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第48回京成杯(JpnIII)
2008年1月20日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 別定 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ランチボックス 86 追って味が無い。先に抜け出しても詰め甘い。  
2 モエレヘイセイ 76 中央転厩初戦もあっさり敗退。普通に無理。  
2 3 ダンツウィニング 88 前走ゴール前で行き場失う。稽古充実で注目。
4 アポロマハル 76 ブリンカー&ダートで勝利。最内で粘れるか。  
3 5 ベンチャーナイン 85 前走控え過ぎ。位置取り工夫で巻き返し可能。  
6 ショウナンアクロス 84 やはりスタート下手。先行策なら力が出せる。  
4 7 ニシノシュテルン 71 好位から直線抜けるも後続に迫られて平凡。  
8 ゴールドストレイン 83 前走出負け。動き上々も間隔開いた分割引。  
5 9 シングンリターンズ 80 初勝利後イマイチ。溜めてもさほど伸びない。  
10 ドットコム 85 前走最内を立ち回って競り負け。力差感じる。  
6 11 マイネルチャールズ 87 前走モタれながらも押し切る。上積みに期待。
12 プラチナメーン 80 ダートで単騎悠々。ここでその再現は難しい。  
7 13 リトルアマポーラ 87 前走並ぶ間もなく差し切る。決め手は一番。
14 ステルスソニック 76 逆手前のまま完勝。素質の高さは感じるが。  
8 15 アイティトップ 87 前走大外最後方一気も前が止まった感あり。  
16 マイネルファルケ 88 前走も見せ場作る。良馬場で巻き返せるか。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 関西馬を返り討ちにした実績評価・劣勢跳ね返すマイネルチャールズ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【所属地別の出走数・成績分布(距離延長後の過去9年)】
年度(回) 美浦 栗東 1着 2着 3着
'99年(第39回) 11 4 栗東 美浦 美浦
'00年(第40回) 10 3 栗東 美浦 栗東
'01年(第41回) 8 6 栗東 栗東 栗東
'02年(第42回) 8 5 栗東 栗東 美浦
'03年(第43回) 10 3 栗東 栗東 美浦
'04年(第44回) 6 4 美浦 栗東 栗東
'05年(第45回) 6 5 栗東 栗東 美浦
'06年(第46回) 10 1 美浦 美浦 美浦
'07年(第47回) 8 4 美浦 美浦 栗東
※'02年は1着同着のため「2着」は1着に読み替え。以下同様。

 京成杯は西高東低傾向が強い一戦で、関東馬(美浦)が延べ76頭で【3・4・5・64】(9.2%)となるのに対し、関西馬(栗東)は延べ35頭で【7・4・4・20】(31.4%)となる。特に阪神開催を経由した関西馬は延べ21頭が出走して【6・2・3・10】(38.1%)と圧倒的な強さをみせている。ここ2年は関東馬がワンツーを決めているが、少なくとも'06年は関西馬の出走が1頭のみ(5着)で言わば不戦敗。まだ安泰とはいかない。

 なお、牝馬の優勝例は全47回のうち5回あるが、直近の優勝例は'86年ダイナフェアリーまで遡る。ダイナフェアリーはその後GII止まりだったが、このレースではニッポーテイオー(天皇賞秋、マイルCS、安田記念)、ダイナコスモス(皐月賞)を負かしている。今年はリトルアマポーラが参戦。


【前走コース別成績(距離延長後の過去9年)】
前走コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
阪神芝2,000M 【5・2・3・7】 29.4% 41.2% 58.8% 90 135
中山芝1,600M 【2・2・1・12】 11.8% 23.5% 29.4% 22 62
中山芝2,000M 【1・3・2・27】 3.0% 12.1% 18.2% 18 40
(上記以外の芝) 【2・1・2・21】 7.7% 11.5% 19.2% 49 62
(ダート) 【0・0・1・17】 0.0% 0.0% 5.6% 0 40

 阪神芝2,000M経由組のうち、そこで5着以内だった馬は延べ10頭が出走して【5・2・2・1】(70.0%)とかなりの確率で上位に来る。今回はラジオNIKKEI杯2歳Sで5着に入ったマイネルファルケが有力。6着だったがダンツウィニングもマイネルファルケとは僅かな差で狙い目。

