HOME > 重賞展望 > 第53回有馬記念
第53回有馬記念(GI) 2008年12月28日(Sun) 中山芝2,500M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定) |
||||||
枠 | 馬 | 馬名 | 脚質 | 補正 | 寸評 | 印 |
1 | 1 | カワカミプリンセス | 差 | 89 | 前走構え過ぎでも牝馬相手に連続取りこぼしでは。 | |
2 | 2 | ベンチャーナイン | 追 | 85 | 常に最後方付近の位置取りが問題。前崩れ待ち。 | |
3 | 3 | コスモバルク | 先 | 85 | ジャパンC17着が全て。流石に能力の衰え隠せず。 | |
4 | エアジパング | 先 | 89 | 一応中山は2戦2勝も中1週で更なる上積み疑問。 | ||
4 | 5 | フローテーション | 逃 | 89 | 追って内にモタれる。この相手だとまともでも辛い。 | |
6 | エアシェイディ | 差 | 94 | GIだといつも善戦止まり。中山得意だが距離長い。 | ||
5 | 7 | アルナスライン | 差 | 96 | 前走は勝ち馬と5kg差。同斤量なら対等の立場か。 | ☆ |
8 | スクリーンヒーロー | 差 | 96 | 重賞連勝で一気に台頭。淀みない流れ克服が鍵。 | △ | |
6 | 9 | メイショウサムソン | 先 | 95 | 昨年後ろ過ぎ。先行して競り合いに持ち込みたい。 | |
10 | マツリダゴッホ | 先 | 96 | 中山に棲む化け物。他馬を飲み込む4角捲り脅威。 | ○ | |
7 | 11 | ドリームジャーニー | 追 | 88 | 小回りで脚溜めて弾ける。外を回し過ぎなければ。 | ▲ |
12 | アサクサキングス | 先 | 91 | 先行しても溜めてもイマイチ。中途半端さ否めず。 | ||
8 | 13 | ダイワスカーレット | 逃 | 95 | レースを組み立てられる強み有。その上崩れない。 | ◎ |
14 | アドマイヤモナーク | 追 | 90 | 地味に中山巧者。色気出さず大外一気で食込注。 | ☆ |
■レース展望 化け物退治に挑む化け物・不況の世に求める確かな安心ダイワスカーレット | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■予想構築 まずは以下の資料を参照されたい。
有馬記念はフレッシュな勢力が勝ち負けするのが特徴。過去10年の勝ち馬は全て4歳以下。5歳以上馬による勝利例は'96年サクラローレル(牡5)、6歳以上の勝利例となると'91年のダイユウサク(牡6)まで遡ることになる。
同年のジャパンCで最先着だった馬は過去10年で【5・1・0・4】(60.0%)。連対した6頭と圏外に消えた4頭はそれぞれ共通点があります。さぁ〜、みんなで考えよう(某クイズ番組風にどうぞ、って古いな…)!それでは参りましょう、ミリオ〜ン○ロット(もういい)!正解は連対した6頭はいずれも4歳以下で、圏外に消えた4頭はいずれも5歳以上。今年のジャパンC最先着馬はスクリーンヒーロー。4歳馬です。
有馬記念はたまにかなりの人気薄が突っ込んでくる。3連ベースの馬券は結構リスクがあるので、買うならば2頭を決めての総流しをオススメしたい。人気薄の激走パターンはGI連対があるのに軽視されている、中山重賞で好走があるのに軽視されている('02年のアルゼンチン共和国杯は中山施行)の2つ。今年は該当馬が意外と多く、絞り込みが難しい。 今年も1年ハズレにハズレまくって疲れた。最後のレースぐらい安心して見ていたいという気持ちも込めて軸はダイワスカーレット。今年に入って産経大阪杯(1着)と天皇賞秋(2着)しか走っていないが、そのいずれも凄まじいパフォーマンス。毎回自らレースを組み立てて、脚を余さず全力を出し切れているのも好感。これで負けたら仕方無いと思えるいい馬。ただ今回は光り輝く逃げ馬で、後続にマークされて何一つ良いことが無い。単勝は買いたくない。あくまで3連複の軸として買う。 マツリダゴッホは中山に来ると鬼神と化す。今年の日経賞とオールカマーも59kgを背負って馬なりでぶっ千切った。4コーナーが急で、直線が短くて坂があるコース形態が合うのだろう。そんなマツリダゴッホにも弱点がある。それは気が良過ぎて抜け出した後に頭が高くなること。札幌記念はこれでタスカータソルテに差された。中山で唯一連を外した昨年の日経賞も直線で大きなリードを築いて楽勝かというところでネヴァブションとトウショウナイトの強襲に遭った。