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第49回京成杯(GIII)
2009年1月18日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 別定 (国際)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ファインビスティー 80 内枠の勝浦。ただドスローを押し切っただけでは。  
2 2 ナカヤマフェスタ 89 並ばれてまた伸びた前走想定以上。仕上がり絶好。
3 3 ケニアブラック 75 流れ緩く全力出し切れていない様子。評価難しい。  
4 4 サクラルーラー 76 出遅れて4角大外回しの前走度外視も非力な印象。  
5 サンライズキール 80 頭の高い走法も追って堅実。差し込みの対処カギ。
5 6 アーリーロブスト 88 早めの競馬で楽々連勝も目標にされるリスクあり。
7 トゥリオンファーレ 88 前走二強の一角と約1馬身差。この面子なら有力。
6 8 フサイチナガラガワ 78 デビュー戦は揉まれて6着。馬群捌けるかが問題。  
9 ハイローラー 84 競り合い制して2連勝もジリっぽく芝替わりは疑問。  
7 10 モンテトウルヌソル 75 溜めた分はきっちり弾ける。但し今回は直線短い。  
11 モエレビクトリー 75 中央転厩初戦。距離延長で芝重賞と課題尽くし。  
8 12 サトノエクスプレス 84 前走ジリジリとしか伸びず。重賞はまだ時期尚早。  
13 セイクリッドバレー 86 追って内にササる面あるが末脚の持続力は魅力。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 高いのは頭だけじゃない・素質で押し切る大型馬サンライズキール
■予想構築

 幾らオーバーシードで誤魔化しても、野芝の生育に適さない厳冬期は時計が掛かる。暮れの阪神芝2,000Mを例に採ると、最速はラジオNIKKEI杯2歳S(ロジユニヴァース)の2分01秒7、2番目はゴールデンブーツトロフィー(スペルバインド)の2分02秒7。3番目はサンライズキールが未勝利戦でマークした2分02秒9。日経新春杯で人気必至のヒカルカザブエが元町Sで2分03秒4、エリカ賞を逃げ切ったアーリーロブストも2分03秒4。ちなみにトゥリオンファーレはラジオNIKKEI杯2歳Sで2分02秒6をマークしている。


【前走コース別成績(過去10年)】
前走コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
阪神芝2,000M 【5・2・3・11】 23.8% 33.3% 47.6% 72 110
中山芝2,000M 【2・3・3・31】 5.1% 12.8% 20.5% 26 43
中山芝1,600M 【2・2・1・12】 11.8% 23.5% 29.4% 22 62
(上記以外の芝) 【2・2・2・24】 6.7% 13.3% 20.0% 42 78
(ダート) 【0・0・1・19】 0.0% 0.0% 5.0% 0 36

 冒頭で阪神芝2,000Mの例を取り上げたのは、京成杯では阪神芝2,000Mを経由した馬が強いという傾向があるからに他ならない。阪神芝2,000Mを経由した馬は延べ21頭が出走して【5・2・3・11】(33.3%)、そこで3着以内だった馬は延べ8頭が出走して【5・0・2・1】(62.5%)。トゥリオンファーレ、サンライズキール、アーリーロブストの3頭が総崩れなんてことはまず考えられない。

 マンハッタンカフェ産駒は癖のある馬が多い。先週シンザン記念を勝ったアントニオバローズは初勝利時も先頭に立ってから物見をしていた。一昨年の京成杯で2着したメイショウレガーロも頭が高いことで有名(?)。サンライズキールもこれらの例外ではなく、追い出してから頭が高くなる。シャドーロールをつけた前走もまだ頭が高かった。ただそれでも勝つのだから能力も相当高い。

 重賞勝ち馬が京成杯に出てくるケースは過去10年で2回目。'03年ブルーイレヴンは東京スポーツ杯2歳Sを勝利した後にラジオたんぱ杯2歳S(当時)を使って7着。京成杯では勢い余って大暴走、直線逆噴射の11着。前走で重賞で掲示板に挙がっていた馬は延べ8頭が出走して【4・3・0・1】(87.5%)とほぼ完璧に近い数字。皐月賞を睨んでの叩き台かと思いきや、美浦Pで4F63秒2−1F12秒3と調子は絶好。

 ラジオNIKKEI杯2歳Sを経由した馬のうち、そこで掲示板に挙がっていた馬は延べ5頭が出走して【2・2・0・1】(80.0%)、3着馬に限ると'99年オースミブライト、'05年アドマイヤジャパンのいずれも勝利していることからもトゥリオンファーレは外せない。前走はリーチザクラウンを追いかけての価値ある3着。松岡正海騎手は3連覇が懸かる。但し稽古でモタついたのが少々気になる。

 アーリーロブストは楽な競馬しかしていないのがマイナス。前走の時計も客観的に見ると平凡そのもの。ただエリカ賞を経由した馬は延べ3頭が出走して【2・0・1・0】(66.7%)という抜群の安定感を誇るだけに邪険には出来ない。

 穴は同コースで差す競馬で善戦中のセイクリッドバレー。東京スポーツ杯2歳Sでも大外から懸命に追い上げていた。気になるのは追ってササるところ。右回りだとどんどん内に切れ込んでしまう。今回は大外だけに直線でササるのを修正するだけで終わってしまう可能性もある。

◎サンライズキール
○ナカヤマフェスタ
▲トゥリオンファーレ
△アーリーロブスト
☆セイクリッドバレー


■馬券構築

 サンライズキールから馬複、3連複流し。

[馬複] サンライズキール−ナカヤマフェスタ 10%
[馬複] サンライズキール−トゥリオンファーレ 10%
[馬複] サンライズキール−アーリーロブスト 10%
[馬複] サンライズキール−セイクリッドバレー 10%
[3連複] サンライズキール−ナカヤマフェスタ−トゥリオンファーレ 10%
[3連複] サンライズキール−ナカヤマフェスタ−アーリーロブスト 10%
[3連複] サンライズキール−ナカヤマフェスタ−セイクリッドバレー 10%
[3連複] サンライズキール−トゥリオンファーレ−アーリーロブスト 10%
[3連複] サンライズキール−トゥリオンファーレ−セイクリッドバレー 10%
[3連複] サンライズキール−アーリーロブスト−セイクリッドバレー 10%


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