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第57回トヨタ賞中京記念(GIII)
2009年3月14日(Sat) 中京芝2,000M 4歳以上オープン ハンデ (国際)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ヤマニンキングリー 99 前走はコース取りの差。ハンデ妥当で勝ち負け。
2 レッツゴーキリシマ 95 速い時計は問題無いが更に1ハロン延長微妙。  
2 3 ホッコーソレソレー 93 前傾ラップのオパールSで劇差し。一発要警戒。
4 メイショウクオリア 92 軽ハンデで若干マシも開幕週の馬場では辛い。  
3 5 セラフィックロンプ 93 前走軽量の追い込み決着。実力はまだ未知数。  
6 ベンチャーナイン 94 漁夫の利系追い込み馬。上がり要すなら出番。
4 7 ドリームサンデー 90 初めての軽ハンデ享受も前々の競馬だけでは。  
8 サクラオリオン 94 着順ほど負けていないが上位争いまでは苦しい。  
5 9 ドリームフライト 92 前走逃げ潰れ。今回一気の距離短縮で忙しい。  
10 マンハッタンスカイ 98 他に並ばれると脆い。先に抜け出してどこまで。  
6 11 ドリーミーオペラ 91 叩き2戦目で一気の軽量。但し力は全く足りない。  
12 トウカイルナ 91 差し届かずで苦労。決め手あるがそれだけでは。  
7 13 ノットアローン 95 行き脚つかず問題も末脚悪くなくかえって不気味。
14 トウショウウェイヴ 91 前走抜けた後流す余裕。このハンデなら楽しみ。
15 ヴィクトリー 98 前走単騎で放置されただけ。揉まれて沈没濃厚。  
8 16 スウィフトカレント 94 前走叩き台と割り切ってもここで一変は期待薄。  
17 バトルバニヤン 97 ここ2走位置取り悪過ぎ。時計勝負で巻き返しも。
18 フサイチアソート 96 内立ち回って僅差の競馬。大外枠の今回苦しい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 重ハンデでも変わらぬ安定感・1番人気の呪縛解き放つヤマニンキングリー
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【1番人気に推された馬一覧(過去10年)】
年度 1番人気馬名 性齢 斤量 コメント 着順
'99年 エリモエクセル 牝4 55.0kg 唯一のGI馬、阪神牝馬S11着経由 1着
'00年 スエヒロコマンダー 牡5 57.5kg 重賞2勝、6戦連続未連対中 7着
'01年 マイネルブラウ 牡4 54.0kg 条件クラス連勝→小倉大賞典2着 3着
'02年 キングフィデリア 牡4 54.0kg 準OP勝ち、重賞初挑戦 4着
'03年 アグネススペシャル 牡6 56.0kg 重賞2着2回、アメリカJCC3着経由 14着
'04年 クラフトワーク 牡4 55.0kg 準OP勝ち→東京新聞杯2着 5着
'05年 セフティーエンペラ セ6 56.0kg 重賞1勝、小倉大賞典2着経由 6着
'06年 エアシェイディ 牡5 56.0kg 重賞2・3着各1回、白富士S1着経由 3着
'07年 トウショウパワーズ 牡5 54.0kg 条件クラス連勝、重賞初挑戦 6着
'08年 ローゼンクロイツ 牡6 58.0kg 重賞3勝、中京4戦4連対、JC15着経由 7着

 1番人気に推された馬は目下9連敗中。どんな馬が1番人気に推されていたんだろう?ということで振り返ってみると、確かに怪しい馬だらけだった。単勝オッズはいずれも3倍を超えていて、積極的に評価されていた訳ではなかった。昨年のローゼンクロイツも実績ではダントツの存在だったが、久々とトップハンデが嫌われて単勝オッズ5.5倍の押し出された形での1番人気だった。


