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第136回天皇賞・秋(GI)
2007年10月28日(Sun) 東京芝2,000M 3歳以上オープン 定量 (牡・牝)(国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 メイショウサムソン 93 勝負所の反応抜群。先行押し切りで実力示す。
2 エイシンデピュティ 87 前走レコード決着で動けず。今回も相手強い。  
2 3 コスモバルク 95 地方廻りで手堅く調整。昨年位走れば脅威だが。  
4 デルタブルース 93 全ての面においてズブい。直線キレ負け懸念。  
3 5 ローゼンクロイツ 93 中京で無類の強さ。坂有りコース克服が課題。  
6 カンパニー 92 決め手は強烈なのに何故か東京で振るわない。  
4 7 シルクネクサス 90 積極性は評価。ただコース替わりこの相手では。  
8 ボンネビルレコード 85 芝ではオープンでも通用せず。付いて回るだけ。  
5 9 アグネスアーク 91 体重減らしながらの連続好走。上積みは望み薄。  
10 ブライトトゥモロー 89 前走早仕掛けで力尽きる。無欲の差しで一考。  
6 11 シャドウゲイト 90 単騎に持ち込めそうだが押し切るまでは疑問。  
12 アドマイヤムーン 94 好位付けで大成。久々問題ないが仕上がり微妙。
7 13 チョウサン 93 前走速い流れ嵌ったのも事実。真打登場で劣勢。  
14 ダイワメジャー 95 前走よりは流れ落ち着きそう。巻き返しも十分。
8 15 ポップロック 96 力量は見劣らない。ただこの距離は幾分短いか。
16 マツリダゴッホ 92 捲って先に抜ける競馬。直線長い東京では苦戦。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 凱旋門への調整は無駄にはしない・鞍上ユタカで鬼に金棒メイショウサムソン
■予想構築

 宝塚記念1〜3着馬に昨年の覇者など多士済々の好メンバー。力関係だけで済ませるなら宝塚記念のワンツーが主役なんだろうが、今回揃って休み明け。ダイワメジャーは毎日王冠で重賞未勝利のチョウサンとアグネスアークに差されて3着。京都大賞典で一応の結果を出したポップロックも2,000Mがちと不安。どの馬もそれなりに不安を抱えている。

 宝塚記念からぶっつけで使って連対した馬は過去20年で延べ18頭が出走して【3・1・2・12】(22.2%)。連対例は'88年1着タマモクロス(宝塚記念1着)、'90年1着ヤエノムテキ(同3着)、'03年1着シンボリクリスエス(同5着)と2着ツルマルボーイ(同2着)。宝塚記念勝ち直行は延べ2頭が出走して【1・0・1・0】(50.0%)、2着直行は延べ5頭が出走して【0・1・0・4】(20.0%)。そこで好走していたとしてもあまり芳しくない。

 毎日王冠組は過去20年で延べ14頭が出走して【3・3・1・7】(42.9%)。これを脚質(毎日王冠時)で分類すると、逃げ【0・0・0・4】(0.0%)、先行【3・2・0・1】(83.3%)、差し・追込【0・1・1・2】(25.0%)。一方、毎日王冠で負けていた馬は過去10年でこそ巻き返して勝った馬はいないが、過去20年では'87年1着ニッポーテイオー(毎日王冠3着)、'93年1着ヤマニンゼファー(同6着)、'95年1着サクラチトセオー(同4着)、'96年1着バブルガムフェロー(同3着)と巻き返し例多数。

 京都大賞典組は過去20年で延べ47頭が出走して【4・4・2・37】(17.0%)。勝ち馬は延べ11頭が出走して【2・1・0・8】(27.3%)、2着馬も延べ11頭が出走して【1・1・0・9】(18.2%)とイマイチ。ちなみに京都大賞典を経由して連対した8頭は全て京都大賞典の着順に関わらず先行(4角4番手以内)していた。

 オールカマー組は過去20年(GIII時代を含む)で延べ44頭が出走して【0・4・2・38】(9.1%)。勝ち馬は延べ8頭が出走して【0・1・1・6】(12.5%)、2着馬も延べ8頭が出走して【0・0・0・8】(0.0%)と厳しい数字が出ている。ちなみにオールカマーで1番人気に支持されていた馬は延べ10頭が出走して【0・3・0・7】(30.0%)。

 メイショウサムソンは夏の間も凱旋門賞を目標に調整されていた馬で、厳密に言えば休み明けではない。あくまで実戦から遠ざかっているのがどうかだけ。ポップロックは京都大賞典が先行しての2着で、データを勘案するとここで好走する下地は整っている。2,000Mはベストではないが鞍上のペリエが何とかするだろう。

 今回逃げそうなのは国内GIII級のシャドウゲイトのみ。毎日王冠でストーミーカフェとコンゴウリキシオーの競合のとばっちりをまともに受けたダイワメジャーにとっては追い風。シャドウゲイトの直後で楽に付いていける今回は巻き返し十分。

 アドマイヤムーンは今週の追い切りがまさかの併走遅れ(栗東DWで終い一杯、6F87秒0−1F12秒1)。府中牝馬S直前にはアドマイヤキッスを文字通り子供扱いしたのに、ここに来てのこの遅れは気になる。宝塚記念直前は同じ栗東DWで強めに追って6F81秒0−1F11秒6だった。

 結論。軸は休み明けでも仕上がりに不安のないメイショウサムソン。自身が敬愛する先輩(石橋守騎手)のお手馬を借りる以上、連対を外すようなことはお天道様が許しても俺が許さん。相手は前行く馬がショボくなったことで行き脚復活濃厚のダイワメジャー、京都大賞典先行2着のポップロック。アドマイヤムーンは正直要らんと思う。マツパク(松田博資調教師)は心配ないと言っているが、奴はいつだって強気だ。

◎メイショウサムソン
○ダイワメジャー
▲ポップロック
△アドマイヤムーン


■馬券構築

 メイショウサムソンから馬複流し。

[馬複] メイショウサムソン−ダイワメジャー 40%
[馬複] メイショウサムソン−ポップロック 40%
[馬複] メイショウサムソン−アドマイヤムーン 20%


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