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第69回菊花賞(JpnI)
2008年10月26日(Sun) 京都芝3,000M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 フローテーション 83 前走も付いて回るだけ。稽古も冴えず苦しい。  
2 ノットアローン 84 追ってタレない反面詰める脚ないのは問題。  
2 3 アグネススターチ 79 水曜栗東CW一番時計。意外にも体力自慢。
4 メイショウクオリア 75 時計通り走って凡退。馬場渋らない限り無理。  
3 5 ナムラクレセント 85 前走追っ付けまくり。広いコースではキレ不足。  
6 ロードアリエス 86 地味に居残り上手。ただ前走で決着済みか。  
4 7 ドットコム 74 前走中団から一気差し。但し重賞でサッパリ。  
8 スマートギア 78 前走スタート決めて完勝。脚溜めれば伸びる。
5 9 マイネルチャールズ 87 中山で先行抜け出し専門。力上位も京都では。  
10 スマイルジャック 89 前走久々で引っ掛かる。ここも折り合い次第。
6 11 ミッキーチアフル 83 積極策で心身共成長。ただ今回同型多く厄介。  
12 ヤマニンキングリー 83 久々太めを一叩き。本来の反応取り戻せるか。  
7 13 シゲルフセルト 83 いい脚を長く使えて渋太いが今回斤量背負う。  
14 オウケンブルースリ 89 前走位置取り後ろ過ぎ。中団付近なら楽勝も。
15 ベンチャーナイン 86 追込一手の不器用さネックも嵌れば末脚強力。
8 16 ホワイトピルグリム 81 直線平坦替わりは歓迎もそれだけでは厳しい。  
17 ダイシンプラン 78 前走大逃げを差し切る。脚溜めて見せ場作る。
18 ダイワワイルドボア 85 前々で競馬可能も前走は展開嵌ったのも事実。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 クラシック上位馬と互角の勝負・強い馬が勝つならオウケンブルースリ
■予想構築

 NHKマイルC・ダービーの変則二冠馬で前哨戦の神戸新聞杯を制したディープスカイが次週の天皇賞秋へ回り、ディープスカイの好敵手ブラックシェルは故障(右前浅屈腱炎)発症で戦線離脱。皐月賞馬キャプテントゥーレも故障(左第3手根骨々折)で長期休養中。メンバーの質でレースの質が決まるとは言わないまでも、このメンバーは近年最弱クラス。菊花賞は「強い馬が勝つ」と言われるが…。

 神戸新聞杯の1着馬と2着馬が抜けたことで自動的に神戸新聞杯最先着馬となったオウケンブルースリに人気が集まるのはある意味仕方が無い。肝心な事は人気と実力が釣り合っているかどうか。神戸新聞杯は道中外に蓋をされた上、クラシック上位馬に先に抜け出されるという誤算がありながらコンマ1秒差の3着。馬は間違いなく強い。鞍上が心配。中団につけても負けるならそれはそれで諦めがつく。

 問題は相手。マイネルチャールズは叩き合いには強いが、周りがバラけると切れ負けするタイプ。メイショウサムソン('06年菊花賞4着)と同じイメージ。皐月賞3着、ダービー4着の実績は評価するものの、京都は合わないとみてパス。ダイワワイルドボアの前走はマイネルチャールズとノットアローンの叩き合いに乗じた面があり、さしずめ「漁夫の利」の勝利。実力が人気に伴っていないとみるのでポイ。

 先週の秋華賞は小島師の栗東滞在調整が大当たり。今週は小桧山師のスマイルジャックとベンチャーナインが栗東滞在でスタンバイ。スマイルジャックは叩き2戦目で栗東のコースで長めを乗り込んだ今回は折り合いが付くだろうし、ベンチャーナインは追い込み一手で4着の前走が上出来。これらが好走するようなら美浦所属馬の栗東滞在がスタンダードになるかもしれない。今後を見据える意味でも注目。

 武豊騎手が菊花賞で前哨戦を使わなかった馬に騎乗するのは今回が初めて。ブラックシェルが故障したことによる代替騎乗だが、スマートギア陣営にしてみれば思わぬ形で菊花賞4勝ジョッキーを確保出来たことになる。ラジオNIKKEI賞で痛恨の出遅れを犯して出世が遅れた秘密兵器。スタートさえきちんと決めてくれれば、前走のような楽な競馬が出来る。この大舞台で「優れた加速」を見てみたい。

 ダイシンプランは「末脚強化調教」(第43回京都大賞典参照)でお馴染みの松田博資調教師の管理馬。ネヴァキングダムの大逃げを敢然と見過ごし、直線だけで詰めて差した前走が内容のある勝利。父タイキシャトルという血統面が嫌気されるなら逆に買い。距離云々なんてのは所詮後出しジャンケン。過去には父ニホンピロウイナーで勝ちかけた馬もいる('03年3着メガスターダム)。

 アグネススターチは栗東CWで7ハロン目から追って6F79秒3−1F12秒7。これは水曜の栗東CWで断然の一番時計で、勿論自己ベスト。中2週でこれだけハードな調教を課せるというのは余程調子が良いのだろう。全3勝のうち2勝がダート、前走も稍重で時計を要していただけに京都の高速馬場でどうかという不安は残るが、充実度がこれを上回るとみて抑えておきたい。

 以上をまとめる。前走負けはしたものの、ディープスカイらクラシック上位組に肉薄出来た点を評価してオウケンブルースリが軸。相手は栗東滞在で落ち着きを取り戻せていればダービー2着の再現もあり得るスマイルジャック、スタートさえしっかり決めてくれれば末脚が唸るスマートギア、大逃げ差し切りで息の長い脚を披露したダイシンプラン。穴は長距離を押し切って今が旬のアグネススターチ、ファストタテヤマタイプの一発屋ベンチャーナイン。

◎オウケンブルースリ
○スマイルジャック
▲スマートギア
△ダイシンプラン
☆アグネススターチ、ベンチャーナイン


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■馬券構築

 オウケンブルースリ1頭軸の3連複流し。

[3連複] オウケンブルースリ−スマイルジャック−スマートギア 10%
[3連複] オウケンブルースリ−スマイルジャック−ダイシンプラン 10%
[3連複] オウケンブルースリ−スマイルジャック−アグネススターチ 10%
[3連複] オウケンブルースリ−スマイルジャック−ベンチャーナイン 10%
[3連複] オウケンブルースリ−スマートギア−ダイシンプラン 10%
[3連複] オウケンブルースリ−スマートギア−アグネススターチ 10%
[3連複] オウケンブルースリ−スマートギア−ベンチャーナイン 10%
[3連複] オウケンブルースリ−ダイシンプラン−アグネススターチ 10%
[3連複] オウケンブルースリ−ダイシンプラン−ベンチャーナイン 10%
[3連複] オウケンブルースリ−アグネススターチ−ベンチャーナイン 10%


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