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第56回神戸新聞杯(JpnII)
2008年9月28日(Sun) 阪神芝2,400M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ディープスカイ 94 大外ぶん回してダービー楽勝。終いの脚強烈。
2 ロードアリエス 78 前残りの京都新聞杯2着あるもここ相手強過ぎ。  
2 3 ミッキーチアフル 81 ドスロー前残りで連勝も距離伸びて捕まりそう。  
4 ヤマニンリュバン 77 好走は専ら前残りダート。とりあえず出ただけ。  
3 5 フローテーション 86 前走も大外から伸びる。内突いて距離稼ぎたい。  
6 スエズ 73 競り勝った内容悪くないがこの中に入ると埋没。  
4 7 ヤマニンキングリー 79 裏街道でようやくOP勝ち。一線級相手でどうか。  
8 ハンターキリシマ 78 前走も終い突っ込んで及ばず。迫力に欠ける。  
5 9 ナムラクレセント 79 外を回して一気差し。但し小倉以外だと今一つ。  
10 ブラックシェル 91 前走4角で痛い不利。進路確保で仕切り直し。
6 11 スマイルジャック 92 前走実質先頭から勝ちかける。前残りに注意。
12 オウケンブルースリ 81 前走好時計で楽勝。何より終いの伸びが凄い。
7 13 アインラクス 81 前走構え過ぎて論外。なるべく前につけたい。  
14 ヒルノラディアン 71 渋った馬場勘案しても負け過ぎ。巻き返し疑問。  
15 メイショウクオリア 78 前走出遅れて完全終了。スローで前なら侮れず。
8 16 ベンチャーナイン 83 後方決め打ち型。台頭には展開の助け必要。  
17 エイシンブイダンス 77 前走もう一伸びを欠く。昇級の壁に当たった感。  
18 モンテクリスエス 81 ここ2走ガス欠。間隔開けて立ち直れば良いが。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 倒した相手が勢いを証明・最強の末脚を凌駕するオウケンブルースリ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【クラシック連対馬の神戸新聞杯成績('00年以降)】
年度(回) 馬名 皐月賞 ダービー 神戸新聞杯成績
'00年(第48回) アグネスフライト 1着 2着(2人気)
エアシャカール 1着 2着 3着(1人気)
'01年(第49回) ダンツフレーム 2着 2着 4着(3人気)
'02年(第50回) シンボリクリスエス 2着 1着(1人気)
ノーリーズン 1着 8着 2着(2人気)
タイガーカフェ 2着 10着 10着(8人気)
'03年(第51回) ゼンノロブロイ 2着 1着(3人気)
サクラプレジデント 2着 7着 2着(1人気)
ネオユニヴァース 1着 1着 3着(2人気)
'04年(第52回) キングカメハメハ 1着 1着(1人気)
ハーツクライ 14着 2着 3着(2人気)
'05年(第53回) ディープインパクト 1着 1着 1着(1人気)
シックスセンス 2着 3着 2着(5人気)
'06年(第54回) ドリームパスポート 2着 3着 1着(3人気)
メイショウサムソン 1着 1着 2着(1人気)
アドマイヤメイン 2着 7着(2人気)
'07年(第55回) アサクサキングス 7着 2着 2着(5人気)
ヴィクトリー 1着 9着 3着(2人気)

 神戸新聞杯は京都新聞杯が春に移行した'00年以降、クラシック連対馬の出走が目に見えて増え、名実共に西の菊花賞トライアルとして確立した。クラシック連対馬が連対しなかったのは該当馬が1頭(ダンツフレーム)だった'01年のみ。'02年以降はダービー組が6連勝している。

 ちなみにダービー勝利から直行してきた馬は延べ4頭が出走して【2・2・0・0】(100.0%)。'03年3着ネオユニヴァースはダービー勝利の後に宝塚記念を使って4着している。これを合わせて考えても、ダービー馬の4着以下は今のところ無い。


【条件クラスを経由して3着以内に入った馬一覧('00年以降)】
年度(回) 馬名 前走レース・着順 間隔 神戸新聞杯成績
'00年(第48回) フサイチソニック HTB賞(900万)1着 中2週 1着(3人気)
'01年(第49回) サンライズペガサス 玄海特別(1000万)2着 中4週 2着(7人気)
'02年(第50回) ナムラサンクス 博多S(1600万)5着 中3週 3着(11人気)

