5 デルタブルース 1年超の休み明け。常識的に一度使ってからか。  
6 ゴーウィズウィンド 86 軽量嵌っても善戦止まり。ここ明らかに場違い。  
6 7 アサクサキングス 95 先行押し切りで復活。距離伸びて渋太さ発揮。
8 ヒカルカザブエ 86 前走縦長に泣く。見直したいが今回初の長距離。  
7 9 トウカイエリート 90 前走捲り上げて失速。ジリっぽく粘りも足りない。  
10 スクリーンヒーロー 100 前走勝負に行っての負けも初距離と59kg微妙。
8 11 ナムラクレセント 89 体力バカの可能性有。叩き2戦目と斤量で互角。
12 オウケンブルースリ 97 菊花賞が強い勝ち方。但し後ろから行く分割引。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 大事なのは先行力・距離伸びて体力示すアサクサキングス
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【菊花賞馬の阪神大賞典成績(過去10年)】
年度 着順 菊花賞馬名 性齢 前走成績
'00年 3着 ナリタトップロード 牡4 京都記念(GII)2着
'01年 1着 ナリタトップロード 牡5 京都記念(GII)3着
'02年 1着 ナリタトップロード 牡6 京都記念(GII)1着
'03年 12着 ヒシミラクル 牡4 有馬記念(GI)11着
'04年 2着 ザッツザプレンティ 牡4 有馬記念(GI)11着
'06年 3着 デルタブルース 牡5 京都記念(GII)5着
'07年 4着 デルタブルース 牡6 有馬記念(GI)6着

 菊花賞馬の阪神大賞典における成績をまとめてみると、必然的に相性の良さが浮き彫りになる。今年はデルタブルース、アサクサキングス、オウケンブルースリと3頭の菊花賞馬がスタンバイ。ナリタトップロードが有馬記念の後に京都記念を使うローテで3連連続で3着以内に入っていることからして、一叩きされたアサクサキングスが一歩リードか。


【GI経由馬の阪神大賞典成績(過去10年)】
年度 着順 菊花賞馬名 性齢 前走成績
'02年 2着 ジャングルポケット 牡4 ジャパンC(GI)1着
'03年 12着 ヒシミラクル 牡4 有馬記念(GI)11着
'04年 1着 リンカーン 牡4 有馬記念(GI)3着
2着 ザッツザプレンティ 牡4 有馬記念(GI)11着
'05年 3着 リンカーン 牡5 天皇賞秋(GI)12着
'06年 1着 ディープインパクト 牡4 有馬記念(GI)2着
'07年 2着 ドリームパスポート 牡4 有馬記念(GI)4着
4着 デルタブルース 牡6 有馬記念(GI)6着
'08年 3着 ポップロック 牡7 有馬記念(GI)5着

 前年のGIから直行してくる馬はそれなりの勝算があってここに臨んでくるようで、過去10年の該当馬9頭のうち前述のヒシミラクルを除く8頭が馬券対象内に収まっている。傾向の上では休み明けでも問題無し。オウケンブルースリの父ジャングルポケットはジャパンCから直行して2着している。


【上位馬通過順一覧(過去10年)】
年度 馬場 頭数 1,000M 上り3F 決着時計 1着通過順 2着通過順 3着通過順
'99年 9 63.2 37.5 3.13.4 3-2-2-1 6-5-4-2 3-4-4-3
'00年 稍重 9 60.3 37.2 3.09.4 4-4-4-3 6-6-6-6 5-6-6-5
'01年 12 59.8 35.2 3.02.5 6-6-5-3 10-10-10-8 2-2-2-1
'02年 9 66.1 34.6 3.07.9 3-3-3-2 5-5-4-4 3-3-4-4
'03年 15 61.6 34.9 3.05.9 8-8-7-6 4-5-5-4 14-14-13-11
'04年 9 63.8 34.8 3.08.4 4-4-3-3 3-3-2-2 8-8-7-5
'05年 10 60.4 35.0 3.06.2 3-2-2-2 5-4-4-3 6-6-6-3
'06年 稍重 9 60.9 37.5 3.08.8 6-6-4-2 1-1-1-1 3-3-3-3
'07年 11 65.1 34.5 3.08.3 4-4-4-3 2-2-2-1 7-7-7-7
'08年 13 63.8 34.8 3.08.7 2-2-2-2 4-3-4-3 3-3-3-3
※'02年以前と'07年以降はAコース、'03年〜'06年はBコースを使用。

 大事なのは先行力。過去10年の勝ち馬10頭のうち、'03年ダイタクバートラムを除く9頭は最終コーナーで3番手以内につけており、先行押し切りが極めて有効。人気どころで最も前につけそうなアサクサキングスがここでも一歩リード。後ろから行きそうなオウケンブルースリは若干心配。


 このレースに限って言えば、一叩きされている上に前に行きそうなアサクサキングスが有利。本番はここを叩いて状態アップ、瞬発力を活かしてオウケンブルースリが逆転というシナリオが見える。ということで軸はアサクサキングス。馬場が渋るのは悪材料だが、他馬にとっても同じことなので気にしない。オウケンブルースリは後ろから行くというのがネック。仮に先行してもアサクサキングスの粘りが上。

 このレースは条件クラスを使った馬は用無しなのだが、4コーナーで仕掛け合いになった菊花賞で前につけて居残ったナムラクレセントのスタミナは捨て難い。前走も前につけていたし、前残りを狙う資格は十分。トウカイトリックに代わって「体力バカ」の称号を譲り受けるか。

 スクリーンヒーローは3,000M以上の出走経験が無いし、前走から更に2kg増。アルゼンチン共和国杯からジャパンCで一気に4kg増を克服しているとはいえ、57kgから59kgへの増量は文字通り「重荷」。有馬記念において「最後の直線の坂を嫌った」というデムーロ騎手のコメントも気になる。鞍上が策士・横山典弘騎手というのが唯一買える材料。


◎アサクサキングス
○オウケンブルースリ
▲ナムラクレセント
△スクリーンヒーロー
☆(該当無し)


■馬券構築

 アサクサキングス1着固定+オウケンブルースリ2〜3着固定の3連単と3連複流し。

[3連単] アサクサキングス→オウケンブルースリ→ナムラクレセント 10%
[3連単] アサクサキングス→オウケンブルースリ→スクリーンヒーロー 10%
[3連単] アサクサキングス→ナムラクレセント→オウケンブルースリ 10%
[3連単] アサクサキングス→スクリーンヒーロー→オウケンブルースリ 10%
[3連複] アサクサキングス→オウケンブルースリ→ナムラクレセント 30%
[3連複] アサクサキングス→オウケンブルースリ→スクリーンヒーロー 30%


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