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第56回日経新春杯(GII)
2009年1月18日(Sun) 京都芝2,400M 4歳以上オープン ハンデ (国際)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ヒカルカザブエ 86 危なげなく4連勝。京都外回り2戦2勝で不安無し。
2 メイショウクオリア 79 徐々に気配上向く。時計要す馬場で粘りに期待。
2 3 シゲルフセルト 89 前走流れに乗れず終い。今回再び折り合い課題。  
4 メジロコルセア 18 前走惨敗は已む無しも復調には時間を要しそう。  
3 5 ホワイトピルグリム 83 勝ち鞍は全てローカル。軽量でも格下感否めず。  
6 アップドラフト 83 前に行けるなら見せ場は作る。但し見せ場止まり。  
4 7 タガノエルシコ 79 水曜栗東CW一番時計。切れ味抜群も末脚頼り。  
8 ナムラマース 93 前走後追いも単独2着は確保。距離伸びて届くか。
5 9 アグネストレジャー 88 確実に追い上げる脚あり。但し展開に左右される。  
10 テイエムプリキュア 90 稽古と実戦が概ね連動。今回の稽古は凡時計。  
6 11 マイネレーツェル 87 実績重ねても牝馬同士。ハンデは見込まれ過ぎ。  
12 ドリームフライト 87 引き続き展開有利も京都外回りでは決め手不足。  
7 13 ホッコーパドゥシャ 89 前走は終いに賭けて3着。馬場渋れば尚面白い。
14 トウショウパワーズ 88 昨年6着と善戦。コース合うが今年は休み明け。  
8 15 アドマイヤモナーク 96 京都で末脚冴え渡る。実績上位も今回展開微妙。
16 マキハタサイボーグ 88 同コースで3勝マークも昨年惨敗。斤量魅力だが。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 京都外回りも演習済み・最内強襲で更なる高みへヒカルカザブエ
■予想構築

 昨年の有馬記念でアドマイヤモナークをきちんと根拠を示した上で買って、1円も儲からなかったのは私ぐらいしかいないだろう。あの結果には氏にたくなるのを通り越して笑ってしまった。穴馬を見出しても、それで潤わなければ何の意味も無い。終わった事をごちゃごちゃ言ってても仕方ないのだが、やっぱり悔しい。この悔しさはどこかで絶対に晴らす。晴らさないと資んでも師に切れない。


【3着以内馬の負担斤量一覧(過去10年)】
年度(回) 1着 2着 3着 トップハンデ最先着
'99年(第46回) 59.5kg(牡5) 55kg(牡4) 50kg(牝4) 1着
'00年(第47回) 55kg(牡6) 53kg(牡4) 52kg(牝4) 57kg(6着・牡4)
'01年(第48回) 58.5kg(牡7) 55kg(牡5) 54kg(牡4) 1着
'02年(第49回) 55kg(牡5) 58kg(セ6) 52kg(牡5) 2着
'03年(第50回) 54kg(牡4) 57.5kg(牡5) 53kg(牡4) 58kg(6着・牡5)
'04年(第51回) 55kg(牡5) 54kg(牡4) 56.5kg(牡6) 58kg(14着・牡5)
'05年(第52回) 56kg(牡5) 54kg(牡5) 53kg(牡4) 58kg(7着・牡6)
'06年(第53回) 55kg(牡4) 54kg(牡5) 56.5kg(牡4) 3着
'07年(第54回) 54kg(牡5) 54kg(牡7) 50kg(牡4) 57.5kg(6着・牡5)
'07年(第54回) 56kg(牡7) 55kg(牡5) 50kg(牝4) 57kg(4着・牡5)

 日経新春杯では近年格下馬の活躍が目立っており、ハンデを課された実績馬はこれに押し出される形で苦戦している。これについては過去10年を前後5年づつに分けて比較してみるとよく分かる。ハンデ54〜55kgの「黄金ライン」は直近5年で8連対、トップハンデ馬は3着が1回あるのみ。

 アドマイヤモナークは昨年の覇者で有馬記念2着。58kgも昨年の京都大賞典(2着)で克服済み。しかしデータ上では「危険な人気馬」のサインが出ている。前走にしても前が早仕掛けに出てくれたお陰で漁夫の利の追い込みが決まっただけに過ぎない。今回は前が手薄。抑えで十分かと。


