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第24回マイルチャンピオンシップ(GI)
2007年11月18日(Sun) 京都芝1,600M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 コイウタ 93 着順程負けていないとはいえ勝ち切るまでは疑問。  
2 エイシンドーバー 92 幸いにして鉄砲利く。前に行けるようなら侮れない。  
2 3 キングストレイル 90 マイルは問題ないが広いコースでは強気になれず。  
4 マイネルシーガル 89 前走はさしずめ作戦勝ち。この中に入ると力不足。  
3 5 ローエングリン 95 前走後ろから行って不発。ラストランで完走が目標。  
6 フサイチリシャール 93 前走勝ちに等しい惜敗。今回前が手薄で不気味。  
4 7 スーパーホーネット 92 前走ハイペースを克服。更に時計を詰められるか。
8 ダイワメジャー 98 前走行きっぷりイマイチ。やはり前につけてナンボ。  
5 9 カンパニー 95 前々走が圧巻の勝ちっぷり。マイルで本領発揮。
10 トウショウカレッジ 90 決め手は十分通用。前崩れなら一角崩しも可能。  
6 11 スズカフェニックス 94 前走度外視可も後ろから行くしかないリスクあり。
12 アグネスアーク 94 細身で激走続き。実力認めても流石に余力心配。
7 13 ローレルゲレイロ 85 古馬との対戦で力不足明らかに。ここも荷が重い。  
14 ピンクカメオ 83 GI勝ちがフロックの域出ない。時計要しても苦しい。  
15 ジョリーダンス 93 一度使って気配上向き。速い持ち時計あり注意。  
8 16 ピカレスクコート 88 前走も酷い負けっぷり。暫くの間はこんな調子か。  
17 ベクラックス GI勝ちも昨年の話。時計面は問題なさそうだが。  
18 サンバレンティン 91 当初の登録通り連闘も中央開催のGIでは用無し。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 フラフラダンスに付き合わされた鬱憤晴らせ・淀で一気に弾けるカンパニー
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【短距離GIにおける6歳以上馬の着別度数比較】
レース名 着別度数 連対率
安田記念('88年以降過去20年) 【9・2・9・81】 10.9%
スプリンターズS('90年GI昇格、過去18年) 【4・2・5・57】 8.8%
高松宮記念('96年GI昇格、過去11年) 【4・3・6・72】 8.2%
マイルCS('87年以降過去20年) 【2・0・2・65】 2.9%

【人気を裏切った6歳以上馬の例(過去10年)】
年度 馬名 性齢 特記事項 今回着順
'00年 ブラックホーク 牡6 前年スプリンターズS勝ち、前走スプリンターズS3着 8着(2人気)
'02年 アドマイヤコジーン 牡6 同年安田記念勝ち、前走スプリンターズS2着 7着(1人気)
'05年 デュランダル 牡6 同レース2連覇中、前走スプリンターズS2着 8着(1人気)
'06年 コートマスターピース 牡6 英・仏でGI2勝を含む重賞3勝、鞍上デットーリ 7着(2人気)

 このレースでは総じて若い馬が活躍している。裏返せば高齢馬が苦戦しているということになる。これは同じ短距離GIと比較してみるとよく分かる。高齢馬についてはここでは通用しないレベルの馬が大半を占めているとはいえ、上表のような実力馬が見せ場無く散っているのも事実。ちなみに6歳以上で勝利したのは過去20年で'95年トロットサンダー(牡6)、'02年トウカイポイント(セ6)の2頭。

 今年は同年の安田記念制覇から落日が始まったダイワメジャー(牡6)が前売り段階で1番人気。前走は直線で不利を受けたの一言で敗戦の事実をうやむやにしてしまっていいのか?そもそも前に行けないからそうなったんだろ?今回は前が手薄で主導権は握れそうだが果たして…。

 前走でダイワメジャーに先着したアグネスアークとカンパニーも直線で不利を受けていた。ダイワメジャーとアグネスアークが受けた不利はエイシンデピュティが起点のドミノ倒し、カンパニーが受けた不利はコスモバルクのフラフラダンス。違いは接触の有無。接触を受けながら盛り返したアグネスアークか、前が広がってから追い出したカンパニーか。ダメージが残らないのは後者だと思うが…。

 話は変わるが外国馬について。ベクラックス(Becrux、米)は【9・2・5・11】、重賞は1勝(加GI・'06年ウッドバインマイルS)。4走前と3走前に1分32〜33秒台の速い時計がある。しかしこれは今回出走する日本馬なら普通に出せる時計で特筆には価しない。昨年勝ったウッドバインマイルSは時計を落として6着敗退。不慣れな海外遠征で初の57kgを背負ってのレース。普通に要らんかと。

 更に話を変えて競馬の七不思議について。あらゆる記録を塗り替えまくっている天才・武豊がまだ勝っていないJRAのGIが3つある。ヴィクトリアマイル、朝日杯フューチュリティS、そしてこのマイルCSである。前者2つは関東圏のレースで、ヴィクトリアマイルはまだ創設されたばかり。関西圏でなぜこのレースだけ勝てないのか?今年もまた微妙な馬に乗ってきたし…。

 なんか横道にそれてばかりですみません。正直に申しますと予想する時間がありませんでした。そろそろこの辺りで結論を。前述と矛盾するんですけど、6歳馬のカンパニーから入らせていただきます。勝負どころであれだけ前でウロチョロされたら誰だって怒るだろ。

 相手は人気を集めたところでドボンがありそうで仕方が無いのだが、このところの好走は実力の表れとみたいアグネスアーク、スワンS苦戦傾向を無視して若さにかけてみたいスーパーホーネット、今回はそれほど速くなりそうにないので時計的に間に合いそうなスズカフェニックス。

◎カンパニー
○アグネスアーク
▲スーパーホーネット
△スズカフェニックス


■馬券構築

 カンパニーから馬複流し。

[馬複] カンパニー−アグネスアーク 40%
[馬複] カンパニー−スーパーホーネット 30%
[馬複] カンパニー−スズカフェニックス 30%


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