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第26回ローレル競馬場賞中山牝馬S(GIII)
2008年3月16日(Sun) 中山芝1,800M 4歳以上オープン ハンデ (牝)(国際)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 アルコセニョーラ 97 位置取り後ろ過ぎ。福島では上手く行ったが。  
2 エリモファイナル 89 今年に入って同コース勝ちあるも時計は平凡。  
2 3 キストゥヘヴン 99 前走復調感じさせる差込み。斤量背負うも注目。
4 ハロースピード 92 勝つには勝ったがギリギリ。中山に替わり割引。  
3 5 マイネカンナ 94 好位の競馬試みても及ばず。今回軽量だが。  
6 タイキマドレーヌ 94 前走は牡馬相手。ただここも適鞍とはいえず。  
4 7 ニホンピロシェリー 87 調子の良さで勝ち上がる。相変わらず稽古動く。  
8 レインダンス 96 前走馬体減も影響。但しハンデ見込まれたか。  
5 9 ヤマニンメルベイユ 94 渋太いが一押し足りない。昨年よりは相手揃う。  
10 ダンスオールナイト 92 前走上がりだけの競馬。実力は未知数のまま。  
6 11 マルノマンハッタン 82 前走超軽量でも付いていくだけで精一杯。論外。  
12 シェルズレイ 92 同型不在で単騎濃厚。気分良く行けるかのみ。  
7 13 ヤマニンアラバスタ 96 差脚自体は依然有効。前が止まるようなら浮上。
14 ニシノマナムスメ 96 前走内から絶妙な抜け出し。距離短縮はプラス。
8 15 イクスキューズ 94 溜めればいい脚使う。捲り可能でいきなり注意。
16 コスモマーベラス 93 中山で本領発揮も今回大外。差し込みで期待。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 京都牝馬Sでみせた復調の兆し・再度の内差しに挑むキストゥヘヴン
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【連対馬の重賞実績一覧(過去10年)】
年度 1着馬 2着馬
'98年 メジロランバダ(牝5・56kg)
'97年日経新春杯(GII)
ランフォザドリーム(牝4・52kg)
'98年京都牝馬S(GIII)2着
'99年 ナリタルナパーク(牝4・53kg)
'98年秋華賞(GI)2着
メジロドーベル(牝5・58.5kg)
'97年優駿牝馬(GI)他、全6勝
'00年 レッドチリペッパー(牝4・55kg)
'99年富士S(GIII)
エイダイクイン(牝5・54kg)
'98年クイーンC(GIII)
'01年 エイシンルーデンス(牝5・55kg)
'99年チューリップ賞(GIII)
グリーンプラネット(牝6・53kg)
重賞未連対
'02年 ダイヤモンドビコー(牝4・55kg)
'01年ローズS(GII)
ティコティコタック(牝5・56.5kg)
'00年秋華賞(GI)
'03年 レディパステル(牝5・56kg)
'01年優駿牝馬(GI)
テンエイウイング(牝4・50kg)
重賞未連対
'04年 オースミコスモ(牝5・55kg)
'03年関屋記念(GIII)
ハッピーパス(牝6・55.5kg)
'03年京都牝馬S(GIII)
'05年 ウイングレット(牝4・55kg)
'05年京都牝馬S(GIII)2着
メイショウオスカル(牝4・54kg)
'04年フローラS(GII)
'06年 ヤマニンシュクル(牝5・56kg)
'03年阪神JF(GI)
ディアデラノビア(牝4・55kg)
'05年フローラS(GII)
'07年 マイネサマンサ(牝7・56kg)
'06年京都牝馬S(GIII)
ウイングレット(牝6・55kg)
'05年中山牝馬S(GIII)

 中山牝馬Sでは重ハンデを課された馬が順当に勝ち負けを演じており、過去10年の勝ち馬10頭のうち8頭は既に重賞を勝っていた。重賞未勝利馬同士の決着は1回もないことからしても、軸は既に重賞を勝っている馬とするのが妥当。


【脚質別成績(過去10年)】
今回脚質 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 【1・1・2・8】 8.3% 16.7% 33.3% 74 134
先行 【2・1・0・34】 5.4% 8.1% 8.1% 68 18
差し 【6・6・5・38】 10.9% 21.8% 30.9% 82 140
追込 【1・2・3・39】 2.2% 6.7% 13.3% 69 65

