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第47回スポーツニッポン賞京都金杯(GIII)
2009年1月5日(Mon) 京都芝1,600M 4歳以上オープン ハンデ (国際)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 アドマイヤオーラ 104 良馬場なら極限の決め手が使える。いきなり期待。
2 マルカシェンク 100 前走大外ぶん回し。直線だけの競馬は滅法強い。
2 3 ヤマニンエマイユ 99 昨夏から使い詰め。ハンデ軽減されても半信半疑。  
4 コンゴウリキシオー 98 前につけても直線失速の繰り返し。展開は向くが。  
3 5 ファリダット 98 重賞に目処付くも折り合い専念で後方からが問題。
6 シンボリグラン 96 近頃ジリ脚。前につけて意表を突かない限り無理。  
4 7 ショウナンアルバ 98 後方待機で益々中途半端。折り合い難も抱える。  
8 タマモサポート 101 ハイペースを押し切った前走優秀。今回前が手薄。
5 9 シゲルフセルト 96 前走道中引っ掛かる。距離短縮でこのハンデなら。
10 アドマイヤスバル 100 前走は後方決め打ちの範疇。まだ信用置けない。  
6 11 ブライトトゥモロー 100 久々は苦にしないとはいえ休養前の内容悪過ぎ。  
12 ナスノストローク 96 確実に差してくるが善戦止まり。ここも相手が強い。  
7 13 バトルバニヤン 99 前走大外と荒れた馬場響く。直線平坦で巻き返す。
14 ホッコーソレソレー 91 追えば伸びる脚あるが昨秋の復帰後3戦が散々。  
8 15 エーシンフォワード 90 叩き2戦目で軽ハンデを考慮に入れても物足りず。  
16 ヴィクトリー 93 何をやってもダメ状態。復調のきっかけ掴みたい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 良馬場京都で突き抜け必至・久々でも抜かり無しアドマイヤオーラ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【上位馬人気と馬連配当一覧(マイル戦となった'00年以降過去9年)】
年度 1着馬人気 2着馬人気 3着馬人気 馬連配当
'00年 3 1 14 900
'01年 1 8 3 4,420
'02年 1 3 2 850
'03年 3 4 6 2,250
'04年 9 1 6 4,750
'05年 1 7 6 1,200
'06年 6 12 9 18,930
'07年 7 8 2 7,020
'08年 3 1 9 970
※1人気は赤セル、7人気以下は灰セルで表示。

 中山金杯の展望では触れなかったが、金杯は基本的に荒れるレースである。昨年も3着に9番人気カネトシツヨシオーが食い込んで3連複は9,780円とそこそこ高い配当になった。'03年、'06年、'07年はいずれも1番人気に推された馬が重賞未勝利だった('03年モノポライザー5着、'06年オレハマッテルゼ10着、'07年キンシャサノキセキ6着)。今年の1番人気アドマイヤオーラは重賞2勝馬。

 アドマイヤオーラは京都で【3・1・0・0】、この中にはダイワスカーレットに先着したシンザン記念や昨年のこのレース2着、凄まじい脚で突き抜けた京都記念が含まれる。11月下旬から栗東DWでひたすら乗り込まれていていきなりでも何ら心配無い。そもそも良馬場で速い時計が出る京都でこの馬を買わない道理が無い。抑えで買うなんて失礼千万。


【7番人気以下で3着以内に入った馬一覧(マイル戦となった'00年以降過去9年)】
年度 着順 馬名 性齢 斤量 今回人気 備考
'00年 3着 ロードアヘッド 牡6 54.0kg 14人気 逃げ粘り
'01年 2着 エリモセントラル 牝6 51.0kg 8人気 前々走同コース勝ち
'04年 1着 マイソールサウンド 牡5 57.0kg 9人気 重賞2勝も人気せず
'05年 2着 アルビレオ 牡5 53.0kg 7人気 1000万下勝って連闘
'06年 2着 ニューベリー 牡8 56.0kg 12人気 ファイナルS勝って連闘
3着 アルビレオ 牡6 55.0kg 9人気 ファイナルS2着で連闘
'07年 1着 マイネルスケルツィ 牡4 56.0kg 7人気 マイルCS4着、阪神C3着
2着 エイシンドーバー 牡5 55.0kg 8人気 前走準OPレコード勝ち
'08年 3着 カネトシツヨシオー 牡5 55.0kg 9人気 前々走マイル戦勝ち

