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第42回日刊スポーツ賞シンザン記念(JpnIII)
2008年1月13日(Sun) 京都芝1,600M 3歳オープン 別定 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ミッキーチアフル 87 自己条件でも勝ち切れず。詰め甘く入着まで。  
2 メジロガストン 82 逃げ一手の割に速さ不足。他に同型おり厳しい。  
2 3 ジェイラッカー 87 長距離輸送に初のマイル。こなすべき課題多い。  
4 ドリームガードナー 86 後ろに置かれた前走度外視。好位抜け出し期待。
3 5 ドリームシグナル 92 一連の重賞で善戦。但し流れに乗れたのも事実。
6 ラインプレアー 86 ダートの時計平凡。芝に替わっても強調点無し。  
4 7 チョウサンデイ 86 前走最内立ち回りながら競り負け。まだ力不足。  
8 オースミマーシャル 87 ポカ多いのが問題。勝負どころの反応も今一つ。  
5 9 マヤノベンケイ 88 二の脚を繰り出して粘る。折り合えるだけに注目。
10 シゲルハスラット 81 前走も後ろから行って完敗。勝ち負けは辛い。  
6 11 ディアヤマト 91 芝は一回使ってシンガリ。他より1kg加算も厄介。  
12 タケミカヅチ 86 決め手を引き出すが故に後方待機。展開次第。
7 13 ヤマカツオーキッド 86 勝ち鞍は逃げ切りのみ。控えるにしても平凡。  
14 ウイントリガー 86 馬体重変動と成績がリンク。絞れていれば通用。  
8 15 ダイワマックワン 91 短距離で3勝。好位で脚を溜められるかどうか。  
16 ミリオンウェーブ 81 小倉を出てからイマイチ。前に行けるかも怪しい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 朝日杯8枠凡退馬の逆襲・猛調教で連勝の記憶呼び戻すドリームガードナー
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。
 
【連対馬の直前成績と距離実績(過去10年)】
年度(回) 1着 2着
'98年(第32回) ダンツシリウス 【1・2・1・5】
芝1,200M勝ち(阪神JF3着)
アグネスワールド 【3・0・0・1】
ダートマイル勝ち(朝日杯FS4着)
'99年(第33回) フサイチエアデール 【1・2・0・2】
芝マイル2着
マルシゲファイター 【2・2・0・5】
芝マイル以上2勝
'00年(第34回) ダイタクリーヴァ 【2・1・0・0】
芝マイル以上2勝
チタニックオー 【1・1・2・3】
芝マイル勝ち
'01年(第35回) ダービーレグノ 【1・0・1・2】
芝1,200M勝ち(芝マイル3着)
ビッグゴールド 【1・1・0・3】
芝1,200M勝ち(芝マイル4着)
'02年(第36回) タニノギムレット 【1・1・0・0】
芝マイル勝ち
チアズシュタルク 【1・1・0・0】
芝マイル勝ち
'03年(第37回) サイレントディール 【2・0・0・2】
芝マイル以上2勝(朝日杯FS7着)
マッキーマックス 【1・0・0・0】
芝1,800M勝ち
'04年(第38回) グレイトジャーニー 【1・1・0・1】
芝マイル2着(朝日杯FS8着)
タマモホットプレイ 【2・0・0・0】
芝1,400M2勝
'05年(第39回) ペールギュント 【2・1・2・0】
芝マイル以上2勝(朝日杯FS3着)
マイネルハーティー 【2・0・1・4】
芝1,400M勝ち(朝日杯FS4着)
'06年(第40回) ゴウゴウキリシマ 【2・0・1・4】
芝1,400M勝ち(芝1,800M3着)
グロリアスウィーク 【2・0・0・2】
芝1,800M勝ち
'07年(第41回) アドマイヤオーラ 【1・1・0・0】
芝マイル勝ち
ダイワスカーレット 【2・0・0・0】
芝1,800M・芝2,000M勝ち

 過去10年の連対馬20頭のうち、'04年2着タマモホットプレイを除く19頭に芝マイル以上への出走経験があり、うち12頭に勝ち鞍があった。まずは距離実績に注目してみたい。前年のマイルGIである朝日杯フューチュリティSか阪神ジュベナイルフィリーズを使ってきた馬にも敬意を払っておきたいところ。

 朝日杯フューチュリティSからはドリームシグナル、ウイントリガー、ドリームガードナー、ミリオンウェーブが参戦。同レースは極端なまでに内枠の先行馬による行った行った決着で、後ろから行った(行かされた)馬にとっては厳しいレースだった。特にドリームガードナーは8枠15番から行き切れず最後方からの競馬で、着順以上に負けた感がある。


