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第28回ジャパンカップ(GI)
2008年11月30日(Sun) 東京芝2,400M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 オウケンブルースリ 89 ロングスパートで菊制覇。決め手はトップクラス。
2 メイショウサムソン 95 アウェイの前走度外視。内枠先行で見せ場十分。
2 3 トーセンキャプテン 87 ここ2戦果敢に攻めるも完敗。力不足は否めず。  
4 ウオッカ 95 能力傑出は疑い様無し。距離伸びて折り合い鍵。
3 5 ダイワワイルドボア 82 前々走にしても半分は漁夫の利。下積み不足。  
6 パープルムーン 海外遠征経験豊富だが重賞未勝利なのは痛い。  
4 7 ネヴァブション 86 前走も満足に勝ち負け出来ないようでは厳しい。  
8 トーホウアラン 91 前走は直線だけの競馬。地力問われると苦しい。  
5 9 ディープスカイ 95 自在性兼備で古馬に肉薄。力関係は互角以上。
10 オースミグラスワン 92 後方からの競馬しか出来ない。展開の助け必要。  
6 11 シックスティーズアイコン 英国版菊花賞馬。速い時計実績皆無で用無し。  
12 マーシュサイド (出走取消)
7 13 マツリダゴッホ 96 稽古異常に動くも今回は東京。次走までお預け。  
14 ペイパルブル 昨年より実績上乗せするもGI未勝利は変わらず。  
15 アサクサキングス 91 上がり要す消耗戦向き。先行するだけでは無理。  
8 16 スクリーンヒーロー 87 ハンデGIIを勝ったばかり。今回の相手は桁違い。  
17 アドマイヤモナーク 90 良くも悪くも末脚勝負の馬。この中では埋没する。  
18 コスモバルク 85 5年連続出走の意気込み認めても久々では辛い。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 見どころ満載の府中三帝会戦・折り合い乗り越え最強証明ウオッカ
■予想構築

 海外招待馬の質の低下に歯止めが掛からない。出走を取り消したマーシュサイドを除く3頭のうち、GI勝ちがあるのはシックスティーズアイコンのみ。そのGIというのもセントレジャー。つまり、古馬混合のGIを勝った馬がいないのである。パープルムーンに至っては重賞未勝利。JRAさん、舐められすぎちゃいますの?1着賞金2億5000万も出して、コイツらに勝たれた日にゃ…。

 ペイパルブルもGI2着2回上積みしてきた!って自慢してるけど、正味な話負けてるやん。過去のジャパンCで再来日して着順を上げて、かつ馬券に絡めたのは'95年3着エルナンド(前年4着)、'06年3着ウィジャボード(前年5着)ぐらいしかいない。エルナンドは仏ダービーを含むGI2勝&凱旋門賞とBCターフで2着、ウィジャボードは牡馬混合GI3勝を含むGI7勝の名牝。ペイパルブルには無理だろ。

 天皇賞秋で初の2世代ダービー馬の競演が実現したが、今回は3世代ダービー馬の競演。メイショウサムソンは一昨年6着と昨年3着、ウオッカは昨年4着。どちらも3歳時は馬券に絡めなかった。今回ディープスカイが3着以内に入ればこれらよりも強いということになりそうだ。レコード決着の天皇賞秋で3着したのだから、その資格は十分にある。但し勝てるかどうかは別。

 同年の天皇賞秋勝ち馬は過去10年で延べ7頭が出走して【3・0・3・1】(42.9%)、圏外に敗れたのは'05年7着ヘヴンリーロマンスのみ。あっ、牝馬だ。じゃあウオッカ消し♪…ってそんなに簡単なら競馬予想は苦労しない。そもそも天皇賞秋の他にダービーと安田記念を勝ったウオッカと天皇賞秋を勝っただけのヘヴンリーロマンスを同列に考えるのはおかしい。ちなみに'97年の天皇賞秋を制した牝馬エアグルーヴはここでピルサドスキー(英チャンピオンSなどGI5勝、凱旋門賞2着2回)の2着に入っている。

 ウオッカの落とし所は掛かり癖とレコード駆けの反動だが、いずれも懸念には値しないと考える。前者はむしろ掛かっても勝てたとプラスに見たいし、後者も一週前追い切りで栗東坂路4F51秒3−1F12秒7をマークしているのだから全く問題ない。本当に疲れているのならこんな時計は一杯に追っても出ない。というわけで今回もウオッカが軸だ。昨年は四位騎手がヘタクソに乗って4着。最近は中団より前で競馬が出来ているし、安田記念でそのきっかけを作った岩田騎手なら安心して見ていられる。

 開催最終週に入ったというのに、東京は内を通った馬が伸びる。土曜メインのキャピタルSも内を通った馬が上位を独占。内枠に入った実力馬は外せない。オウケンブルースリは神戸新聞杯でディープスカイに負けてるやん、って仰る通りですけど、あれは内田騎手の作戦が拙かっただけで決して力負けじゃない。ここはそれを証明する舞台。メイショウサムソンは石橋守騎手に戻って、例の如く正攻法に戻るだろうから抑え。ただ丸一年勝っていないわけだから、2〜3着想定でお茶を濁しておくのが無難かと。

 ディープスカイは前述の通りメイショウサムソンやウオッカですら勝てなかった3歳の秋という点を勘案して評価を落とす。そもそもウオッカに負けているのに1番人気(土曜前売り終了段階)っておかしいだろJK。美浦Pで6F75秒1−5F61秒3−1F12秒2という異常に速い時計を叩き出したマツリダゴッホが不気味だが、久々の左回りで外に膨らんで普通に凡退しそう。アサクサキングス?ルメールが乗ったら皆好走すると思ったら間違いだよ。エリザベス女王杯はコーシローからのスイッチが有効に作用しただけ。

◎ウオッカ
○オウケンブルースリ
▲ディープスカイ
△メイショウサムソン
☆(該当無し)


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■馬券構築

 ウオッカ1〜2着想定の3連単。3歳勢の成長度を考慮してオウケンorディープ1着を抑える。

[3連単] ウオッカ→オウケンブルースリ→ディープスカイ 10%
[3連単] ウオッカ→オウケンブルースリ→メイショウサムソン 10%
[3連単] ウオッカ→ディープスカイ→オウケンブルースリ 10%
[3連単] ウオッカ→ディープスカイ→メイショウサムソン 10%
[3連単] ウオッカ→メイショウサムソン→オウケンブルースリ 10%
[3連単] ウオッカ→メイショウサムソン→ディープスカイ 10%
[3連単] オウケンブルースリ→ウオッカ→オウケンブルースリ 10%
[3連単] オウケンブルースリ→ウオッカ→メイショウサムソン 10%
[3連単] ディープスカイ→ウオッカ→オウケンブルースリ 10%
[3連単] ディープスカイ→ウオッカ→メイショウサムソン 10%


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