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第45回報知杯弥生賞(JpnII)
2008年3月9日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ミッキージェット 55 中央で話にならずの時点で圏外。出てみただけ。  
2 タケミカヅチ 82 堅実に差すも交わせない。スローで届かず懸念。  
2 3 マイネルチャールズ 80 馬群に怯まぬ根性の塊。コース経験で一日の長。
4 ライムライトシチー 62 短距離ダートのみの経験で通用するとは思えず。  
3 5 シングンリターンズ 79 前走力要す馬場で浮上。今の中山では厳しい。  
6 スズジュピター 76 前走4角捌けず馬群に沈む。位置取りが課題。
4 7 フサイチアソート 78 世代随一の出世レースの勝者。但し仕上げ緩い。  
8 テラノファントム 63 強い向かい風を受けながら楽勝。悪くはないが。  
5 9 ベンチャーナイン 80 前走は決め打ち嵌った感。位置取りに制約付く。  
10 ダイシンプラン 81 溜めて切れるとはいえ後ろ過ぎるのは問題あり。  
6 11 ホッカイカンティ 76 前走外枠で行き切れず考慮も元来決め手を欠く。  
12 アインラクス 80 道中掛かり気味も直線好反応。折り合い次第。
7 13 ブラックシェル 80 前走出遅れと大外コンボ。反応鈍いのが難点。  
14 ピエナエイム 78 距離も芝も問題ないだろうが重賞となると厳しい。  
8 15 キャプテントゥーレ 80 今回前がかなり手薄。仕上がり早で好勝負必至。
16 オリエンタルロック 74 前走調整不足もあり完敗。今回は気配上向き。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 後ろから行く馬多数で展開向く・距離の壁を乗り越えるキャプテントゥーレ
■予想構築

 弥生賞は例年少頭数で行われているが、今年は8年振りにフルゲートでの施行となる。今年の牡馬クラシック戦線は昨年に輪をかけて大混戦。今回はそれなりの馬が集まったとはいえ、どれも一長一短があって難しい。月並みだが「勝った馬が強い」という結果になりそうだ。

 弥生賞と言えば真っ先に思い浮かぶのは武豊騎手。過去10年で延べ9回騎乗して【4・3・0・2】の成績はお見事。騎乗スタイルは4角捲り。8年前のこのレースではエアシャカールに騎乗して大外を通ってフサイチゼノンの2着、皐月賞でも同様の乗り方で見事勝利を収めた。今年はブラックシェルに騎乗。きさらぎ賞の負け方を見ていると、ここも無駄に外を回るだけに終わりそう。残念だが今年は馬が弱い。

 きさらぎ賞2着(スマイルジャック)、朝日杯フューチュリティS1着(ゴスホークケン)、共同通信杯2着(タケミカヅチ)、京成杯2着(ベンチャーナイン)、アーリントンC1着(ダンスキッスイ)。コイツらの共通点は何でしょう?そうです、みんな東京スポーツ杯2歳Sに出ていた馬です。今回その頂点に立ったフサイチアソートが4ヶ月振りに登場。しかし肝心の仕上げが緩い。直前でビッシリやらなかったのがどうも気になる。

 しかし今年のメンバー、よく見ると後ろから行く馬ばかりだな。後ろから行く馬が多い時はどうするんだっけ?前行く馬を買えばイインダヨー。ということで狙いはキャプテントゥーレ。アドマイヤオーラ(弥生賞、京都記念)やダイワスカーレット(エリザベス女王杯、有馬記念2着他)など、アグネスタキオン産駒は距離が長いと見せかけておいて意外と持つ馬が多い。稽古駆けする馬とはいえ直前の動きは軽快。

 今回はスロー必至なのである程度は切れる脚も必要。とは言っても後ろ過ぎると届かない可能性大
。タケミカヅチやベンチャーナインは後方待機専門で、来ても4〜5着までだと思う。その点アインラクスなんて良さそう。口を割って掛かるところを見せながら直線綺麗に反応して届いた前走を評価。栗東DWで6F83秒7−1F11秒8。ピカレスクコート(中京記念出走)に僅かに遅れたが折り合いはついていた。

 スズジュピターは意欲的な追い切り。美浦南Wで6F80秒5−1F12秒2。予め2頭を先行させておいて、外から一気に交わして先着。朝日杯フューチュリティSでは勝負どころで前が壁になって全く追い上げられずに終わっただけに、巻き返しに余念が無い。キャプテントゥーレ共々、朝日杯フューチュリティSを経由した馬は過去10年で延べ8頭が出走して【2・1・3・2】とハズレが少ないのは強調材料。

 京成杯の勝ち馬マイネルチャールズが強敵。その京成杯は外からアイティトップに蓋をされて絶体絶命!かと思いきや、内から馬群をこじ開けて難なく出てきた。葉牡丹賞(2着)やホープフルS(1着)ではある程度前につけて好走していた馬で、もっと楽な競馬が出来るはず。今回の舞台を3度経験してその全てで連対しているというのも心強い。ただ追い切りは終いをサッと伸ばしただけ。うーん、微妙だな。

 穴はオリエンタルロック。おいおい、低レベルのラジオNIKKEI杯2歳S組なんて推してる場合じゃねーだろって?いやいや、前走は度外視でしょ。そもそも当初は東京スポーツ杯2歳Sに出るつもりだったのが挫石で回避、その後調子を落としての参戦。栗東坂路で行われた今週の追い切りでは鞭2発でスーッと伸びた。20発入れて全く伸びなかった前走とは雲泥の差。この馬も元々は先行していた馬だ。

 結論は朝日杯フューチュリティSを先行して好走したキャプテントゥーレを信頼して軸指名。相手は折り合いがつけば物凄い伸びがみられそうなアインラクス、意欲的な追い切りで巻き返しに余念が無いスズジュピター、コース経験で取り上げておきたいマイネルチャールズ、デキ一変で巻き返しがありそうな札幌2歳Sの覇者オリエンタルロック。あれ、フサイチアソートが抜けちゃった。いいのか?イインダヨー。

◎キャプテントゥーレ
○アインラクス
▲スズジュピター
△マイネルチャールズ
☆オリエンタルロック


■馬券構築

 キャプテントゥーレ1頭軸の3連複流し。

[3連複] キャプテントゥーレ−アインラクス−スズジュピター 30%
[3連複] キャプテントゥーレ−アインラクス−マイネルチャールズ 20%
[3連複] キャプテントゥーレ−アインラクス−オリエンタルロック 10%
[3連複] キャプテントゥーレ−スズジュピター−マイネルチャールズ 20%
[3連複] キャプテントゥーレ−スズジュピター−オリエンタルロック 10%
[3連複] キャプテントゥーレ−マイネルチャールズ−オリエンタルロック 10%


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