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第56回トヨタ賞中京記念(GIII) 2008年3月9日(Sun) 中京芝2,000M 4歳以上オープン ハンデ (国際) |
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枠 | 馬 | 馬名 | 脚質 | 補正 | 寸評 | 印 |
1 | 1 | トーホウアラン | 差 | 90 | 前走いかにも叩き台。ハンデは見込まれたか。 | |
2 | タスカータソルテ | 差 | 91 | 前走直線前を捌く際にロス。差脚自体は平凡。 | ||
2 | 3 | テイエムプリキュア | 逃 | 95 | 積極策で活路見出すも距離短縮では忙しい。 | |
4 | シルクネクサス | 先 | 99 | 消耗戦で強さ見せる。詰めの甘さ克服なるか。 | ○ | |
3 | 5 | ワイルドファイアー | 先 | 94 | 年明けても健闘続く。ただ今回は距離延びる。 | |
6 | リキアイサイレンス | 差 | 95 | 距離短縮と左回りで幾分マシも時計に難あり。 | ||
4 | 7 | センカク | 先 | 98 | 前走強敵相手に食い下がる。時計短縮課題。 | |
8 | ワンモアチャッター | 追 | 75 | 何気にこのコース得意。スタート決められれば。 | ▲ | |
5 | 9 | ハイアーゲーム | 先 | 97 | 鳴尾記念は内枠の利。速い時計に課題残る。 | |
10 | ニルヴァーナ | 先 | 94 | 重賞だとワンパンチ足りない。ここも善戦まで。 | ||
6 | 11 | ローゼンクロイツ | 先 | 102 | 中京で捲る脚が脅威。重ハンデでも勝ち負け。 | ◎ |
12 | ピカレスクコート | 差 | 94 | 勝負どころで遅れて沈没。調子は上向きだが。 | ||
7 | 13 | ダイレクトキャッチ | 差 | 92 | 中日新聞杯は軽量もアシスト。今回は正念場。 | △ |
14 | トウショウパワーズ | 先 | 93 | 昨年の1番人気。外差しならもっとやれるはず。 | ☆ | |
15 | サンバレンティン | 差 | 97 | スタート下手過ぎ。時計要さない限り出番無し。 | ||
8 | 16 | ミュージックホーク | 先 | 90 | 前走内からスパートも及ばず。力不足否めず。 | |
17 | コーナーストーン | 先 | 89 | 前走直線外に切り返し勝利もこの中では平凡。 | ||
18 | フォルテベリーニ | 差 | 94 | ハンデ重賞の常連も今回は久々。様子見妥当。 |
■レース展望 中京で魅せる捲り脚・久々でも問答無用ローゼンクロイツ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■予想構築 まずは以下の資料を参照されたい。
過去10年の勝ち馬10頭のうち、ここが重賞初制覇となったのは6頭。ローカルのハンデ重賞らしく実績下位の馬が勝ち負けしている。57kg以上を課された牡馬は過去10年で延べ29頭が出走して【2・3・3・21】(17.2%)で、53kg(延べ15頭出走)の【2・1・1・11】(20.0%)、54kg(延べ32頭出走)の【4・3・2・23】(21.9%)と比較すると連対率で下回っている。
ラップ構成をみると、全ての年で上がりよりテンのほうが速く、上がりは36秒台前後という典型的な持久戦の傾向を示している。これは正面スタンド一杯を使って先行争いが行われ、勝負どころの急カーブでスピードが落ちる中京芝2,000Mコース特有の性質も少なからず影響している。ハイペースで先行して残るだけの裏付けか、小回りコースで早めに進出できる器用さのいずれかが必要となる。
