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第60回阪神ジュベナイルフィリーズ(JpnI)
2008年12月14日(Sun) 阪神芝1,600M 2歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 カツヨトワイニング 84 ハイペースを差して連勝。溜め入るマイルは微妙。  
2 ダノンベルベール 85 前走時計は前日新馬以下。スタートにも課題残る。  
2 3 レディルージュ 84 荒れた内を通って凌ぎ切る。外回りではキレ不足。  
4 アディアフォーン 84 前々で競馬出来るのは良い。使い詰めでも注目。
3 5 イナズマアマリリス 84 前哨戦勝利も時計平凡。大幅馬体減の反動懸念。  
6 ルシュクル 81 前走直線で前が支える不利。使った脚は悪くない。
4 7 ショウナンカッサイ 83 競り合い制した前走評価も血統的に距離長いか。  
8 フキラウソング 81 芝も問題無いが抜け出した後失速の前々走不満。  
5 9 ミクロコスモス 79 所謂上がりだけの競馬も後続離せており不気味。
10 コウエイハート 79 前走久々にしても物足りず。更に距離延長も辛い。  
6 11 デグラーティア 81 小倉2歳Sから直行で力量不明。今回は様子見。  
12 ワンカラット 84 レコード決着で揉まれた経験尊重。前につけても。
7 13 ブエナビスタ 80 2戦目は持ったままで圧勝。溜めて凄まじく切れる。
14 チャームポット 83 前走大外一気で凄い脚。上がり要したほうがいい。  
15 パドブレ 82 そもそも新潟での2戦が凡時計。前走は実力通り。  
8 16 メイショウボナール 78 最内から直線先に抜け出す。外枠の今回は不要。  
17 ジェルミナル 85 好位立ち回りで牡馬に連勝。フルゲート大外課題。
18 シゲルキリガミネ 74 初勝利に6戦要した苦労馬。前走時計が平凡過ぎ。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ダービー馬と2歳女王の血が騒ぐ・追って実力を見せ付けるブエナビスタ
■予想構築

 未勝利戦を勝ったばかりの馬が、どうして1番人気なの?アホなの?どれ、未勝利戦のレース振りを見てみるか。………。スゲーよ。何で持ったままなのにぐんぐん加速していくんだろう。意味が分からん。ワイドサファイア…、ゴホンゴホン、失敬。ブエナビスタの将来は既に絶景。って、お前はまたキャリア浅の素質馬とやらに騙されるのか?

 競馬は胴元(JRA)が無条件に25%(単複は20%)持っていって、残りを他人と取り合うというギャンブルだから、他人と違う発想を持たないと長期的に見て確実に負けるように出来ている。馬券の上手い人はファンタジーSでワイドサファイアを切って、今回もブエナビスタを切るだろう。でもなぁ、ファンタジーSでワイドサファイアを切っても、イナズマアマリリスなんて買えるか?つまりはそういうこと(どういうこと?)。

 外回りコースを使って行われたここ2年の勝ち馬の共通点は?ウオッカ、トールポピー共に黄菊賞を経由している。これは皆知ってる。実はもう一つあります。いずれも後に東京芝2,400MのGIを勝った。このレースからは離れましたが、いいところ突いてます。もう一声。…ヒント。この馬達のお父さんは?そうなんです。いずれもダービー馬の娘さんなんです。

 ダービー馬の仔=直線で長く良い脚を使うという単純思考。キャリアが浅いからこそ、未知の魅力や可能性に賭けるウエイトが大きくなってもいいんじゃないかと。今回の出走馬のうち、ダービー馬の娘さんは前述のブエナビスタ(父スペシャルウィーク)、ミクロコスモス(父ネオユニヴァース)の2頭。一昨年はスペシャルウィークの娘が3頭出走して全滅してますが、なんて野暮なことは言わない。

 ブエナビスタとミクロコスモスについて補足しておく。ブエナビスタのデビュー戦は1,000M通過64秒5の超スローを後ろから行って届かずの負け。最内から大外へ持ち出していくだけでもロスがあった。2戦目は1,000M通過59秒5の平均ペースを最内で追走し、直線で外に持ち出してから全く追わずに楽勝。ちなみにスタートは下手。ミクロコスモスのデビュー戦も1,000M通過63秒3の超スロー。行きたがるのを抑えながら2番手を追走、直線だけ全力で追って勝利。これだけでは何も言えねぇ。

 ジェルミナルは外回りコース使用後の最新トレンドである黄菊賞経由なんだけど、好位立ち回りの馬が8枠17番ってやっぱキツイよね。鳴尾記念でサクラメガワンダーを割り引いた理由と同じ。鳴尾記念はハイペースになって力の差が出たけど、今回は積極的に仕掛けていく馬がまばらでそんなに速い流れにはならないだろうし。

 ダノンベルベールは切る。先月末に早々と栗東にやってきて、坂路で行われた最終追い切りでも終い重点で上々の時計が出た(4F52秒1−1F12秒5)馬を切るのは忍びないのだが…。前走の勝ち時計は前日にマイルで行われた未勝利戦の勝ち時計1分35秒4をコンマ7秒も下回る凡時計決着。仮にも500万クラスでこれは…。しゅっちゅう出遅れる馬に内枠というのも辛い。人気でポイするならこれ。

 今年のファンタジーSはキャリア1戦のワイドサファイアが一本被りになるほどの低調な面子で、しかも例年より1秒以上も下回る凡時計決着。勝ったイナズマアマリリスを含めて全切りが無難だが、低レベル(スローペース)に巻き込まれて力を発揮出来なかったと思われる馬には注目しておきたい

 まずはワンカラット。デイリー杯2歳Sでレコード決着を経験した後にスローペース。にも関わらず、最内を突いて後ろから鋭く差してきた。昨年2着レーヴダムールと同じファルブラヴの娘さん。次にアディアフォーン。初勝利(京都芝1,400M)の時計が1分21秒3、ファンタジーSが1分23秒7。同じコースでクラスが上がって2秒4も遅くなるというのは異常。ファンタジーSの後に一戦使ったのが余計だが、前走を含めてここまでマイナス体重が一度も無いように使い減りは感じられない。最後にルシュクル。スローで追い込んで届くはずもなく、その上直線でメイクデュースに前をカットされて減速の不利。

◎ブエナビスタ
○ジェルミナル
▲ワンカラット
△アディアフォーン
☆ミクロコスモス、ルシュクル


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■馬券構築

 ブエナビスタ1頭軸の3連複流し。

[3連複] ブエナビスタ−ジェルミナル−ワンカラット 10%
[3連複] ブエナビスタ−ジェルミナル−アディアフォーン 10%
[3連複] ブエナビスタ−ジェルミナル−ミクロコスモス 10%
[3連複] ブエナビスタ−ジェルミナル−ルシュクル 10%
[3連複] ブエナビスタ−ワンカラット−アディアフォーン 10%
[3連複] ブエナビスタ−ワンカラット−ミクロコスモス 10%
[3連複] ブエナビスタ−ワンカラット−ルシュクル 10%
[3連複] ブエナビスタ−アディアフォーン−ミクロコスモス 10%
[3連複] ブエナビスタ−アディアフォーン−ルシュクル 10%
[3連複] ブエナビスタ−ミクロコスモス−ルシュクル 10%


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