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第44回新潟記念(GIII)
2008年8月31日(Sun) 新潟芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (国際)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ブラックカフェ 94 基本的に後方から付いて回るだけ。力不足明白。  
2 チョウサン 102 実績の割にハンデ重い。まずは一度使ってから。  
2 3 ダイシングロウ 96 前走早仕掛けで完敗も強い内容。押し切り可能。
4 ミストラルクルーズ 93 今回も輸送考慮で馬体緩め。速い時計にも不安。  
3 5 トウショウシロッコ 92 4角一杯の前走不満。この相手で踏ん張り困難。  
6 バトルバニヤン 97 水曜栗東DW2位。ハンデ見込まれるも勢い尊重。
4 7 マイネルキッツ 93 前走馬場悪い内を通って僅差。広い新潟で反撃。
8 フサイチアソート 91 年明けてから散々。何故かハンデ加算で苦しい。  
5 9 ミヤビランベリ 94 前走完敗でマークは緩む。但し隣枠の同型厄介。  
10 コスモプラチナ 95 前走後方型をあざ笑う大逃げ成功。時計は通用。  
6 11 アルコセニョーラ 96 得意の福島で精彩欠く状況。昨夏の勢いにない。  
12 タマモサポート 96 今回は明確な逃げ馬いる。番手追走では苦しい。  
7 13 ヤマニンアラバスタ 95 関屋記念叩き台は3年連続。この舞台は大得意。  
14 スクールボーイ 93 稽古の動きだけは妙に良い。最軽量生かせれば。  
15 キャッチータイトル 91 緩い流れで居残っただけ。重賞で即通用は疑問。  
8 16 サンレイジャスパー 83 本来叩き良化型。ここ2走不本意でも見限れず。
17 トウショウヴォイス 95 前走緩い流れにどっぷり嵌る。あくまで展開次第。
18 エリモハリアー 99 勝負所の反応今一つ。時計要すなら出番あるか。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 さらばイマイチの日々・広いコースで決め手が活きるマイネルキッツ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【連対馬の父・母父一覧('01年以降)】
年度 着順 馬名 父名 母父名
'01年 1着 サンプレイス サンデーサイレンス トニービン
2着 エアスマップ Danehill Law Society
'02年 1着 トーワトレジャー トニービン Clever Trick
2着 アグネススペシャル サンデーサイレンス Le Febuleux
'03年 1着 ダービーレグノ トニービン Royal Academy
2着 カンファーベスト アンバーシャダイ シンザン
'04年 1着 スーパージーン サッカーボーイ パーシャンボーイ
2着 レニングラード トニービン ノーザンテースト
'05年 1着 ヤマニンアラバスタ ゴールデンフェザント タマモクロス
2着 グラスボンバー Machiavellan Nureyev
'06年 1着 トップガンジョー マヤノトップガン ゴールデンフェザント
2着 サンレイジャスパー ミスズシャルダン Cozzene
'07年 1着 ユメノシルシ フジキセキ トニービン
2着 トウショウヴォイス ラストタイクーン キンググローリアス
※赤セルはグレイソヴリン系を表す。

 グレイソヴリン系産駒の活躍が目立つレースで、父系【3・2・2・5】(41.7%)、母系【4・1・2・6】(38.5%)といずれもよく走っている。今年はブラックカフェ(母父:Highest Honor)、バトルバニヤン(父:ジャングルポケット)、タマモサポート(父:タマモクロス)、ヤマニンアラバスタ(父:ゴールデンフェザント、母父:タマモクロス)、サンレイジャスパー(父:ミスズシャルダン、母父:Cozzene)の5頭が該当する。

 このレースはサマー2000シリーズが組まれる前から他場の重賞を経由した馬のいずれかが毎年連対している。昨年は七夕賞3着のユメノシルシが1着、一昨年は小倉記念4着のサンレイジャスパーが2着。まずは他場の重賞組を中心視したい。また新装後のコースで行われた'01年以降、中2週以下で臨んだ馬は延べ35頭が出走して【0・0・1・34】(0.0%)、関屋記念17着から中2週で臨んだ'07年3着ヤマニンアラバスタ以外は軒並み凡退している。強行ローテは割引対象。