 穴馬のパターンは大きく分けて3つ。(1)マイル戦勝ち→重賞を使って大敗(エリモセントラル、カネトシツヨシオー)。(2)前走連対しているにも関わらず人気せず(アルビレオ、ニューベリー、エイシンドーバー)。(3)前年に重賞勝ちがあるのにも関わらず軽視(マイソールサウンド、マイネルスケルツィ)。ロードアヘッドはこのいずれにも当てはまらない。

 上記3パターンを今年の出走馬に当てはめてみる。(1)はヤマニンエマイユとバトルバニヤンが近いがちょっと違う。(2)はタマモサポートが合致。(3)はマルカシェンクやショウナンアルバが当てはまるが、人気の一角。ということでお勧めはタマモサポート。キャピタルSを経由した馬は勝ち馬4頭を含む延べ9頭が出走して全滅というのが気になるが、横一線から抜け出して2馬身半差で勝った直後の馬がこの人気というのは美味しい。

 ちなみに今回の人気どころはアドマイヤオーラ、ファリダット、マルカシェンク、ショウナンアルバと総じて後方待機。穴は前に行く馬。単騎逃げ濃厚のコンゴウリキシオーなんてどうだろう?重賞3勝馬がGIIIでこの人気なら買わないとダメ。ダメだが直線に向いてすぐに逆噴射している現状ではキツいか…。買え、買うんだ俺!うーん、やっぱり買えない。

 マルカシェンクはコンゴウリキシオーがレースを引っ張った富士Sでボロ負けしているのが不満だが、4コーナーで大外を回して直線に向いた時点で最後方という絶望的な位置取りからコンマ4秒差まで押し上げた前走が上出来。これにアタマ差だったアドマイヤスバルは内を突いていた。最低人気で気楽に乗れたというのもある。今回はやたらと穴人気しているし、まあ要らんかと。

 ファリダットとショウナンアルバは共に折り合い難を抱える。ファリダットは得意の短距離で勝ち切れなかったのが不満。ただ荒れた馬場で外から突っ込んできた前走は想定以上だったので一応抑えておく。ショウナンアルバはマイルCSでも道中掛かっていた位で、ファリダット以上に乗り難しい。今回はマイルCSよりも緩い流れになるだろうから要らない。

 前に行く馬ではタマモサポートの他にバトルバニヤン、シゲルフセルトをマーク。バトルバニヤンの前走は開催最終日の最終レースで馬場は荒れ放題、しかも先行馬には辛い大外枠。完全差し決着の中で唯一先行勢として踏ん張った辺りは評価しておきたい。前々走で京都外回りを勝っているのもポイントが高い。シゲルフセルトの前走はスローペースで騎手が立ち上がってジェットスキー状態。今回は前走よりは速い流れになるだろうし、何よりハンデが魅力的。

◎アドマイヤオーラ
○マルカシェンク
▲バトルバニヤン
△ファリダット
☆タマモサポート、シゲルフセルト


■馬券構築

 アドマイヤオーラ1頭軸の3連複流し。

[3連複] アドマイヤオーラ−マルカシェンク−バトルバニヤン 10%
[3連複] アドマイヤオーラ−マルカシェンク−ファリダット 10%
[3連複] アドマイヤオーラ−マルカシェンク−タマモサポート 10%
[3連複] アドマイヤオーラ−マルカシェンク−シゲルフセルト 10%
[3連複] アドマイヤオーラ−バトルバニヤン−ファリダット 10%
[3連複] アドマイヤオーラ−バトルバニヤン−タマモサポート 10%
[3連複] アドマイヤオーラ−バトルバニヤン−シゲルフセルト 10%
[3連複] アドマイヤオーラ−ファリダット−タマモサポート 10%
[3連複] アドマイヤオーラ−ファリダット−シゲルフセルト 10%
[3連複] アドマイヤオーラ−タマモサポート−シゲルフセルト 10%


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