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第58回ダイヤモンドS(JpnIII)
2008年2月17日(Sun) 東京芝3,400M 4歳以上オープン ハンデ (国際)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 コンラッド 91 前走見計らったように差す。展開微妙も勢い評価。
2 2 ブリットレーン 89 遂に最軽量48kg。それでもやはり付いて回るだけ。  
3 3 ゴーウィズウィンド 92 中央開催では殆ど空気。前で粘りたいが厳しい。  
4 トウカイワイルド 94 連覇図った前走凡退。調子上げてくるまで静観。  
4 5 チェストウイング 93 昨年と同ローテも変わらず低迷。軽量でも苦しい。  
6 ミストラルクルーズ 83 いい脚を長く使う。距離延長に戸惑わなければ。  
5 7 ラムタラプリンス 82 毎回微妙に差し損ねる。軽量糧に突き抜けたい。
8 アドマイヤモナーク 98 実績上位も基本後方待機。距離適性でカバーか。
6 9 エーシンダードマン 94 自己条件で完敗はいただけないがハンデは軽い。  
10 ブラックアルタイル 95 前走格上馬を競り落とす。後は距離がどうかだけ。  
7 11 マンハッタンスカイ 90 着順ほど負けていない。前々走ほど走れば通用。
12 エフティイカロス 90 前走惜敗も積極策評価。今回前が手薄で妙味。
8 13 レーザーズエッジ 83 自己条件入着級。斤量軽くなるもそれだけでは。  
14 テイエムプリキュア 95 前走意外に粘り利くもこの距離は持ちそうにない。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 トップハンデは望むところ・長丁場もそつなくこなすアドマイヤモナーク
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【最重量及び上位馬の負担斤量一覧(過去10年)】
年度 頭数 最重量(着順) 1着(前走比) 2着(前走比) 3着(前走比)
'98年 16 58.5kg(13着) 55.0kg(-1.0) 54.0kg(-2.0) 55.0kg(-1.0)
'99年 13 57.5kg(13着) 54.0kg(-2.0) 50.0kg(-6.0) 53.0kg(-2.0)
'00年 14 57.5kg(3着) 55.0kg(-1.0) 51.0kg(-3.0) 57.5kg(+0.5)
'01年 10 58.0kg(8着) 54.0kg(同) 55.0kg(-1.0) 55.0kg(同)
'02年 13 57.5kg(2着) 53.0kg(-2.0) 57.5kg(+0.5) 55.0kg(-1.0)
'03年 13 58.5kg(4着) 52.0kg(-3.0) 54.0kg(-3.0) 57.0kg(+1.0)
'04年 11 56.0kg(1着・9着) 56.0kg(同) 53.0kg(-3.0) 54.0kg(-1.0)
'05年 14 57.5kg(3着) 51.0kg(-6.0) 52.0kg(-3.0) 57.5kg(+0.5)
'06年 15 57.5kg(5着) 54.0kg(同) 50.0kg(-4.0) 54.0kg(同)
'07年 15 57.5kg(13着) 57.0kg(+1.0) 53.0kg(-2.0) 52.0kg(-4.0)

 ダイヤモンドSは過去10年で1番人気馬が1連対、馬連万馬券が4本と波乱傾向が強い。荒れる理由としては色々考えられるが、最もオーソドックスな要因としては重ハンデ馬苦戦・軽ハンデ馬激走が挙げられる。連対馬の多くが負担斤量53〜55kgに固まっており、57kgを超えると一様に苦戦の様相を呈している。


【前走クラス別成績(過去10年)】
前走クラス 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1000万 【1・0・1・14】 6.3% 6.3% 12.5% 223 64
1600万 【1・8・1・26】 2.8% 25.0% 27.8% 62 139
OP特別 【6・1・4・18】 20.7% 24.1% 37.9% 115 111
重賞 【2・1・4・46】 3.8% 5.7% 13.2% 39 44

