HOME > 重賞展望 > 第22回根岸S
第22回根岸S(GIII) 2008年2月4日(Mon) 東京ダート1,400M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定) |
||||||
枠 | 馬 | 馬名 | 脚質 | 補正 | 寸評 | 印 |
1 | 1 | リミットレスビッド | 差 | 101 | 力は衰えていないが時計が速くなると苦しい。 | |
2 | エイシンロンバード | 逃 | 103 | 前走出遅れ。再び天候を味方につけられるか。 | ||
2 | 3 | トウショウギア | 先 | 102 | 右回り不得意でも負け過ぎ。一変までは疑問。 | |
4 | ワイルドワンダー | 差 | 105 | 前走折り合い欠いて早仕掛け。距離短縮プラス。 | ○ | |
3 | 5 | トラストジュゲム | 先 | 97 | 前走は結果オーライ。時計も遅く評価に値せず。 | |
6 | トーセンブライト | 差 | 102 | 前走早めに動いて差される。56kgで反撃態勢。 | △ | |
4 | 7 | マイネルスケルツィ | 逃 | 101 | 初ダートもあっさりクリア。速さの絶対値が違う。 | ◎ |
8 | カフェオリンポス | 差 | 99 | 前走は度外視するにしても苦戦は免れない。 | ||
5 | 9 | シルヴァーゼット | 先 | 99 | 前に行けても粘れない。ここ同型強力で厳しい。 | |
10 | ビッググラス | 追 | 100 | 昨年の覇者もその後イマイチ。立て直し困難か。 | ||
6 | 11 | レオエンペラー | 先 | 96 | 自己条件連勝もこの中に入ると速さ不足明白。 | |
12 | ノボトゥルー | 追 | 87 | 頑張るお爺ちゃん。思い起こせば7年前の覇者。 | ||
7 | 13 | シンボリグラン | 差 | 99 | 近走冴えないが時計通りには走る。一応注意。 | ▲ |
14 | アドマイヤスバル | 先 | 97 | 同コースを好時計で連勝。後は相手関係のみ。 | ||
8 | 15 | メイショウバトラー | − | 96 | 厳冬期は今一つ。久々の中央で追走苦しいか。 | |
16 | タイセイアトム | 逃 | 100 | 斤量増はともかく距離が延びるのは懸念材料。 |
■レース展望 芝で鍛えた速力生かせ・本番に向けて対決軸担うマイネルスケルツィ |
■予想構築 このレースは過去に制した重賞の格で負担斤量が決まる、いわゆる「グレード別定戦」なのだが、ノボトゥルーの58kgは可哀想だろ、常識的に考えて…。規定では『19.1.26以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増』ってなってるけど、この馬がGI制したのは7年前だぞ?まあGIを制した馬が12歳まで現役を続けているなんてことは想定外だが。某三冠馬は4歳でさっさと引退しちゃったのに、ね。 他にもカフェオリンポスが4年前のG1勝ち(ジャパンダートダービー・大井)で2kg増。ノボトゥルーとカフェオリンポスがワンツーを決めれば「やっぱりGI馬は違うなぁ」となるのだろうが、それは絶対に無いだろ。もう言い切っちゃう。グレード別定戦って物凄く杓子定規的な斤量設定だなぁと思う。せめて3年経過で「恩赦」を認めてあげてほしい。 このレースがグレード別定戦となっているのは収得賞金が大きい実績馬に配慮しているために他ならない。言い換えるなら、フェブラリーSの叩き台としてGI馬が使いやすいように配慮しているということなのだが、直近1年以内にGIを制していると3kg増になるのでGI馬としても使いたくない。サンライズバッカスが定量戦(4歳56kg、5歳以上57kg)の川崎記念に回った(出走取消)のはこのためかもしれない。 