【上位馬の通過順と上がり3ハロン順位一覧(過去10年)】
年度 頭数 1着馬 2着馬 3着馬
'98年 15 4-3(36.9)1位 2-1(38.4)6位 10-8(37.4)3位タイ
'99年 12 3-2(35.7)6位タイ 2-4(35.7)6位タイ 5-5(35.6)4位タイ
'00年 15 8-3(35.0)1位 13-12(35.1)2位 2-2(36.0)8位タイ
'01年 16 5-3(36.4)3位 13-8(36.3)2位 2-2(37.0)8位
'02年 16 3-6(34.5)1位タイ 8-6(34.5)1位タイ 5-2(34.8)6位タイ
'03年 16 6-6(34.7)2位 10-10(34.3)1位 4-4(35.4)7位
'04年 12 1-1(34.7)1位 3-2(35.0)4位 9-6(34.8)2位
'05年 13 12-7(34.0)1位 11-7(34.1)2位 8-7(34.6)3位
'06年 9 1-1(34.7)2位 2-3(34.6)1位 2-2(35.1)7位
'07年 10 5-5(33.3)1位 3-3(33.7)2位タイ 6-6(33.7)2位タイ
※'98年は不良、'01年は稍重、その他の年は良馬場で施行。
※'98〜'99年・'01〜'02年・'05年はBコース、'00年・'06年はAコース、'03〜'04年・'07年はCコースを使用。
太字はサンデーサイレンス系産駒を示す。

 シンザン記念は直線が長い外回りコースを使用するだけに決め手が問われる傾向にある。事実、過去10年の勝ち馬10頭のうち6頭は上がり最速を繰り出しての勝利だった。サンデーサイレンス系産駒が強く、該当馬は延べ34頭で【6・5・3・20】(32.4%)となるのもその証左。

 切れ味に優れるサンデーサイレンス系産駒。タケミカヅチしかいないじゃん。でもなぁ、コイツはスタートが下手でいつも後ろからだからなぁ。競馬は前行く馬が強いんだろ?だったらこんな馬を軸にしちゃダメだ。スローの上がり勝負なら一番だけど、時計勝負だとまだ分からん。

 ドリームガードナーは水曜の栗東坂路で2位の好時計(4F50秒9)。中村均調教師は「前走は2走目のポカと大外枠の不利もあったと思う。叩いての効果を見込みたいところだが、今日の追い切りがいまひとつなのが気になる」とコメント。ラスト1ハロンが14秒2と掛かったのが気に喰わなかったのかな?確かに最後は頭が上がって苦しそうだったけど、脚取りは最後まで力強かったし、いいんじゃないの?

 マヤノベンケイの前走は最初からハナを奪ったのではなく、先行争いが落ち着いたところを外からスッと抜け出して先頭。4コーナーでダノンゴーゴーら後続を引き付けておいて、直線二の脚を繰り出して翻弄。他より1kg背負ってこの勝ち方は優秀。今回は初距離よりも長い直線をどう乗り切るかが課題。追い切りは栗東DWで5F64秒4−1F13秒0。

 ドリームシグナルの前走は2枠4番から楽に好位を取れたのが大きかった。追い切りは栗東坂路で4F54秒1−1F12秒2。先週に引き続き終い重点。ミッキーチアフルは栗東坂路で4F51秒3−1F12秒6とそこそこ動いた。ただこの馬はいつもレースに行って伸びを欠く。ウイントリガーは前走後も栗東坂路でビシビシ追われているが、最終追い切り(4F55秒9−1F12秒6)も動きが重かった。

 ダイワマックワン、マヤノベンケイと前に行きそうな馬はいずれも3勝を挙げていてしっかりしている。1,000M通過は例年より速めの59秒台を想定。直前攻め強化のドリームガードナーを軸に、さざんかSで3着以下に4馬身差をつけて逃げ切ったマヤノベンケイ、差し比べで浮上を目指すタケミカヅチ、朝日杯フューチュリティS組再先着のドリームシグナルへ流す。

◎ドリームガードナー
○マヤノベンケイ
▲タケミカヅチ
△ドリームシグナル
☆(該当無し)


■馬券構築

 ドリームガードナーから馬複流し。

[馬複] ドリームガードナー−マヤノベンケイ 40%
[馬複] ドリームガードナー−タケミカヅチ 30%
[馬複] ドリームガードナー−ドリームシグナル 30%


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