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第45回アルゼンチン共和国杯(JpnII)
2007年11月4日(Sun) 東京芝2,500M 3歳以上オープン ハンデ (国際)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 リキアイサイレンス 86 勝つには勝ったがギリギリ。今回更に相手揃う。  
2 ブリットレーン 84 軽量でも大して変わらず。ここも付いて回るだけ。  
2 3 ネヴァブション 96 前走久々にしても案外。この距離3戦全勝だが。  
4 トウカイトリック 96 前2走で勢い消える。休養挟んで立ち直れるか。  
3 5 ヤマニンアラバスタ 90 加速鈍いだけに距離延長向きそう。展開次第。  
6 ハイアーゲーム 85 前走は叩き台。休養長かっただけにまだ様子見。  
4 7 ダンスアジョイ 93 芝に転じても切れ味発揮。このハンデなら妙味。
8 マキハタサイボーグ 89 前走前につけてキレ負け。幸いにも斤量は軽い。  
5 9 アドマイヤジュピタ 80 直線ヨーイドンで圧勝。今回前が手薄で脈あり。
10 コスモプロデュース 85 前走惨敗は想定内。得意の東京で変われるか。  
6 11 チェストウイング 89 休養明けは走るが問題はその後。決め手不足。  
12 ゴーウィズウィンド 87 ローカル長距離専用。上がり掛かっても厳しい。  
7 13 ダークメッセージ 91 前走直線で一瞬前が詰まる。追い比べで浮上。
14 テンジンムサシ 79 3年前の2着馬。芝とダートの併用で勢い疑問。  
15 トレオウオブキング 88 叩き2戦目・軽量と条件好転も基本的に力不足。  
8 16 トウショウナイト 96 久々で使うこと自体が久々。変わり身に期待。
17 ショートローブス 77 決め手駆使して自己条件突破も即昇級は辛い。  
18 カゼノコウテイ 85 直線先に抜け出して競り負け。無欲に徹したい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 淀で弾んだ勢いそのままに・再度の格上挑戦ダンスアジョイ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【最重量及び上位馬の負担斤量、重賞実績一覧(過去10年)】
年度 頭数 最重量(着順) 1着(前走比) 2着(前走比) 3着(前走比)
'97年 8 58.0kg(3着) 55.0kg(同)☆ 50.0kg(-5.0)× 55.0kg(-2.0)◎
'98年 18 57.5kg(9着) 56.0kg(-2.0)◎ 52.0kg(-4.0)△ 57.5kg(+0.5)○
'99年 18 59.0kg(8着) 53.0kg(-3.0)× 53.0kg(-3.0)× 53.0kg(-4.0)△
'00年 16 57.5kg(1着) 57.5kg(-0.5)◎ 53.0kg(-4.0)△ 53.0kg(-4.0)◎
'01年 10 57.0kg(4着・7着) 55.0kg(-2.0)○ 52.0kg(-4.0)× 49.0kg(-6.0)×
'02年 11 58.5kg(8着) 53.0kg(-4.0)☆ 56.0kg(同)○ 57.0kg(同)◎
'03年 14 58.0kg(7着) 56.0kg(-2.0)◎ 53.0kg(+1.0)☆ 54.0kg(-3.0)×
'04年 14 58.5kg(4着) 56.0kg(-1.0)○ 50.0kg(-4.0)☆ 57.0kg(同)◎
'05年 18 59.0kg(5着) 57.5kg(-0.5)◎ 55.0kg(-2.0)◎ 57.0kg(同)○
'06年 14 58.0kg(2着) 57.5kg(+0.5)○ 58.0kg(+1.0)○ 51.0kg(-3.0)×
※斤量右の印はそれぞれ◎=重賞勝ち、○=重賞2着、△=重賞3着、
×=重賞に出走あるが3着以内無し、☆=重賞初出走を示す。

 アルゼンチン共和国杯は天皇賞の後に行われるハンデ戦ということもあり、GIに届かない程度の実力馬に初重賞制覇を目論む軽ハンデ馬が絡んで毎年混戦を極めている。前走より斤量が軽くなった馬が過去10年で8勝、斤量が重くなった馬が僅かに1勝ということからすると、どちらかと言えば軽ハンデ馬が主体になるレースである。

 重賞実績について併記してみたところ、意外と重賞実績馬が上位に来ていることが分かる。重賞未連対馬同士の決着は過去10年で'97年と'99年の2回しかなく、軽ハンデ馬主体のレースとは言っても格下同士で決着する度合いは低い。忘れ去られた重賞実績馬を上手く拾いたい。


【最重量及び上位馬の負担斤量、重賞実績一覧(過去10年)】
年度 勝ち馬名 性齢 斤量 前走レース名 前走コース
'97年 タイキエルドラド 牡3 55.0kg オクトーバーS(1600万)1着 東京芝1,800M
'98年 ユーセイトップラン 牡5 56.0kg 宝塚記念(GI)12着 阪神芝2,200M
'99年 マーベラスタイマー 牡5 53.0kg オクトーバーS(1600万)2着 東京芝2,300M
'00年 マチカネキンノホシ 牡4 57.5kg 毎日王冠(GII)8着 東京芝1,800M
'01年 トウカイオーザ 牡4 55.0kg 比叡S(1600万)1着 京都芝2,400M
'02年 サンライズジェガー 牡4 53.0kg 鳴滝特別(1000万)1着 京都芝2,400M
'03年 アクティブバイオ 牡6 56.0kg 京都大賞典(GII)7着 京都芝2,400M
'04年 レニングラード 牡5 56.0kg 京都大賞典(GII)3着 京都芝2,400M
'05年 サクラセンチュリー 牡5 57.5kg 京都大賞典(GII)5着 京都芝2,400M
'06年 トウショウナイト 牡5 57.5kg 京都大賞典(GII)3着 京都芝2,400M

 昨年は負担斤量が加算された重賞実績馬同士で決着し、近年になく堅く収まった。勝ったトウショウナイト、2着アイポッパーに共通するのは前走で京都大賞典を使っていたことにある。京都大賞典を経由したのはこの2頭だけだった。京都大賞典のみならず、京都芝2,400Mを経由した馬が6連勝しているのは見逃せない。

 ここはダンスアジョイを狙ってみたい。京都芝2,400Mを3戦連続で使ってそれぞれ1着、4着、3着。前々走の京都大賞典では勝ったインティライミと同じ上がり最速の脚を繰り出し、後の菊花賞2着馬アルナスラインとアタマ差、トウショウナイトらに悠々先着。中1週ながら栗東CWで単走強め、6F81秒2−1F11秒9と好調を持続。問題があるとすれば未だ準オープンに属する格下であるという点だが…。

 相手はアドマイヤジュピタ、ダークメッセージ、トウショウナイトの順。アドマイヤジュピタは自己条件を圧勝した後の軽ハンデ、強力な逃げ馬不在の中で前に行ける自在性を評価。ダークメッセージは前走馬群を縫っての進出途中に一瞬前が詰まったことを考慮すればダンスアジョイと同格。トウショウナイトは追い切りの時計が前走よりも要したものの、見た目の動きは明らかに軽くなっている。

◎ダンスアジョイ
○アドマイヤジュピタ
▲ダークメッセージ
△トウショウナイト


■馬券構築

 ダンスアジョイから馬複流し。

[馬複] ダンスアジョイ−アドマイヤジュピタ 40%
[馬複] ダンスアジョイ−ダークメッセージ 30%
[馬複] ダンスアジョイ−トウショウナイト 30%


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