【前走距離別成績(過去10年)】
前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1,800M以下 【1・0・2・33】 2.8% 2.8% 8.3% 27 22
2,000〜2,300M 【3・4・3・33】 7.0% 16.3% 23.3% 56 86
2,400M以上 【6・6・5・29】 13.0% 26.1% 37.0% 76 113
※障害戦を経由した'06年11着タニノエタニティを除く。

 大幅な距離延長を克服したのは中日新聞杯(GIII・中京芝1,800M)を経由した'03年1着バンブーユベントス(牡4・54kg)のみ。京阪杯(GIII・京都芝1,800M)を経由した'01年ロサード、キャピタルS(OP・東京芝1,600M)を経由した'02年ラスカルスズカは共に1番人気に推されながらそれぞれ9着と6着に敗れている。


 目下4連勝中のヒカルカザブエが初重賞挑戦ながら1番人気に推されそうな状況。京都外回りで好位差し切り勝ちが2回、前走も最内から突き抜ける強い勝ち方。前走のメンバーは7位入線8着のニホンピロレガーロが万葉S1着、6着アラタマサモンズも万葉S3着と次走オープンクラスで勝ち負けする馬が出ている。中団より前、4コーナーで好位に取り付ける自在性も評価のポイント。

 ナムラマースは前走が1,800M、しかも最後方近くから差して2着。カシオペアSでも後ろから行って届かずと、小牧太騎手はこの馬で難しい乗り方ばかりしている。叩き3戦目で距離延長、全てがここを獲るための予行演習と解釈すれば納得は行くが、ヒカルカザブエの連勝を止めるほどの強さを感じないのもまた事実。

 京都外回りで重視すべきポイントは上がりの脚にあるということは京都大賞典でも触れた通り。但し京都大賞典は馬場の良い秋の開幕週に行われるのに対し、日経新春杯は厳冬期で冬枯れの目立つ馬場で行われる。アドマイヤモナークは馬場の良し悪しに関係無く突っ込んでくるが、タガノエルシコのように上がり3ハロン33秒台を連発するような馬には今の重い馬場がマイナスに作用しそう。1000万クラスを勝つのに5戦も要したように、力もまだ足りない。

 人気どころが総じて後ろから行く馬だけに、穴は前に行く馬。時計を要する馬場に実績があれば尚良い。メイショウクオリアは時計を要した京都新聞杯の勝ち馬。その後サッパリで、適距離に戻った途端穴を開けた'04年2着マーブルチーフに戦歴が似ているのも何となく気になる。ちなみにその時勝ったのは条件戦から3連勝中だったシルクフェイマス。今週の最終追い切りは岩田騎手が跨って余裕のストライドで先着。

 もう一頭、ホッコーパドゥシャにも注目。前走はスタート間もなく外からの馬に被せられて後方からの競馬。それでも4コーナーで外を回して、あろうことか追い込んで3着に突っ込んできた。垂水SやアンドロメダSのように、本来は前で競馬を進める馬。前走から斤量据え置きなら十分勝負になる。

◎ヒカルカザブエ
○ナムラマース
▲アドマイヤモナーク
△メイショウクオリア
☆ホッコーパドゥシャ


■馬券構築

 ヒカルカザブエから馬複、3連複流し。

[馬複] ヒカルカザブエ−ナムラマース 10%
[馬複] ヒカルカザブエ−アドマイヤモナーク 10%
[馬複] ヒカルカザブエ−メイショウクオリア 10%
[馬複] ヒカルカザブエ−ホッコーパドゥシャ 10%
[3連複] ヒカルカザブエ−ナムラマース−アドマイヤモナーク 10%
[3連複] ヒカルカザブエ−ナムラマース−メイショウクオリア 10%
[3連複] ヒカルカザブエ−ナムラマース−ホッコーパドゥシャ 10%
[3連複] ヒカルカザブエ−アドマイヤモナーク−メイショウクオリア 10%
[3連複] ヒカルカザブエ−アドマイヤモナーク−ホッコーパドゥシャ 10%
[3連複] ヒカルカザブエ−メイショウクオリア−ホッコーパドゥシャ 10%


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