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第44回小倉記念(JpnIII)
2008年8月3日(Sun) 小倉芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ワンモアチャッター 94 持ち時計は充足。後方待機常だけに展開次第。  
2 2 ニルヴァーナ 94 小倉でそこそこ好走。内で脚を溜められれば。
3 ドリームジャーニー 94 実績断然。コーナー4つなら仕掛けどころ自在。
3 4 ナリタプレリュード 93 一度使って気配上向くも時計要さない限り不要。  
5 サンレイジャスパー 41 稽古不足の前走度外視。今回は実績ある小倉。
4 6 レインダンス 95 昨秋以降低迷。勢いつけた昨夏の気配戻らず。  
7 ヴィータローザ 92 ジリ脚慢性化。叩き2戦目だが何故かバテ気味。  
5 8 ダブルティンパニー 85 前手薄の前走で完敗は不満。現状打つ手無し。  
9 ケンブリッジレーザ 86 純粋な上がりの競馬向き。流れ緩まないと辛い。  
6 10 ダイシングロウ 96 ハイペースの前走押し切りは本物。十分通用。
11 ピカレスクコート 85 途中でバテてばかり。幾分気配上向くも厳しい。  
7 12 ウイントリガー 78 前走位置取りからして圏外。古馬相手は無理。  
13 カネトシリベルテ 88 前走少頭数で緩い競馬。確かに軽量魅力だが。  
8 14 ミヤビランベリ 94 今回は目標にされる。前走ほど上手く行かない。  
15 グロリアスウィーク 90 詰めの甘さはハンデでカバー。差す競馬に期待。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 夏休み返上の意気込み買う・上がりで差が付くドリームジャーニー
■予想構築

 サマーシリーズ整備のため、本レースに先駆けて行われていた北九州記念が'06年にスプリント戦としてリニューアルされた上で2回2日から3回2日に移動。従来3回2日に行われていた本レースが2回6日に移動。北九州記念から小倉記念へという流れが消滅した。小倉記念の傾向分析を取り止めたのはこの影響を考慮したため。データ分析というものは整合性が取れないと単なるこじ付けになる。

 2回2日の小倉メインは準オープンの博多S。奇しくも旧・北九州記念と同じ芝1,800Mで行われたこのレースを勝ったのが今回人気を集めているダイシングロウ。開幕週とはいえ、勝ち時計1分45秒1は直近3年の小倉芝1,800Mで最速。重賞どころかオープンクラス初挑戦にも関わらず56kgのハンデ設定はハンデキャッパーがその凄さを認めている証拠。

 ドリームジャーニーは前年の鳴尾記念から数えて3戦連続でコーナー2つのレースを使っている。コーナーが少ないレースは上がりの速いレースになりやすく、後方一気を得意とする同馬にとっては上がりで差が付かない分不利になる。その上スタートも下手で、マイラーズCと安田記念は共に大外枠から出遅れている。今回は前の馬がそれなりに強力で、かつ勝負どころが明確に存在するコーナー4つのレース。

 昨年の覇者サンレイジャスパーをどうするか?臨戦過程は昨年と同じマーメイドS経由だが、そこでの内容が全く違う。昨年は勝ち馬とハナ差、今年は勝ち馬から4秒7も離されたブッチギリの最下位。これを以ってすれば要らんという評価になるだろうが、ちょっと待って。前走は一本も速い時計を出さずに臨んでの結果。いわば捨てレース。今回は2週に渡り動き軽快。鞍上は主戦の佐藤哲三騎手に戻る。

 七夕賞は後ろから行く馬が人気を集めた反面、一見して何が行くかすら分からないほど前が手薄だった。ミヤビランベリはその間隙を突いての逃げ切りだった。今回は岩田康誠騎手騎乗ということでも注目度は俄然上がる。逃げ馬は目立ってしまうと何一つ良いことがない。かと言って逃げ以外の戦法が採れる訳でもない。今週の追い切りは栗東CWで6F83秒1−1F13秒3。ちょっと物足りない。

 昨年のこのレースで2番人気に推されながら4着に敗れたニルヴァーナは人気を背負って逃げ粘ることの困難さを知っている。今回はミヤビランベリやダイシングロウが人気を吸い取ってくれるので気楽に臨める。一週前の栗東DWで6F78秒9−1F12秒2の好時計をマーク。昨年はコンマ4秒差の4着、今年の小倉大賞典もコンマ3秒差の5着。今度こそ番手抜け出しで何とかならないか?

 グロリアスウィークはダイシングロウと比べてハンデ戦の恩恵を受けている(グロリアスウィーク3kg減、ダイシングロウ1kg減)。ダイシングロウに比べて脚質に幅がある(差す競馬も可能)のも美味しい。大外枠なら無理に前に行くことはない。55kgでは日経新春杯で結構いい脚を使って突っ込んできていた(0秒4差5着)。

 結論。ミヤビランベリやダイシングロウがやり合う流れで差しが決まるとみてドリームジャーニーが軸。相手は「競馬のプロ」ハンデキャッパーも認めるダイシングロウ、内で脚を溜めての一発がありそうなニルヴァーナ、一叩きされた今回が勝負のサンレイジャスパー。穴はダイシングロウとの斤量差、差し込みで台頭が考えられるグロリアスウィーク。

◎ドリームジャーニー
○ダイシングロウ
▲ニルヴァーナ
△サンレイジャスパー
☆グロリアスウィーク


■馬券構築

 ドリームジャーニー1頭軸の3連複流し。

[3連複] ドリームジャーニー−ダイシングロウ−ニルヴァーナ 30%
[3連複] ドリームジャーニー−ダイシングロウ−サンレイジャスパー 20%
[3連複] ドリームジャーニー−ダイシングロウ−グロリアスウィーク 20%
[3連複] ドリームジャーニー−ニルヴァーナ−サンレイジャスパー 10%
[3連複] ドリームジャーニー−ニルヴァーナ−グロリアスウィーク 10%
[3連複] ドリームジャーニー−サンレイジャスパー−グロリアスウィーク 10%


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