【上位馬通過順一覧(過去10年)】
年度 馬場 頭数 1,000M 上り3F 決着時計 1着通過順 2着通過順 3着通過順
'98年 12 61.8 36.2 1.49.8 4-6-7-7 2-2-2-2 1-1-1-1
'99年 11 60.4 35.7 1.48.4 6-7-6-4 6-2-1-1 4-5-6-7
'00年 16 60.5 35.9 1.48.5 9-9-7-6 11-11-11-8 9-9-9-8
'01年 16 60.0 36.9 1.49.5 1-1-1-1 15-15-12-8 13-13-14-11
'02年 14 57.0 36.6 1.45.4 5-5-5-5 10-8-7-6 7-8-7-6
'03年 16 58.6 36.2 1.46.7 9-10-8-7 12-13-11-10 6-6-5-7
'04年 16 58.3 35.6 1.46.1 8-8-10-8 15-15-14-11 15-16-16-12
'05年 16 62.3 35.2 1.49.7 2-2-2-2 8-8-8-5 9-8-8-9
'06年 16 60.1 35.2 1.47.8 12-12-11-9 7-10-13-12 15-15-15-12
'07年 16 60.8 37.2 1.50.2 10-11-13-12 7-9-9-7 1-1-1-1
※'98年以前はBコース、'99年以降はAコースを使用。

 前述以外の傾向では差し込みの多さが挙げられる。近年は道中最後方近くにつけていた馬がバンバン突っ込んできており、差し有利傾向に拍車が掛かっている。昨年は京都牝馬Sで逃げてシンガリ負けを喫した直後のマイネサマンサが後方一気で差し切り勝ち。そういや今年も京都牝馬Sで逃げてシンガリ負けしてた馬がいるなぁ。…シェルズレイが差し?まさか、ね。


 キストゥヘヴンはターコイズSで今回と同じ56.5kgを背負って惨敗しているのが気掛かりだが、あれは道中掛かりっぱなしに加えて大外をぶん回したことのほうが大きい。昨年のこのレースでは重馬場で最後方から内を突いてコンマ1秒差。但し内を捌けないと即終了っぽい。

 ニシノマナムスメの前走は武豊騎手のファインプレー。1ハロン短縮の今回も当然買い。但し前走より斤量が2kg増える分は割引。イクスキューズは時計を出し始めて日が浅く急仕上げが否めないものの、一週前に美浦坂路で4F49秒9(−1F12秒9)の自己ベストをマーク。昨年の桜花賞では後ろから行って上がり最速、レインダンスに先着しているように溜めれば凄い脚を使う。

 コスモマーベラスは中山芝で【3・3・1・1】、唯一馬券対象外に敗れたのは一昨年のこのレースで4着だった。昨年のターコイズSでも56kgを背負って当然のように勝利。フルゲートの大外枠で思うようなポジションを取れそうにないのがネックだが、差しに回ってもこの距離なら見せ場を作れるはず。

 ヤマニンアラバスタには一昨年のヴィクトリアマイル(12着)以来、久々に江田照男騎手が手綱を採る。一昨年のこのレースで3着に入った際の鞍上も江田照男騎手。年齢的にもここがラストランになるだろうし、花を持たせる気満々。後腐れなく後方待機を敢行して、ラスト突っ込んでくるシーンを想定しておきたい。くれぐれも重賞勝ちある差し馬には要注意。

 レインダンスはダイワスカーレットとウオッカの間に入った秋華賞の内容が評価できるのだが、今回は鳴尾記念から3kg増となるハンデが厄介。鳴尾記念は14kgも体重を減らしていたように本来のデキに無かったと解釈しても、ここで56kgを背負って勝つというのはなかなかしんどいのではないか。現にウオッカも京都記念で56kgを背負わされて冴えなかった。

◎キストゥヘヴン
○ニシノマナムスメ
▲イクスキューズ
△コスモマーベラス
☆ヤマニンアラバスタ


■馬券構築

 キストゥヘヴンから馬複流しと1頭軸の3連複流し。

[馬複] キストゥヘヴン−ニシノマナムスメ 10%
[馬複] キストゥヘヴン−イクスキューズ 10%
[馬複] キストゥヘヴン−コスモマーベラス 10%
[馬複] キストゥヘヴン−ヤマニンアラバスタ 10%
[3連複] キストゥヘヴン−ニシノマナムスメ−イクスキューズ 10%
[3連複] キストゥヘヴン−ニシノマナムスメ−コスモマーベラス 10%
[3連複] キストゥヘヴン−ニシノマナムスメ−ヤマニンアラバスタ 10%
[3連複] キストゥヘヴン−イクスキューズ−コスモマーベラス 10%
[3連複] キストゥヘヴン−イクスキューズ−ヤマニンアラバスタ 10%
[3連複] キストゥヘヴン−コスモマーベラス−ヤマニンアラバスタ 10%


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