このレースでは定期的に穴馬が突っ込んで波乱になっている。その立役者は小倉大賞典でボロ負けしていた馬の中から生じやすく、過去10年で4回も二桁人気で3着以内に紛れ込んでいる。'04年のメイショウキオウなんてのは完全に「交通事故」の類。差して燻っていた同馬が逃げて勝っちゃうなんて、誰が予測し得ただろうか。理屈を超えた何かが小倉大賞典大敗馬の中に潜んでいる。要注意。 普通に考えればローゼンクロイツで決まり。小倉では4戦して【2・2・0・0】とパーフェクト連対。それも新馬や条件戦などチャチなものではなく、全て重賞における実績。昨年のこのレースでは1分56秒9という強烈なレコードで完勝。その原動力は4角捲り。昨年より1kg増程度なら重荷にならないだろう。この中間は栗東坂路で4F55秒を切る時計が5本。最終追い切りも藤岡佑介騎手が跨って楽々先着。 シルクネクサスの前走は後方待機がたまたま嵌っただけだろうからこれ自体はどうでもいい。スローだと切れ負けするが、ハイペースだとその心配も軽減される。重賞未勝利馬が勝利しやすい傾向からしても今年は何とかしてローゼンクロイツを負かしたいところ。最終追い切りは栗東CWで6F78秒9−1F12秒1。この日(6日)の一番時計でハイペース対策も万全。 ワンモアチャッターはスタートが下手でいつも後方からの競馬。しかしこの中京においてはそれが良い方向に出るようで、必ず最後に差し込んでくる。中京芝2,000Mにおけるローゼンクロイツの【2・2・0・0】に目が行くなら、ワンモアチャッターの【3・0・0・1】も同等に評価されるべき。昨年のこのレースでは4着。ローゼンクロイツの前のレコードホルダーは何を隠そうワンモアチャッターだった。速い時計は望むところ。 ダイレクトキャッチの前走は初めから流れに乗れていなかった。ただ直前で速い流れのレースを一度使ったという観点からしてタスカータソルテよりは有利。包まれる心配が少なくなる外寄りの枠も好感。外差しにかけてはメンバー随一の切れ味を持っているのでここでも楽しみ。タスカータソルテは切れ味でダイレクトキャッチを下回るのと内枠で苦労しそうなので消してみる。 昨年の1番人気、何だったか覚えてます?って、上の寸評欄でネタバレしてるからこの質問は意味ねーな。そうです、トウショウパワーズです。ここ2走長距離を使っているのが痛いが、中日新聞杯で地味にいい競馬をしていた。終始内に押し込まれたままで進路を確保するのに一苦労。それでいて勝ったサンライズマックスにコンマ3秒差。捲る脚も時計実績もある。外枠なら逆転があっても驚けない。穴はこれ。 以上をまとめる。純粋に力が抜けているローゼンクロイツを軸に、消耗戦でジリ脚が隠せるシルクネクサス、中京で必ず差してくる小倉大賞典大敗馬ワンモアチャッター、外差しにかけては切れ味一番のダイレクトキャッチ、外差しで真価を問いたい昨年の1番人気馬トウショウパワーズへ流して勝負。 ◎ローゼンクロイツ ○シルクネクサス ▲ワンモアチャッター △ダイレクトキャッチ ☆トウショウパワーズ ■馬券構築 ローゼンクロイツから馬複流しと1頭軸の3連複流し。 [馬複] ローゼンクロイツ−シルクネクサス 10% [馬複] ローゼンクロイツ−ワンモアチャッター 10% [馬複] ローゼンクロイツ−ダイレクトキャッチ 10% [馬複] ローゼンクロイツ−トウショウパワーズ 10% [3連複] ローゼンクロイツ−シルクネクサス−ワンモアチャッター 10% [3連複] ローゼンクロイツ−シルクネクサス−ダイレクトキャッチ 10% [3連複] ローゼンクロイツ−シルクネクサス−トウショウパワーズ 10% [3連複] ローゼンクロイツ−ワンモアチャッター−ダイレクトキャッチ 10% [3連複] ローゼンクロイツ−ワンモアチャッター−トウショウパワーズ 10% [3連複] ローゼンクロイツ−ダイレクトキャッチ−トウショウパワーズ 10% |