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第42回京都大賞典(GII)
2007年10月7日(Sun) 京都芝2,400M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 トウショウナイト 96 常に善戦の域を出ない。今年は久々で反応懸念。
2 2 デルタブルース 97 実績上位も瞬発力を問われると途端に苦しくなる。  
3 3 ポップロック 100 出たなりの位置で競馬が出来る。手堅く勝ち負け。
4 4 マキハタサイボーグ 87 このコースは地味に走るが実績不足は否めない。  
5 5 アルナスライン 76 調教量充足も質がイマイチ。古馬相手は辛いか。  
6 6 インティライミ 93 前走が想定以上の完勝。ここも末脚爆発に期待。
7 7 ダンスアジョイ 78 怖いもの知らずな格上挑戦。末脚は不気味だが。  
8 スクールボーイ 85 一連の重賞での内容が散々。距離延長でも同じ。  
8 9 ファストタテヤマ 94 名脇役も今回ラストラン。差し比べならまだやれる。
10 ハイアーゲーム 坂路時計出して臨戦態勢もレースに行ってどうか。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 今こそ親子二代の屈辱を晴らす時・上がり最速で突き抜けるインティライミ
■予想構築

 まずは以下の資料をご覧頂きたい。

【上がり最速をマークした馬の成績(過去10年)】
年度 頭数 馬名 1,000M 上り3F 通過順 成績
'97年 10 シルクジャスティス 61.1 34.2 10-9-8-10 1着(2人気)
'98年 7 メジロブライト 59.8 34.5 4-4-4-4 2着(1人気)
'99年 10 メジロブライト 62.2 34.1 7-7-8-7 2着(2人気)
'00年 12 ロサード 63.0 33.2 9-9-10-8 3着(4人気)
'01年 7 ステイゴールド 62.8 33.8 2-2-2-3 1位→3着(3人気)
'02年 8 ナリタトップロード 60.2 34.0 5-5-5-3 1着(1人気)
'03年 10 タップダンスシチー 63.5 34.0 1-1-1-1 1着(1人気)
ダンツランニング 3-3-3-3 3着(7人気)
'04年 10 ナリタセンチュリー 61.1 33.7 8-8-7-8 1着(5人気)
'05年 12 リンカーン 62.3 33.7 5-5-5-5 1着(1人気)
'06年 11 スイープトウショウ 64.1 32.8 5-5-7-7 1着(2人気)
ファストタテヤマ 10-11-8-7 2着(7人気)
※いずれの年も良馬場で施行。'97年・'98年はBコース、'99年以降はAコースを使用。

 言いたいことは昨年と同じ。要するに「速い上がりを繰り出せそうな馬を狙いなさい」ってこと。先導役がいてもいなくても流れは総じてスロー、結果として直線勝負の様相が色濃く出ている。ただここで難しいのは「上がり最速を繰り出すのは必ずしも後ろから行く馬ではない」こと。皆が似たような上がりになるのなら、出来るだけ前にいたほうが良いに決まっている。


 ポップロックとデルタブルースは同厩舎のウオッカと栗東CWで3頭併せ。中ポップロック、外デルタブルースが同入、内ウオッカは楽走で1馬身遅れた。ポップロックは馬なりで5F68秒7−1F11秒9。デルタブルースはゴール前強めで5F69秒3−1F11秒9。ポップロックは持ったままサッと流しただけ。デルタブルースは当初復帰予定のオールカマーをフレグモーネで回避した割には仕上がりが遅い印象。

 インティライミは栗東DWで単走、6F82秒6−1F12秒4。ほぼ馬なりだがどこかカクカクした動き。前走を使って更に良くなったという印象は受けなかった。ファストタテヤマは栗東CWで単走、6F79秒6−1F12秒0。ラストで1発2発鞭が入った他は馬なり。気配自体は札幌にいた時とあまり変わらない。ダンスアジョイは栗東CWで単走、6F86秒4−1F11秒5。終いだけしっかり。追われて頭が上がっていた

 アルナスラインは栗東坂路で併走遅れ、4F52秒8−1F12秒4。前を走っていた馬を中央から交わし、左鞭を入れた途端に大きくヨレた。最後まで鞭を入れて追われた結果、時計は出たが動きは冴えなかった。マキハタサイボーグは栗東坂路で併走遅れ、4F53秒8−1F13秒3。遅れは僅かだったが、持ったままの相手に鞭全開で追いつけずという低調な内容だった。

 ハイアーゲームは美浦坂路で併走遅れ、4F52秒0−1F11秒9。遅れは半馬身程度で許容範囲。直線走路に入ったところで物見をするなど、走る気はもう一つ。トウショウナイトは美浦南Wで併走同入、6F79秒2−1F12秒8。内を走る相手になかなか並びかけられず、ラストで鞭が飛んでの同入。スクールボーイは追い切り映像無しのため省略。以上、追い切りから特に目ぼしい馬は見当たらなかった。


 ポップロックは京都記念でアドマイヤムーンに敗れはしたが、上がりはアドマイヤムーンを上回った。距離がもう少しあればという敗戦だっただけに、今回の2,400Mはピッタリ。問題があるとするなら、開幕週の綺麗な馬場が合うかどうか。上がり34秒台はこなせても、33秒台となると未知だ。

 ここは「開幕週の綺麗な馬場」で「上がり33秒台」を繰り出したばかりのインティライミに期待。昨年は休み明け、今年は朝日チャレンジCで上がり勝負を克服しての挑戦。力ではポップロックに到底及ばないが、綺麗な馬場での追い比べなら勝算がある。

 後は昨年の2着馬ファストタテヤマと3着馬トウショウナイト。トウショウナイトは休み明けの経験に乏しく半信半疑。ただこの面子なら掲示板に載ってこないと先がない。ファストタテヤマはここが引退とのこと。個人的には菊花賞で爆走して僅かに届かなかった馬という印象しかない。こんなに人気を集めちゃ「家をタテヤマ」できませんなぁ…。2〜3着でいいよ。

◎インティライミ
○ポップロック
▲ファストタテヤマ
△トウショウナイト


■馬券構築

 インティライミ1着固定+ポップロック2〜3着固定の3連単流し。

[3連単] インティライミ→ポップロック→ファストタテヤマ 30%
[3連単] インティライミ→ポップロック→トウショウナイト 30%
[3連単] インティライミ→ファストタテヤマ→ポップロック 20%
[3連単] インティライミ→トウショウナイト→ポップロック 20%


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