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第56回北海道新聞杯クイーンS(JpnIII)
2008年8月17日(Sun) 札幌芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (牝)(混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ザレマ (出走取消)
2 2 エフティマイア 90 クラシックは下馬評覆す激走。稽古軽い分割引。
3 3 タニノハイクレア 93 前走を見る限り距離持ちそう。あくまで展開次第。
4 ヤマニンメルベイユ 97 安定して前に行ける。強敵不在のここ勝ち負け。
4 5 ハートオブクィーン 85 桜花賞で意外に好走。ただ今回もまだ距離長い。  
6 フミノサチヒメ 85 洋芝は得意。但しこのところの内容が悪過ぎる。  
5 7 ムードインディゴ 82 追って味無しのジリ脚。後ろから行く時点で辛い。  
8 レジネッタ 88 春先好走は全て差し。進出遅れて差し損ね心配。
6 9 ユキチャン 79 ダート重賞圧勝も相手貧弱。古馬相手では劣勢。  
10 ショウナンタレント 74 直線向いてのタレ方異常。ハナ奪えても厳しい。  
7 11 アドマイヤスペース 90 上位クラスで力不足露呈。まだ下積み足りない。  
12 デヴェロッペ 79 他の出方次第で単騎可能。実力疑問も逃げ魅力。
8 13 ベストオブミー 93 一叩きされた分有利。ただ勝ち負けまでは疑問。  
14 メイショウベルーガ 84 前走一気の脚も前が止まっただけか。過信禁物。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 3歳勢に立ちはだかる古馬の風格・先行有利で捲土重来ヤマニンメルベイユ
■予想構築

 例年は古馬主体で3歳勢の参戦がまばらなのだが、今年は3歳勢が半数以上を占めている。しかもその面子も桜花賞馬レジネッタ、桜花賞・オークスと連続2着のエフティマイア、関東オークスを逃げて圧勝したユキチャンとなかなかの顔ぶれ。対する古馬勢は中山牝馬S勝ちのヤマニンメルベイユが筆頭格。3歳勢が秋華賞へ向けての足慣らしの場とするのか、それとも古馬勢が意地を見せるのか。


【上位馬脚質一覧(過去8年)】
年度 馬場 頭数 1,000M 上り3F 決着時計 1着通過順 2着通過順 3着通過順
'00年 13 59.5 35.5 1.46.8 1-1-1-1 13-13-12-5 4-5-3-3
'01年 11 60.3 35.5 1.47.4 1-1-1-1 2-2-2-2 7-7-8-4
'02年 14 58.1 37.5 1.48.1 4-4-3-1 4-6-7-5 12-13-13-12
'03年 11 61.4 34.1 1.47.7 1-1-1-1 6-5-5-4 4-6-6-4
'04年 13 60.0 35.6 1.47.5 1-1-1-1 9-9-11-5 7-7-5-5
'05年 14 59.2 35.8 1.46.7 4-4-4-3 7-7-5-5 10-10-11-6
'06年 14 58.2 36.3 1.46.7 6-5-4-1 12-11-6-3 9-8-6-3
'07年 12 60.2 34.7 1.46.7 1-1-1-1 4-3-3-2 11-12-12-11
※全てAコースを使用。

 クイーンSの傾向。めっちゃ分かりやすい。行った者勝ち。これ。とにかく笑えるほど前が残る。過去8年で逃げ切り5回はもはや異常。1着候補は前に行ける馬。

 ハナはショウナンタレント。2番手にヤマニンメルベイユ、デヴェロッペ、ハートオブクィーン。エフティマイアはその後ろ。ユキチャンは明確な逃げ馬がいる今回は前走ほど楽には行けない。レジネッタは中団より後ろから直線勝負。ここに隙がある。桜花賞は外差しが嵌ったというのが正直なところだし、オークスで不利を受けたのも後ろから行ったからこそ。

 当初はヤマニンメルベイユで堅いかと思ったのだが、昨年のこのレースで8着に敗れているのが気になる。ヴィクトリアマイルで逃げてコンマ1秒負け、走破時計1分32秒6だった昨年の勝ち馬アサヒライジングに対し、ヤマニンメルベイユはヴィクトリアマイルで2番手でコンマ7秒負け、走破時計1分34秒4。有力馬であることには間違いないが、全幅の信頼を寄せるまではしんどい。

 ユキチャンは関東オークスを圧勝したとはいえ、負かした相手が中央で500万下を勝ち上がったばかりのプロヴィナージュ、フローラS2着で初ダートのカレイジャスミンといった辺りではメンバーに恵まれたとしか言えない。毛色で過剰人気を集めるようなら要らん。

 エフティマイアは桜花賞13番人気で2着、オークス15番人気で2着と激走。で、今回は俄然注目が集まって人気の中心。人気薄で好走した馬を次走人気で買うというのはセンスが無さ過ぎる。ただ1回ならまだしも、2回もまぐれが続いたら実力と認めざるを得ないというのが正直なところ。脚質は好位差し。いい所まで行って差せない。

 レジネッタとヤマニンメルベイユは前週までにビッシリ追って、今週は馬なり調整。いずれも先月から北海道(レジネッタは札幌、ヤマニンメルベイユは函館)入りしてゆったり調整。コイツらはいきなりからでも力は出せそう。エフティマイアはオークス後に放牧して、札幌入りが今月上旬。直前は芝で追われて時計が出たものの、強い稽古は無し。少し割引。

 追い切りが良く見えたのは札幌ダートで併走先着、6F80秒9−1F12秒0を馬なりでマークしたタニノハイクレアか。前走は内に潜って上手く乗っての5着だったが、次走函館記念を勝ったトーセンキャプテンにハナ差なら上出来。

 ヤマニンメルベイユはここ目標にじっくり乗り込まれてきた点、先行有利の舞台という点は昨年と同じ。ただ昨年と違うのは重賞ウイナーとして箔が付いた点。今年は古馬が手薄。3歳勢を抑え込むだけの力を有しているとみて軸指名。相手は同じく乗り込み十分の桜花賞馬レジネッタ、前走牡馬相手に善戦&馬なりで好調アピールのタニノハイクレア、人気の今回はドボン臭いがレジネッタを抑える以上無視できないエフティマイア。穴はまぐれでも逃げの手でエフティマイアに2勝(1敗)のデヴェロッペ。

◎ヤマニンメルベイユ
○レジネッタ
▲タニノハイクレア
△エフティマイア
☆デヴェロッペ


■馬券構築

 ヤマニンメルベイユ1頭軸の3連複流し。

[3連複] ヤマニンメルベイユ−レジネッタ−タニノハイクレア 30%
[3連複] ヤマニンメルベイユ−レジネッタ−エフティマイア 30%
[3連複] ヤマニンメルベイユ−レジネッタ−デヴェロッペ 10%
[3連複] ヤマニンメルベイユ−タニノハイクレア−エフティマイア 10%
[3連複] ヤマニンメルベイユ−タニノハイクレア−デヴェロッペ 10%
[3連複] ヤマニンメルベイユ−エフティマイア−デヴェロッペ 10%


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