 条件クラスを経由して上位に食い込んだ馬はいずれも1000万クラスの古馬相手に連対があった。ナムラサンクスにしても前々走で古馬相手に勝利していた。今年の該当馬はミッキーチアフル、ナムラクレセント、オウケンブルースリの3頭。


 クイーンSのレジネッタ(2着)に始まり、札幌記念のマツリダゴッホ(2着)、セントウルSのスズカフェニックス(8着)とファイングレイン(9着)、そしてローズSのレジネッタ(3着)とトールポピー(6着)。休み明けのGI馬が夏から秋にかけての重賞で梃子摺っている。今週はNHKマイルCとダービーを制した真打・ディープスカイが登場。

 ディープスカイは先月中旬から札幌のコースに入れて調整開始。今月に入って栗東へ戻し、先週はDWで一杯に追って6F81秒5−1F12秒2。今週は坂路で4F52秒0−1F13秒5。時計は水曜の3番時計。ラストは見せ鞭だけで若干余裕残し。先週のトールポピーのような馬なりオンリーの舐めた仕上げではないにしても、GI馬としての奢りが見え隠れする。

 オウケンブルースリ。カルストンライトオを彷彿とさせる尻切れ馬名。「リ」を切ってオウケンブルースのほうがカッコイイのでは。とまあ冗談はさておき、今週の坂路は4F50秒9−1F13秒1。水曜の2番時計(ちなみに1番時計は来週のスプリンターズSに出走予定のスリープレスナイトで4F49秒6)。こちらは鞭がバシッと入って本気。頭の高さが気になったものの、レースでは真面目に走っているので大目に見ておく。

 ブラックシェルは熱心に乗り込まれている。2週前から3週連続で一杯の追い切りを消化。いずれもDWで6F80秒台前後。今週もモンテクリスエスとの併せ馬で楽々突き放した。スマイルジャックは先週強い併せ馬を消化(南Wで5F64秒5)。今週は南Wで馬なり、6F66秒7−1F12秒8。ブラックシェル以上に馬体をスッキリ見せて、きびきび動いてきた。

 ミッキーチアフルは一杯に追ったのが今週の坂路のみ。4F53秒1−1F13秒3、併走馬を突き放せたのは良いにしても、ダービー上位馬(特にスマイルジャック)が好仕上がりだけにこれだけではやや不安。ナムラクレセントは1週前、今週とCWで一杯を消化。1週前が6F82秒3、今週は7Fから追って6F81秒0−1F12秒3。悪くはないが、どことなく硬さを感じた。

 ディープスカイ、オウケンブルースリ、ブラックシェルと人気どころは総じて後ろ。盲点は前に行く馬だが、ミッキーチアフルはベタ過ぎる(単騎逃げミエミエ)。この直後から交わしていきそうなスマイルジャックはともかく、CWで一杯に追って自己ベスト(6F81秒2)をマークしたメイショウクオリアの前残りにも警戒しておきたい。ディープスカイが100%の仕上げでないことを確認した上で、軸はオウケンブルースリとする。

◎オウケンブルースリ
○ディープスカイ
▲スマイルジャック
△ブラックシェル
☆メイショウクオリア


■馬券構築

 オウケンブルースリ1頭軸の3連複、オウケン1着固定+ディープスカイ2〜3着固定、相手スマイル・ブラックの3連単を抑える。

[3連複] オウケンブルースリ−ディープスカイ−スマイルジャック 30%
[3連複] オウケンブルースリ−ディープスカイ−ブラックシェル 20%
[3連複] オウケンブルースリ−ディープスカイ−メイショウクオリア 10%
[3連単] オウケンブルースリ→ディープスカイ→スマイルジャック 10%
[3連単] オウケンブルースリ→ディープスカイ→ブラックシェル 10%
[3連単] オウケンブルースリ→スマイルジャック→ディープスカイ 10%
[3連単] オウケンブルースリ→ブラックシェル→ディープスカイ 10%


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