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第13回ユニコーンS(JpnIII)
2008年6月7日(Sat) 東京ダート1,600M 3歳オープン 別定 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ナンヨーヒルトップ 99 ヒヤシンスSを見る限りここは1ハロン長い印象。  
2 アポロラムセス 94 前走後方待機が嵌っただけの感。実力は未知数。  
2 3 タカラストーン 87 東京2戦2連対も前走負け過ぎの上に久々では。  
4 サダムイダテン 94 構え過ぎて自滅。作戦を変えない限り出番無し。  
3 5 アンダーカウンター 94 ダートのほうが幾分マシ。前に行けるかどうか。  
6 ユビキタス 98 頭高いものの前につけて安定。揉まれなければ。
4 7 シルクビッグタイム 97 芝の前走度外視。逃げ差し自在で距離克服可能。
8 スカーレットライン 88 直線遅れた前走不満。時計を問われると苦しい。  
5 9 ロードアリエス 95 前走はドスローの賜物。今回前に行けるか疑問。  
10 クリールパッション 95 前走最内立ち回っての好走。力差もさほど無い。
6 11 ウイントリガー 86 前走早め捲りも実らず惜敗。距離は問題無さそう。  
12 ドリームシグナル 97 直線伸びるが蛇行する。真っ直ぐ走るなら脅威。
7 13 アポロドルチェ 95 凡走続きは距離影響か。ダート変更は苦肉の策。  
14 リュウケン 91 テン速く前に行けそうだが前走余裕無しでは辛い。  
8 15 ダイワマックワン 95 前走出遅れた上に直線前詰まる。改めて見直し。
16 ドリームスカイラブ 90 好走は専ら不良馬場。早め先頭の前走優秀だが。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ダートも距離も前傾ラップも難なく処理・いつでも前に居るユビキタス
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【連対馬のダート着別度数・前走成績一覧(過去7年)】
年度 1着馬 2着馬
'01年 ナスダックパワー 【3・0・0・1】
昇竜S(OP・中京ダ1,700M)1着
フジノテンビー 【5・0・0・0】
NHKマイルC(GI・東京芝1,600M)8着
'02年 ヒミツヘイキ 【3・1・0・0】
五月会盃(船橋ダ1,700M)1着
インタータイヨウ 【5・1・0・1】
兵庫CS(G3・園田ダ1,870M)1着
'03年 ユートピア 【3・0・0・0】
NHKマイルC(GI・東京芝1,600M)4着
ブイロッキー 【3・1・2・0】
昇竜S(OP・中京ダ1,700M)1着
'04年 トップオブワールド 【2・2・2・1】
昇竜S(OP・中京ダ1,700M)2着
ダイワバンディット (初出走)
NHKマイルC(GI・東京芝1,600M)4着
'05年 カネヒキリ 【3・0・0・0】
端午S(OP・京都ダ1,800M)1着
アグネスジェダイ 【2・2・0・2】
兵庫CS(G2・園田ダ1,870M)2着
'06年 ナイキアースワーク 【2・1・1・0】
500万下(京都ダート1,800M)1着
ヤマタケゴールデン 【2・0・0・2】
端午S(OP・京都ダ1,800M)1着
'07年 ロングプライド 【3・1・0・0】
端午S(OP・京都ダート1,800M)1着
フェラーリピサ 【3・0・0・0】
兵庫CS(G2・園田ダ1,870M)1着

 現在の時期に行われた過去7年の連対馬14頭のうち、ダートに勝ち鞍が無かったのは'04年2着ダイワバンディットのみで、これを除く13頭はダートで2勝以上を挙げている。また、府中マイルで問われる資質は芝もダートも変わらないようで、連対馬14頭全てが前走でマイル以上の距離を使っており、かつマイル以上の距離に連対があった。


【ハロンラップ考察(過去7年)】
年度 ハロンラップ テン3F 上り3F 落差
'01年 12.3-10.8-11.4-12.3-12.4-12.6-12.4-12.2 34.5 37.2 +2.7
'02年 12.3-10.9-11.7-11.8-11.9-12.0-12.7-13.1 34.9 37.8 +2.9
'03年 12.1-10.5-10.9-11.8-12.6-12.3-12.9-12.7 33.5 37.9 +4.4
'04年 12.0-10.7-11.6-12.0-12.7-12.1-12.1-12.8 34.3 37.0 +2.7
'05年 12.5-10.8-11.4-12.1-12.3-12.2-12.1-13.1 34.7 37.4 +2.7
'06年 12.2-10.6-11.3-12.2-12.6-13.0-12.3-13.0 34.1 38.3 +4.2
'07年 12.4-10.6-11.4-12.8-12.6-12.2-12.2-12.7 34.4 37.1 +2.7