【二桁人気で3着以内に入った馬一覧(過去10年)】
年度 馬名 性齢 斤量 前走成績 今回成績
'99年 シンカイウン 牡7 56.0kg 京都金杯(GIII)11着 3着(10人気)
'01年 スエヒロコマンダー 牡6 56.5kg 小倉大賞典(GIII)13着 2着(11人気)
'02年 ミヤギロドリゴ 牡8 53.0kg 小倉大賞典(GIII)7着 3着(11人気)
'03年 ブリリアントロード 牡8 54.0kg 小倉大賞典(GIII)11着 2着(13人気)
ギャンブルローズ 牝6 52.0kg 京都牝馬S(GIII)3着 3着(10人気)
'04年 メイショウキオウ 牡7 53.0kg 小倉大賞典(GIII)8着 1着(16人気)
'05年 アサカディフィート セ7 57.0kg 白富士S(OP)8着 3着(10人気)
'08年 ワイルドファイアー 牡9 53.0kg バレンタインS(OP)2着 3着(12人気)

 このレースでは定期的に穴馬が突っ込んで波乱になっている。その立役者は小倉大賞典でボロ負けしていた馬の中から生じやすく、過去10年で4回も二桁人気で3着以内に紛れ込んでいる。'04年のメイショウキオウなんてのは完全に「交通事故」の類。差して燻っていた同馬が逃げて勝っちゃうなんて、誰が予測し得ただろうか。理屈を超えた何かが小倉大賞典大敗馬の中に潜んでいる。要注意。


 中日新聞杯を含む2戦2勝の中京、中山金杯は前残り決着に差して僅差、小倉大賞典は内を掬ったサンライズマックスと互角の勝負…。1kgづつハンデが重くなっても安定感は変わらず。今回は据え置き。ここもヤマニンキングリーで堅い。雨が降ってどうなる?内で包まれてどうなる?といった不可抗力も考えられなくもないが、普通に回ってくればまず勝ち負け。

 トウショウウェイヴは左回り大得意+昇級の勢いという点で中日新聞杯のオペラブラーボと同じ匂いがする。但しこちらはオープンクラスが初めてで軽ハンデの特典がある。バトルバニヤンの前走はサンライズマックスとヤマニンキングリーより後ろという時点で既に勝ち目が無かった。直線でも微妙に前が詰まっていたし、力負けとは取りたくない。

 このレースは大勢が決した後に伏兵が突っ込んできて穴を開けるというパターンが多いように感じる。昨年はそのまんま。'07年もフォルテベリーニ(7人気)が差して3着、'05年もアサカディフィート(10人気)が内を通って突っ込んで3着。4コーナーから直線への進入がきつい中京は内差しが極めて有効であることからしてもベンチャーナイン、ホッコーソレソレー辺りはかなり怪しい。小倉大賞典で差してヤマニンキングリーとコンマ2秒差のノットアローンも小倉大賞典経由の一発要員として抑えておきたい。

◎ヤマニンキングリー
○トウショウウェイヴ
▲バトルバニヤン
△ベンチャーナイン
☆ホッコーソレソレー、ノットアローン


■馬券構築

 ヤマニンキングリー1頭軸の3連複流し。

[3連複] ヤマニンキングリー−トウショウウェイヴ−バトルバニヤン 10%
[3連複] ヤマニンキングリー−トウショウウェイヴ−ベンチャーナイン 10%
[3連複] ヤマニンキングリー−トウショウウェイヴ−ホッコーソレソレー 10%
[3連複] ヤマニンキングリー−トウショウウェイヴ−ノットアローン 10%
[3連複] ヤマニンキングリー−バトルバニヤン−ベンチャーナイン 10%
[3連複] ヤマニンキングリー−バトルバニヤン−ホッコーソレソレー 10%
[3連複] ヤマニンキングリー−バトルバニヤン−ノットアローン 10%
[3連複] ヤマニンキングリー−ベンチャーナイン−ホッコーソレソレー 10%
[3連複] ヤマニンキングリー−ベンチャーナイン−ノットアローン 10%
[3連複] ヤマニンキングリー−ホッコーソレソレー−ノットアローン 10%


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