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第43回デイリー杯2歳S(JpnII)
2008年10月18日(Sat) 京都芝1,600M 2歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ピースピース 81 前走も途中までいい脚使う。差し込むだけなら。
2 2 ワンカラット 80 短距離2戦後で追走は楽。距離持つかが課題。  
3 3 トップオブピーコイ 81 一旦下げて外回して一気差しも展開嵌った感。  
4 4 アラシヲヨブオトコ 79 実質直線だけの競馬。ペース上がって未知数。
5 5 トップカミング 80 坂下で突き放す逃げ披露。まだまだ余裕あり。
6 シェーンヴァルト 77 縦長でやや掛かりながらも勝利。時計も優秀。
6 7 ナムラタイシ 76 前走4角で既に手応え一杯。叩き2戦目も微妙。  
8 スウッシュ 79 前走揉まれて伸びず。少々頭が高いのも難点。  
7 9 キングスレガリア 80 前走外へ切り返し快勝。但し今回は稽古不足。  
10 ホッコータキオン 86 前走恵まれたにしても楽に逃げてレコード評価。
8 11 キングアレキサンダ 78 初ダートは直線離される一方。速さが足りない。  
12 アローベアタキオン 78 前走早仕掛けに付き合ったにしても不甲斐ない。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 自然体の逃げで楽々レコード・キャリア5戦目の挑戦ホッコータキオン
■予想構築

 メイクデビュー、未勝利戦と弾むようなフットワークを披露、今週の追い切りで古馬相手に馬なりで3馬身離す絶好の動きをみせていたテーオーティアラが故障(左前トウ骨遠位端骨折)のため急遽回避。結構楽しみだったのだが、こればかりは仕方ない。しっかり治してまた出て来いよ。

 このレースは過去10年で4度の逃げ切り勝ちがあるように基本は前残り。ホッコータキオンは野路菊Sをレコードで逃げ切っていて当然有力だが、今回は間違いなく光る(マークされる)。ただ逃げの手に出たのは前走だけで、それほど嫌う必要も無いか。ちなみに野路菊Sをレコードで制したキャリア4戦馬というのは昨年7着に終わったオースミマーシャルと同じ。


【芝1,400M以上を勝ち上がったキャリア1戦馬のデイリー杯2歳S成績(過去10年)】
年度 馬名 前走コース 前走時計(1,000M) 前走通過順 今回成績
'98年 メジロダーリング 東京芝1,400M 1.26.9(64.1) 1-1 9着(5人気)
'02年 ブルーイレヴン 阪神芝2,000M 2.03.5(63.8) 1-1-1-1 2着(2人気)
'03年 グレイトジャーニー 阪神芝1,400M 1.22.8(59.4) 3-4 2着(2人気)
アドマイヤシェイク 阪神芝1,400M 1.23.6(59.4) 7-8 3着(3人気)
フィルハーモニー 阪神芝1,600M 1.39.6(64.0) 1-1-1 6着(8人気)
'04年 ライラプス 阪神芝1,400M 1.21.9(58.3) 2-2 2着(3人気)
'05年 マルカシェンク 阪神芝2,000M 2.04.1(64.1) 9-8-6-5 1着(1人気)
ダイアモンドヘッド 阪神芝1,600M 1.38.8(63.1) 1-2-2 2着(3人気)
トーヨースルーオ 阪神芝1,600M 1.36.4(60.4) 3-2-2 4着(2人気)
'07年 ツルマルストーム 阪神芝1,800M 1.50.3(61.9) 2-2 9着(8人気)

 このレースでは近年キャリアの浅い馬、とりわけ新馬戦(メイクデビュー)を勝っただけのキャリア1戦馬の頑張りが目立ち、該当馬は過去10年で延べ10頭が出走して【1・4・1・4】(50.0%)とその半数が連に絡んでいる。'05年はキャリア1戦馬によるワンツーで、3着にもキャリア2戦のスーパーホーネットが入った。

 '02年のブルーイレヴン、'05年のマルカシェンクは超スローを勝ち上がっていて持ち時計は貧弱そのものだったが、ここでもきちんと通用している。今年の該当馬アラシヲオブオトコも持ち時計の貧弱さから敬遠されそうだが、データ的には何ら問題無い。ちなみに鞍上の武豊騎手は過去10年で7回騎乗して【2・3・0・2】(71.4%)の好相性。このうち前走芝で勝っていた馬に限れば5戦オール連対。

 ただホッコータキオンとアラシヲヨブオトコとでは同じコースを走って5秒近い差があり、これを同列に語るのもおかしな話。上がり3ハロン33秒4にしても、超スローなら他の馬でも出せる。現にレースの上がり自体が33秒6だった。アラシヲヨブオトコは抑えに回し、ホッコータキオンについて行ける速力を持った馬を相手に据えたい。

 トップカミングは直線で後続を引き付けておいて坂下で突き放す余裕があった。母方のサクラバクシンオーの血が優ったスピードタイプ。シェーンヴァルトの前走は完全な縦長。この馬自体は道中中団で掛かりかけていた。勝ち時計1分49秒3は札幌の2歳限定戦で札幌2歳S(1分49秒1)に次ぐ好時計。

 '01年1着ファストタテヤマや'04年1着ペールギュントなど、このレースで穴を開けるのは無欲の後方一気に賭ける馬。初勝利が4戦目で今回が5戦目、しかも中1週の強行軍という無茶なローテーションが気に入らないものの、そのキャリア5戦の中で上がり3位以内が4回あるピースピースの一発に注意したい。鞍上はホッコータキオンに騎乗する飯田騎手に代わり、このレースにおいてペールギュントで一発かましたことがある小牧騎手。

◎ホッコータキオン
○トップカミング
▲シェーンヴァルト
△アラシヲヨブオトコ
☆ピースピース


■馬券構築

 ホッコータキオン1頭軸の3連複流し。

[3連複] ホッコータキオン−トップカミング−シェーンヴァルト 30%
[3連複] ホッコータキオン−トップカミング−アラシヲヨブオトコ 20%
[3連複] ホッコータキオン−トップカミング−ピースピース 20%
[3連複] ホッコータキオン−シェーンヴァルト−アラシヲヨブオトコ 10%
[3連複] ホッコータキオン−シェーンヴァルト−ピースピース 10%
[3連複] ホッコータキオン−アラシヲヨブオトコ−ピースピース 10%


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