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第43回京都牝馬S(GIII)
2008年2月3日(Sun) 京都芝1,600M 4歳以上オープン 別定 (牝)(国際)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ソリッドプラチナム (出走取消)
2 2 シェルズレイ 93 単騎濃厚。但し調子は未だ戻り切っていない。  
3 3 アドマイヤキッス 101 格下相手にも取りこぼす。距離詰めて出直し。
4 ローブデコルテ 94 オークス制覇で斤量増は酷。稽古も冴えない。  
4 5 ザレマ 92 控えて切れ味発揮。今回前につけても妙味。
6 キストゥヘヴン 100 前走適距離で惨敗。折り合えないのは問題。  
5 7 アンブロワーズ 97 横一線の激戦を外から交わすも力関係で劣勢。  
8 ショウナンアクト 89 大外一気で突き抜けた前走優秀。芝がどうか。  
6 9 カタマチボタン 90 前走内突いて粘る。常に先行のスタンス評価。
10 ランペイア 94 今回得意の京都だが追い切り併走遅れ劣勢。  
7 11 パーフェクトジョイ 93 じっくり外を回して完勝もここに入ると苦しい。  
12 バレンソール 85 未勝利の芝で重賞挑戦。叩き2戦目でも無謀。  
8 13 コスモマーベラス 94 距離ベスト。前に行けるのは良いが斤量重い。  
14 ブルーメンブラット 98 前走大外一気及ばず。後ろ過ぎなければ勝機。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 不利が転じて吉を為す・恵量武器に大外強襲ブルーメンブラット
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【負担斤量別着別度数一覧(過去10年)】
負担斤量 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
51kg 【0・0・0・2】 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
52kg 【1・1・2・20】 4.2% 8.3% 16.7% 40 48
53kg 【1・3・2・32】 2.6% 10.5% 15.8% 66 84
54kg 【4・1・3・29】 10.8% 13.5% 21.6% 62 47
55kg 【2・4・0・16】 9.1% 27.3% 27.3% 48 63
56kg 【1・2・1・13】 5.9% 17.6% 23.5% 10 81
57kg 【0・0・1・4】 0.0% 0.0% 20.0% 0 42
58kg 【1・0・0・0】 100.0% 100.0% 100.0% 910 300
59kg 【0・0・0・1】 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

 昨年のこのレースは重賞で幾度となく2〜3着止まりだったディアデラノビアが圧勝。その勝因の一つに負担斤量が挙げられるだろう。収得賞金がカウントされるのは勝利か重賞連対時のみ。3着以下で獲得した賞金は負担斤量設定には何ら影響しない。これによりディアデラノビアはGI3着が3度もありながら54kgで済んだ。負担斤量設定は年によりバラつきがあるものの、概ね基本から1〜2kg増が好走レンジ。

 今年もキャロットファームの馬が1番人気を務めそうだ。ブルーメンブラット。準オープンとオープン特別を連勝した勢いで挑んだ阪神カップが実に惜しい競馬。直線でトウショウカレッジに寄られまくって追い出しが遅れるロス。それでも外に持ち出してから一気に加速、勝ったスズカフェニックス(34秒1)を上回る最速の上がり(34秒0)で突っ込んできた。

 しかし3着ということで収得賞金はノーカウント。仮にだが、そこでジョリーダンスを交わしていれば2着賞金2,800万円を獲得、収得賞金はその半分の1,400万円増加。京都牝馬Sは収得賞金が1,200万円毎に1kg増となるので、余計に1kg背負わされるところだった。不利が転じてお得な結果に。まさに競馬万事塞翁が馬。今の京都は所々が変色していて、外差しが良く利いている。

 アドマイヤキッスも前走の愛知杯でニシノマナムスメとの写真判定を制していれば2着賞金1,600万円獲得、収得賞金800万円増加で計4,975万円となり、今回も57kgを背負わされるところだった。府中牝馬Sでも3着に敗れて2着賞金1,600万円を辞退(?)している。今回は前走にも増して相手が手頃。一昨年の愛知杯では56kgを背負って楽勝。牡馬相手の読売マイラーズC4着、安田記念4着が光る。

 今回唯一のGI馬ローブデコルテはオークス優勝だけで収得賞金が4,850万円も増加、一撃で4kgの重りを手にしてしまった。ハッキリ言ってこれは可哀想。オークスは2,400Mで、ここは1,600M。何の関連も無いんじゃないの?GI制覇が必ずしも良い事とは限らない。これも競馬万事塞翁が馬。追い切りでも3歳500万のファリダット(土曜9Rでド本命に推されながら3着)にやっとこさ同入。明らかに叩き台。

 カタマチボタンもクイーンC2着、桜花賞3着で収得賞金加算を最小限に留めてきた。もっとも桜花賞はダイワスカーレットとウオッカから3馬身半も離されていて惜しくも何ともないのだが。斤量が軽い先行馬として一応マーク。ザレマはユートピアSとターコイズSでいずれもクビ差の負けで収得賞金獲得をスルー。栗東坂路で併走同入、4F51秒9−1F12秒7とここに来て調子を上げてきている。

 アンブロワーズはファイナルS優勝で収得賞金1,200万円増、今回1kgの重りがついてくる。マイネルフォーグとアタマ差先着でこれはちょっと重いかも。ブルーメンブラットとはオーロCで同じ53kgを背負ってコンマ4秒負け。今回は前走でオープン特別を勝っている分、こちらのほうが1kg重い。

◎ブルーメンブラット
○アドマイヤキッス
▲カタマチボタン
△ザレマ
☆(該当なし)


■馬券構築

 ブルーメンブラット1着固定の馬単流し。ブルーメン−アドマイヤ2頭軸の3連複を抑える。

[馬単] ブルーメンブラット→アドマイヤキッス 20%
[馬単] ブルーメンブラット→カタマチボタン 20%
[馬単] ブルーメンブラット→ザレマ 20%
[3連複] ブルーメンブラット−アドマイヤキッス−カタマチボタン 20%
[3連複] ブルーメンブラット−アドマイヤキッス−ザレマ 20%


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