 ハンデは「重過ぎず軽過ぎず」が基本。56.5kg以上を背負った馬は延べ17頭が出走して【1・0・2・14】(5.8%)、連対例は'06年1着トップガンジョー(牡4・57kg)のみと苦戦。一方で52kg以下の軽量で連に絡めたのは'07年2着トウショウヴォイスのみ。

 今週は東海・関東を中心に大荒れの空模様。新潟も雨の予報が出ている。ただ降雨量は大したことがなさそうで、予想は良馬場前提で進めたい。ミヤビランベリは小倉記念の負けでマークが緩んでやれやれと思いきや、隣枠に前走大逃げのコスモプラチナがスタンバイ。前走はココナッツパンチを筆頭に人気どころが軒並み後方脚質でその間隙を突いただけ。今回は逃げの優位性が見出せない。

 ダイシングロウ、バトルバニヤンと前に行く馬が人気。これらの後から末脚を伸ばせるタイプに注目すると、マイネルキッツに白羽の矢が立つ。ブリンカー着用時は6戦して【3・0・1・2】、圏外の2回もコンマ2秒しか負けていない。前走は荒れた内を通って僅かコンマ1秒の負け。昨年のユメノシルシと同様、七夕賞3着からのサマーチャンプ誕生に期待したい。

 ダイシングロウは3走前がマイペース逃げ切り、前々走がハイペース押し切り、前走が早捲り2着とバリエーションに富む内容。ただ新潟外回りで前走のような競馬をやると後方待機馬の思う壺。上がり最速が新馬戦の1回のみと決め手にも不安が残るだけに一枚割り引く。

 トウショウヴォイスはここ2戦が消化不良気味。前走は1,000M通過59秒9のスローを最後方付近から進み、弾けたのはラスト1ハロンのみ。今週の追い切りは一週前と同じメニューで時計を要した。贔屓目に見ても気配は平行線。この馬の場合は前が止まってくれるかどうかが全て。

 バトルバニヤンは今週栗東DWで一杯に追われて好時計をマーク。新潟日報賞の勝ち時計1分32秒8は関屋記念と同じだった。ただ当時から2kg減でも準オープンを卒業したばかりの身には厳しいハンデ設定。3走前の新潟大賞典(コンマ4秒差の6着)も考慮されているのだろうか。父はサマー2000シリーズで活躍中のジャングルポケット。新潟記念と相性が良いグレイソヴリン系でもある。

 函館記念で4連覇を逃したエリモハリアーが悔し紛れ(?)に新潟初参戦。いつもはコースで最終追い切りをかける馬が、今回は坂路で追ってきた。コースでは行きっぷり抜群でも、坂路では頭を上げてモタれて苦しそう。少なくとも昨年のオールカマー(3着)や毎日王冠(4着)時のようなデキにはない。ただ今年は函館記念の前に巴賞を使っていない分、前走を叩いた上積みみたいなものがあるかもしれない。

 サンレイジャスパーは前々走が18kg増、前走が12kg減。蟻洞治療の為とはいえ、休みを挟んでからどうもおかしい。ただこの中間も坂路でいい動き。一昨年の本レースで2着、昨年も小倉記念を後方一気で制した夏女による一発に警戒したい。ヤマニンアラバスタも本レースに限れば毎年掲示板入りという堅実な成績を残している。昨年は関屋記念ブービーから3着。今年は関屋記念シンガリから…。う〜ん。

◎マイネルキッツ
○ダイシングロウ
▲トウショウヴォイス
△バトルバニヤン
☆エリモハリアー、サンレイジャスパー


■馬券構築

 マイネルキッツ1頭軸の3連複流し。

[3連複] マイネルキッツ−ダイシングロウ−トウショウヴォイス 10%
[3連複] マイネルキッツ−ダイシングロウ−バトルバニヤン 10%
[3連複] マイネルキッツ−ダイシングロウ−エリモハリアー 10%
[3連複] マイネルキッツ−ダイシングロウ−サンレイジャスパー 10%
[3連複] マイネルキッツ−トウショウヴォイス−バトルバニヤン 10%
[3連複] マイネルキッツ−トウショウヴォイス−エリモハリアー 10%
[3連複] マイネルキッツ−トウショウヴォイス−サンレイジャスパー 10%
[3連複] マイネルキッツ−バトルバニヤン−エリモハリアー 10%
[3連複] マイネルキッツ−バトルバニヤン−サンレイジャスパー 10%
[3連複] マイネルキッツ−エリモハリアー−サンレイジャスパー 10%


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