 ユニコーンSはスタート後の先行争いが激しくなりやすく、その分終いが掛かっている。前後半の落差が3秒近くあることからしても、瞬発力主体だと序盤でなし崩しの脚を使わされる可能性がある。本レースと同様に前傾ラップ傾向が強いNHKマイルCや昇竜Sを経由した馬がそれぞれ3連対づつ挙げているというのも納得できる。


 何が先手を取るのかは不透明。好スタート条件でナンヨーヒルトップとダイワマックワン、スタート直後の芝でスピードが乗りそうなシルクビッグタイム辺りが先手候補。2戦目で同コースを圧勝したユビキタスは当時と同じく無理せず番手の競馬を選択するとみる。というかこの馬、それほどテンは速くない。但しここまで使ってきたレースは全てマイルを越える距離で、かつ前傾ラップ。スタミナの裏付けは十分。

 シルクビッグタイムの取捨が悩ましい。2戦目(京都ダート1,400M)がテン3F34秒8−上がり3F36秒7、落差+1.9を自ら先手を取って逃げ切り、バイオレットSは控える競馬で直線差し切り勝ち、テン3F35秒6−上がり3F36秒1、落差+0.5とほんのり前傾ラップ。前走は問答無用の前傾ラップ。きつい競馬を経験し続けている。但し1,400Mを越える距離経験が無い。

 ダイワマックワンはヒヤシンスSで最内枠から軽い出遅れ。スタート直後が芝の東京ダート1,600Mでこれは痛い。結局初めてとなる後方からの競馬を余儀なくされた。しかも直線は手応えが有り余っているにも関わらず前が壁になって追い出せず、無理矢理外に持ち出して2着。ちなみにヒヤシンスSはテン3F34秒0−上がり3F38秒4、落差+4.4と相当厳しい流れだった。ダートは前走だけだが…。

 クリールパッションはここ3戦ユビキタスと同じレースを使って全敗。しかしその差はいずれもコンマ3秒以内。ユビキタスからコンマ3秒以内に他の馬がいなければ上位に食い込める算段。東京コースは2戦2連対、マイルを越える距離実績があり、全10戦のうち6戦で上がり最速をマーク。それでいて人気がない。買い。

 ドリームシグナルが制したシンザン記念はテン3F34秒1−上がり3F37秒0、落差+2.9と同レースとしては珍しく前傾ラップ。好走したレースは軒並み前傾ラップで、前半が緩かったスプリングSと皐月賞は見せ場が無かった。ただ一生懸命走るが為に内へ外へと蛇行してしまうのが難点。ダートは初めてだが、'04年2着ダイワバンディットの事例より重賞勝ちで容認。

 サダムイダテンは唯一の勝利(京都新馬1着)、唯一の重賞連対(ラジオNIKKEI杯2歳S2着)が前半緩々の直線勝負、いわゆる後傾ラップ。NHKマイルCはそんなに厳しい流れではなかった(テン3F34秒6−上がり3F35秒0、落差+0.4)のに、直線きっちり止まった。父フォーティナイナーだからダートも走る?いやいや、このレースは既にダートで結果を残している馬が優先されます。


 結論。距離経験と前傾ラップの経験豊富のユビキタスが軸。相手は距離実績不適もダートでの勝ち方のバリエーションに富むシルクビッグタイム、ヒヤシンスSの内容から実はかなり凄いことが判明したダイワマックワン、ユビキタスの弟子クリールパッション。穴は消耗戦のシンザン記念覇者ドリームシグナル。

◎ユビキタス
○シルクビッグタイム
▲ダイワマックワン
△クリールパッション
☆ドリームシグナル


■馬券構築

 ユビキタス1頭軸の3連複流し。

[3連複] ユビキタス−シルクビッグタイム−ダイワマックワン 30%
[3連複] ユビキタス−シルクビッグタイム−クリールパッション 20%
[3連複] ユビキタス−シルクビッグタイム−ドリームシグナル 20%
[3連複] ユビキタス−ダイワマックワン−クリールパッション 10%
[3連複] ユビキタス−ダイワマックワン−ドリームシグナル 10%
[3連複] ユビキタス−クリールパッション−ドリームシグナル 10%


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