前走もこの悪癖が無ければもっと際どかった。 マツリダゴッホとダイワスカーレットで決着した昨年は悪く言えば前残り。しかもマツリダゴッホは人気薄(9人気)だった。今年はいずれもギンギラギンに輝いている。しかしコイツらの近くでついて行ってラストで交わすのは至難の業。穴は後ろから差し込んでくる馬じゃないか?イメージ的にはマーベラスサンデーとエアグルーヴの争いを外からズバッと差した'97年シルクジャスティスみたいな馬。 スクリーンヒーローが適任っぽいのだが、既にジャパンCで手の内を見せてしまったからなぁ…。アルゼンチン共和国杯とジャパンCはいずれも前半スローの直線ヨーイドン。最終週で力の要る馬場、しかもダイワスカーレット主導の淀みない流れでも差して来れるかどうか。過去10年でオール連対の同年のジャパンC最先着馬ということで抑えておく。 昨年の鳴尾記念と今年の小倉記念、朝日チャレンジCを見て確信したことがある。それは「ドリームジャーニーは小回り向き」だということ。この馬はコーナー2つのレースだと後方のまま何も出来ないのに、コーナー4つのレースだと4コーナーで捲りを入れてくる。マツリダゴッホの外から一緒に捲ってきて、先にマツリダゴッホが抜けてホッと気を抜いた瞬間に外からズバッ。ありそーだぞコレ。 もう一つ気になって仕方ないのはアドマイヤモナーク。天皇賞秋とジャパンCで見どころが無かったから無視されるのは分かる。分かるけど最低人気ってどういうこと?これでも今年に入って重賞を2つ勝っているのですが。秋にも京都大賞典で2着に入ってるし。後方一気タイプにしては中山でも【1・2・3・1】(42.8%)と苦にしていない。今年の日経賞でもマツリダゴッホに離されながらも3着ゲット。勝つのは99.9%無理でも、3着なら33.3%ぐらいはありそう。 エアシェイディはアメリカJCCを勝っていていかにも穴馬って感じなのだが、出し抜けを喰らった中山記念(3着)やちょっと揉まれただけでアップアップになったオールカマー(5着)の負け方が気になるのでパス。ダイヤモンドS勝ちがあるアドマイヤモナークと比べてもこちらは長い距離が良いとも思えない。 カワカミプリンセスは先行してもダイワスカーレットらには勝てないだろうし、かといって差し込みを図っても大したことがない。リトルアマポーラすら交わせないようではキツイでしょということでポイ。ヨコテンは土曜日のロジユニヴァースの好騎乗で全精力を使い果たしたとみて2ゲットも否定したい。アサクサキングスはカワカミプリンセス以上に中途半端。勝ちパターンが全く見えない。 メイショウサムソンは前につけて、競り合いに持ち込めるならまだ何とかなるかもしれない。しかし全盛期を過ぎたオペラハウス産駒というのが同じくここがラストランとなったテイエムオペラオーと被る。ここ2年ダメだったのに、ここで突如復活なんてドラマチックにも程がある。オグリキャップやトウカイテイオーをライブで見た人は買うんだろうなぁ。私はいずれもビデオの中でしか知らない。 アルナスラインはアルゼンチン共和国杯でスクリーンヒーローより5kg重い58kgで3着、今回は57kgで横並び。京都大賞典はスムーズな競馬ではなかったし、重賞未勝利というだけで見限るのはまだ早い。ステイヤーズSのワンツーコンビは時期尚早とみて切り。ベンチャーナインは前が止まらない限り無理。コスモバルクはもう終わったでしょ。 ◎ダイワスカーレット ○マツリダゴッホ ▲ドリームジャーニー △スクリーンヒーロー ☆アドマイヤモナーク、アルナスライン ■参考レース (レース名をクリックすると別窓でレース回顧を開きます)
■馬券構築 ダイワスカーレット1頭軸の3連複流し。 [3連複] ダイワスカーレット−マツリダゴッホ−ドリームジャーニー 10% [3連複] ダイワスカーレット−マツリダゴッホ−スクリーンヒーロー 10% [3連複] ダイワスカーレット−マツリダゴッホ−アドマイヤモナーク 10% [3連複] ダイワスカーレット−マツリダゴッホ−アルナスライン 10% [3連複] ダイワスカーレット−ドリームジャーニー−スクリーンヒーロー 10% [3連複] ダイワスカーレット−ドリームジャーニー−アドマイヤモナーク 10% [3連複] ダイワスカーレット−ドリームジャーニー−アルナスライン 10% [3連複] ダイワスカーレット−スクリーンヒーロー−アドマイヤモナーク 10% [3連複] ダイワスカーレット−スクリーンヒーロー−アルナスライン 10% [3連複] ダイワスカーレット−アドマイヤモナーク−アルナスライン 10% |