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第101回京都記念(GII)
2008年2月23日(Sat) 京都芝2,200M 4歳以上オープン 別定 (国際)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 エーティーボス 77 小倉の自己条件で僅差。流石にここでは無理。  
2 タイキマドレーヌ 88 ここ3走で力差痛感。この距離でこの相手では。  
2 3 サンバレンティン 92 追い込めるがジリ脚。上がり要さないと厳しい。  
4 トウショウナイト 95 ようやく復調気配。溜めればそれなりの脚使う。
3 5 ドリームパスポート 95 前走乗り難しさ露呈。叩いて良化ありそうだが。  
6 センカク 87 単純にこのクラスでは力不足。付いて回るだけ。  
4 7 ヴィータローザ 93 久々は妙に走る。前につけられるなら一発も。
8 シルクフェイマス 79 全盛期の行き脚薄れる。展開味方にどこまで。  
5 9 フサイチホウオー 89 前走折り合えず惨敗。昨春とのギャップ著しい。  
10 アドマイヤオーラ 94 溜めた分は確実に弾ける。距離延長で妙味。
6 11 アイポッパー 96 長丁場中心のローテを経て久々。追走に不安。  
12 トウカイエリート 92 前走が案外。溜めて切れる訳でもなく苦しい。  
7 13 ダークメッセージ 91 近走堅実に着拾うも実績馬相手では分が悪い。  
14 アドマイヤフジ 93 前走前残り味方に押し切る。今回も展開向く。
8 15 トウカイトリック 95 京都に替わるのはプラスも根本的に距離不足。  
16 ウオッカ 97 決め手強力も位置取りに制約付くのが難点。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ただ一頭に課せられた試練・勇気を出して一歩前へアドマイヤオーラ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【京都記念の負担斤量設定条件・昨年(上)と今年(下)の比較】
4歳56kg、5歳以上57kg、牝馬2kg減、収得賞金3,000万円超過馬は超過額4,000万円毎1kg増
4歳56kg、5歳以上57kg、牝馬2kg減、19.2.17以降のG1競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定G1競走またはG2競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増、19.2.16以前のG1競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(但し2歳時の成績を除く)

 京都記念もアメリカジョッキークラブCと同様に今年から従来までの賞金別定戦を改めてグレード別定戦になった。アメリカジョッキークラブCではこの改定の「恩恵」を受けたエアシェイディ(収得賞金9,250万円)が快勝した(勿論これが最たる勝因とは限らないが)。

 今回「恩恵」を受けられるのはウオッカ(収得賞金15,650万円)、アイポッパー(同11,770万円)、トウショウナイト(同9,050万円)、トウカイトリック(同7,900万円)、ドリームパスポート(同7,850万円)、シルクフェイマス(同7,675万円)。これら6頭は昨年までの規定に拠ればそれぞれあと1kg余計に背負わされていた。なおウオッカは前年の東京優駿優勝で2kg増、アイポッパーは前年の阪神大賞典優勝で1kg増、アドマイヤオーラは前年の弥生賞優勝で1kg増。アドマイヤオーラは今回の改定で唯一「負担」を強いられている。


 典型的な逃げ馬不在で直線は瞬発力勝負の様相。上がり3ハロン33秒台が普通に出るアドマイヤオーラやウオッカは当然マーク。アドマイヤオーラはここ2走折り合い重視で慎重に乗られ過ぎた感がある。前走もエイシンデピュティが抜け出した後の追撃で完全に後手を踏まされていた。元々は中団より前で競馬を進めていた馬。安藤勝己騎手なら溜め殺しはしないでしょうということで引き続き軸指名。

 アドマイヤフジももう一丁がありそうだ。中山金杯は後ろから行って詰め甘かった馬が前につけて変わった好例。更に追い切りも良く、1週前に栗東坂路で4F50秒1(1F12秒9)の自己ベストをマーク。今週もほぼ馬なりで4F51秒8−1F12秒5。調子の良さで引き続き狙ってみたい。直線が長く平坦なここで末脚強力な面子を相手にしてどこまでやれるかお手並み拝見。

 ウオッカはアドマイヤオーラをも凌ぐ強烈な瞬発力を秘めているが、四位騎手が頑なに後ろから行かせたがるので全幅の信頼を置き辛い。他と大して変わらない斤量を背負って後ろから行く分も割り引いて考える必要がある。中間の稽古量は半端でなく多いが、質はそれほどでもない。この後ドバイ遠征があるのでここで100%の仕上げは要らないということだろう。

 トウショウナイトは叩き良化型で、アメリカジョッキークラブCで復調の兆しをみせた以上今回もマークは必要。その前走は直線でちょこちょこ不利を受けながらもラスト突き抜けてきた。何より後続より先に動けそうなのは良い。溜めてもそれなりの脚が使えるのも一昨年の京都大賞典(3着)で証明済み。

 ドリームパスポートは叩き2戦目で京都という分かりやすいシチュエーションが罠っぽい。今回に関してはトウショウナイトの上昇度のほうが上ということで無印にしてみる。ここでも普通に負けてしまうようなら馬主(セゾンRH)は大きな過ちを犯したことになる。ん、どういうこと?それは実際に凡走したら回顧で触れます。

 ヴィータローザはトウショウナイトと対極にある馬で、休みを挟んだ直後によく走る。昨年の新潟大賞典(11人気で3着)ではこれを根拠に軸に推した。どちらかと言えばジリ脚を隠せる速い流れのほうが良いのだが、そこは位置取りで誤魔化してもらいたい。事実、休み明けで好走した時は大抵前のほうに付けていた。

◎アドマイヤオーラ
○アドマイヤフジ
▲ウオッカ
△トウショウナイト
☆ヴィータローザ


■馬券構築

 アドマイヤオーラ1頭軸の3連複流し。

[3連複] アドマイヤオーラ−アドマイヤフジ−ウオッカ 30%
[3連複] アドマイヤオーラ−アドマイヤフジ−トウショウナイト 20%
[3連複] アドマイヤオーラ−アドマイヤフジ−ヴィータローザ 10%
[3連複] アドマイヤオーラ−ウオッカ−トウショウナイト 20%
[3連複] アドマイヤオーラ−ウオッカ−ヴィータローザ 10%
[3連複] アドマイヤオーラ−トウショウナイト−ヴィータローザ 10%


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