 重ハンデ馬苦戦はさておき、このレースを獲るには軽ハンデ馬の発掘が急務。その中心は条件クラスを経由した格下馬。条件クラスを経由した馬は過去10年で10連対と幅を利かせているが、勝利したのは2頭止まり。また1000万クラスからの二段階昇級でいきなり通用したのは'05年1着ウイングランツのみ。上位クラスで戦ってきた馬を尊重しつつ、準オープンを経由した馬を抑えに回すのがベター。


【前走距離別成績(過去10年)】
前走距離 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
2,200M以下 【1・2・1・42】 2.2% 6.5% 8.7% 48 36
2,400M 【3・4・3・23】 9.1% 21.2% 30.3% 172 149
2,500M 【0・3・2・17】 0.0% 13.6% 22.7% 0 81
3,000M以上 【6・1・4・22】 18.2% 21.2% 33.3% 101 97

【前走場所別成績(過去10年)】
前走場所 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
東京 【1・1・0・17】 5.3% 10.5% 10.5% 188 55
中山 【1・3・2・46】 1.9% 7.7% 11.5% 43 42
京都 【8・4・7・40】 13.6% 20.3% 32.2% 92 120
阪神 【0・1・1・1】 0.0% 33.3% 66.7% 0 196
小倉 【0・1・0・0】 0.0% 100.0% 100.0% 0 660

 上表を見る限りでは「前走は出来るだけ長いほうが良く」、そして「関西圏のレースを使っていることが望ましい」という傾向が読み取れる。今年は過去10年で6頭の勝ち馬を輩出している万葉Sから直行してきた馬はいないが、同年の万葉Sを使っていたという観点からアドマイヤモナーク、マンハッタンスカイ、テイエムプリキュア、ブリットレーンに注目しておきたいところ。


 昨年はステイヤーズS、万葉Sと共に2着で落としたトウカイトリックがここで重賞初勝利。アドマイヤモナークは一足先に日経新春杯で重賞初勝利を決めてしまったものの、この面子なら手堅く着は拾えるでしょうということで捻らずに軸指名。相手は迎春Sで先行して勝ち馬と僅差のエフティイカロス。今回は前が手薄で脈ありそう。これを差したコンラッド、1馬身弱遅れたマンハッタンスカイは抑え。

 コンラッドの評価を下げたのは中山で差し勝った馬を東京で評価したくなかったのともう一つ、前走条件クラス勝ち馬は過去10年で延べ14頭が出走して【0・1・1・12】(7.1%)と何故か不振なため。ミストラルクルーズは中途半端に人気して飛びそう。アメリカジョッキークラブCを経由した馬も過去10年で延べ23頭が出走して【0・1・1・21】(4.3%)とこちらも不振なのでブラックアルタイル他3頭も消し。

 穴っぽいところではラムタラプリンス。1000万クラスで差し届かずを繰り返してここで超軽量ってのが'05年1着ウイングランツにそっくり。後は丹内くんがどれだけ腹を括って追い込んでくれるかにかかっている。どうせ失うものは何も無いんだし、一か八かで賭けに出てもらいたい。

◎アドマイヤモナーク
○エフティイカロス
▲コンラッド
△マンハッタンスカイ
☆ラムタラプリンス


■馬券構築

 アドマイヤモナーク1頭軸の3連複流し。

[3連複] アドマイヤモナーク−エフティイカロス−コンラッド 20%
[3連複] アドマイヤモナーク−エフティイカロス−マンハッタンスカイ 20%
[3連複] アドマイヤモナーク−エフティイカロス−ラムタラプリンス 20%
[3連複] アドマイヤモナーク−コンラッド−マンハッタンスカイ 20%
[3連複] アドマイヤモナーク−コンラッド−ラムタラプリンス 10%
[3連複] アドマイヤモナーク−マンハッタンスカイ−ラムタラプリンス 10%


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