リミットレスビッドは昨秋に大井でG2の東京盃を勝っているので2kg増。暮れに園田で59.5kgを背負って勝っていることからして問題無いように思えるが、時計の速い中央で斤量を背負うのは割引材料。また降雪による開催順延後の施行で、砂が引き締まって時計が速くなるようならキツイ。明け9歳、これ以上の上積みも無いだろう。加えて「内枠の蛯名」。前日の東京新聞杯ではロデオを演じた。 エイシンロンバード、ワイルドワンダー、ビッググラス、メイショウバトラー、タイセイアトムの5頭は直近1年以内にGIII(G3)を勝っているので1kg増。マイネルスケルツィとシンボリグランは直近1年以内に重賞勝ちは無いが、以前にGII勝ちがあるので1kg増。いずれも許容出来る斤量増。 近年のこのレースは最近まで芝のレースを使っていた馬がよく走っている。'04年2着ヒューマは前年秋まで芝を使っていたし、'07年1着ビッググラスはダートで勝った後京都金杯を挟んでいた。また'05年1着メイショウボーラーや'06年1着リミットレスビッドのように、芝重賞で行き詰まった後ダートに変わって連勝という事例もみられる。芝の速さはダートで転用できる。短距離なら尚更のこと速さを活かしやすい。 マイネルスケルツィは変態高速馬場の読売マイラーズC(3着)で1分32秒7をマークしたのもさることながら、京王杯スプリングC(4着)で1,000Mを55秒9で通過しながらタレずに勝ち馬からコンマ1秒差。これは速さに秀でているからこそ出来る芸当。初ダートとなったギャラクシーSも1分22秒4とそこそこ速い時計で完勝。短距離で重視すべきは速さの信念の元、軸に推す。 ワイルドワンダーはジャパンCダートで周りに壁を作れず、再三口を割って掛かっていた。仕掛けが早かったのは馬が勝手に前に行こうとしたからに他ならない。気難しい反面、上手く折り合わせれば弾け飛ぶようなレースをするのがこの馬の魅力。周りが速くなれば折り合いに対する懸念は無くなる。ただ武蔵野Sで不覚の敗戦を喫したように、前が止まらないようだとまた2〜3着か。 マイネルスケルツィのダート転戦成功を見届けたかのように、シンボリグランもダートに殴り込みをかけてきた。対マイネルスケルツィは1勝2敗だがどれも僅差で、マイルCSでは先着を果たしている(シンボリグラン3着、マイネルスケルツィ4着)。前走の阪神カップは先行して勝ち馬からコンマ3秒差、時計は1分20秒9。芝で速いならダートでも速い。こちらは差しタイプなので評価を下げたが、速力は五分。 トーセンブライトはギャラクシーSでマイネルスケルツィにコンマ7秒も負けている。ただ当時の負担斤量と比較して、今回はトーセンブライトが随分と軽くなる(スケルツィ56kg→57kg、ブライト58kg→56kg)。ただ斤量面で優位に立っても、ギャラクシーSで出来た差は決定的だと思うが…。昨秋のペルセウスSで見せた差し切りと時計が評価出来る点、武蔵野Sでワイルドワンダーとコンマ2秒差だったのが買い根拠。 速さを重視するとか言っておきながらタイセイアトムが無印なのは何故か?理由は簡単、ゴール前で歩いていたから。速いことは速いが、1,400Mでも変わらず速いとは限らない。前走は斤量面のアシストがあったが、今回はグレード別定戦でもれなく1kgの重り付き。残り200Mまで粘って、後はまた歩くだろう。 ◎マイネルスケルツィ ○ワイルドワンダー ▲シンボリグラン △トーセンブライト ☆(該当なし) ■馬券構築 マイネルスケルツィ1着固定の馬単流し。マイネル−ワイルド2頭軸の3連複を抑える。 [馬単] マイネルスケルツィ→ワイルドワンダー 20% [馬単] マイネルスケルツィ→シンボリグラン 20% [馬単] マイネルスケルツィ→トーセンブライト 20% [3連複] マイネルスケルツィ−ワイルドワンダー−シンボリグラン 20% [3連複] マイネルスケルツィ−ワイルドワンダー−トーセンブライト 20% |