 一方、同舞台の中山芝2,000M経由組は昨年サンツェッペリンがようやく初勝利。サンツェッペリンの前走はホープフルSで2着だった。中山芝2,000Mを勝った直後の馬は延べ11頭が出走して【0・2・0・9】(18.2
)。この中には1番人気に推された'00年7着シティースケイプ、'01年4着プレジオなど多数の人気どころを含んでいる。これに関しては冒頭で述べた西高東低傾向で説明がつく。


 追い切りはマイネルチャールズ、それとダンツウィニングが文句無しのデキ。マイネルチャールズは美浦Pで5F65秒5−1F12秒7。前脚を大きく張り出しながらも軽さを感じさせた。ダンツウィニングは栗東坂路で併せ先着、4F53秒1−1F12秒1。ラスト一鞭で併走馬を2馬身突き放してみせた。元々追い切りは動くほうだが、映像を見る限りでは前走よりも良い状態なのは間違いない。

 その他ではアポロマハル、ゴールドストレインが良好。アポロマハルは美浦Pで併走先着、5F65秒6−1F12秒7。鞭に小気味良く反応してあっさり先着。芝がどうかだけ。ゴールドストレインは美浦Pで併走先着、5F67秒5−1F12秒6。直線に向いたところで内に入れ、鞭無しでスッと抜け出して先着。

 ステルスソニックは美浦Pで併走先着、6F78秒2−1F12秒8。長めから追いながら直線持ったままで先着というのは心肺機能に優れている証拠。デビュー戦は荒削りのままで勝利。2戦目で変わり身を見せ付けてきても不思議ではない。マイネルファルケは美浦南Wで併走先着、5F66秒5−1F13秒2。四肢が活発に動いて元気。馬なりで先着を果たすなど調子は良さそう。

 ドットコムは美浦Pで併走先着、5F68秒6−1F13秒3。競り合いを想定した追い切りだったが、終始ジワジワといった感じで反応はイマイチ。時計も遅い。リトルアマポーラは栗東DWで併走同入、6F83秒3−1F12秒4。ラストは手が動き、外から未勝利馬(スペルバインド)に並ばれてしまった。これで長距離輸送が入るのだからちょっと心配。アイティトップは美浦坂路で単走追い(時計はエラー)。直線に向いても暫くは逆手前で走っていた。首をリズミカルに振ってリラックスしていたものの、特に目立つ動きは無し。


 ホープフルSはラジオNIKKEI杯2歳Sと同じ週に組まれている関係で、メンバーが手薄になりやすい。昨年は関西馬ブラックシェルが必勝を期してホープフルSを使ってきた(?)が、4コーナーで外に膨らんで2着。マイネルチャールズはこの失策に与れたのも勝因の一つかもしれない。ただブラックシェルに並ばれてから差し返したのは事実。中山芝2,000Mを勝った直後の関東馬は危ないのだが、同馬は大丈夫。

 昨年のラジオNIKKEI杯2歳Sは荒れ馬場に超スローが重なり、2分07秒0という変な時計で決着。サブジェクトの先行策が目を引いたこのレース、後になって気付いたが惜しい馬がいた。その名もダンツウィニング。VTRを見られる環境がある方はゴール前に注目。残り200Mで最内からスルスル伸びてきて、あともう少しの所。あらら、鞍上が腰を浮かせちゃった!阪神芝2,000Mを経由した関西馬。これはクサい。

 マイネルファルケは前走直線に向いたところで確かに勝ち負けの圏内にいた。今回のコースは未勝利戦で逃げて圧勝した舞台。ショウナンアクロスの出方次第だが、恵まれれば再度単騎可能。リトルアマポーラは追い切りがイマイチなのが気になるものの、前走負かしたミッキーチアフルを物差しにすればここでも上位に食い込むことは可能と判断した。アイティトップは関東馬相手に勝っただけでは何の自慢にもならない。ステルスソニックも同様。前述のシティースケイプやプレジオと同じパターンか。

◎マイネルチャールズ
○ダンツウィニング
▲マイネルファルケ
△リトルアマポーラ
☆(該当無し)


■馬券構築

 マイネルチャールズから馬複・3連複流し。

[馬複] マイネルチャールズ−ダンツウィニング 30%
[馬複] マイネルチャールズ−マイネルファルケ 20%
[馬複] マイネルチャールズ−リトルアマポーラ 20%
[3連複] マイネルチャールズ−ダンツウィニング−マイネルファルケ 10%
[3連複] マイネルチャールズ−ダンツウィニング−リトルアマポーラ 10%
[3連複] マイネルチャールズ−マイネルファルケ−リトルアマポーラ 10%


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