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第25回関西テレビ放送賞ローズS(JpnII)
2007年9月16日(Sun) 阪神芝1,800M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ベッラレイア 95 オークスは勝負に出ての負け。鞍上変えて出直す。
2 2 アキクサクイン 70 自己条件で大敗続き。出てくる意味が分からない。  
3 3 ベビーフェイス 70 短距離の未勝利戦を勝ったばかり。普通に無理。  
4 ハロースピード 83 距離短縮は好材料。差し込みで入着位なら可能。
4 5 ダイワスカーレット 94 後のダービー馬と互角。好位抜け出しで安定評価。
6 ニホンピロシェリー 76 芝でこの相手は不安残るが追い切り気配は絶好。  
5 7 レインダンス 88 引き続き好調キープ。夏連勝の勢いで上位に迫る。
8 ピンクカメオ 92 今回鬼門の関西遠征。JpnI勝ちもアテに出来ない。  
6 9 ザレマ 82 阪神コースと好相性。ただ力関係で劣勢否めず。  
10 ランペイア 81 決め手はそこそこ。終いを生かした競馬に期待。  
7 11 ブリトマルティス 81 派手さはないが堅実。ただ勝ち負けまでは苦しい。  
12 サプライズユー 81 前走にしても前が止まっただけ。ここでは厳しい。  
8 13 キクカラヴリイ 79 ゴール前の勢いは常に一番。ある意味競馬下手。  
14 エルベレス 67 4角捲りも相手が弱過ぎ。ここは付いて回るだけ。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 思惑渦巻く秋のトライアル・それでも力が違うダイワスカーレット
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【条件クラスを経由して連対した馬一覧(過去10年)】
年度 馬名 前走内容 ローズS
'97年 メイプルシロップ 西部日刊スポーツ杯・1着
900万・小倉芝2,000M/中3週
2着(4人気)
'98年 ビワグッドラック 野分特別・1着
900万・阪神芝2,000M/中1週
2着(9人気)
'99年 ヒシピナクル 不知火特別・1着
900万・小倉芝1,800M/中2週
1着(2人気)
'00年 ニホンピロスワン フィリピンT・3着
900万・小倉芝1,800M/中5週
1着(6人気)
'02年 ファインモーション 阿寒湖特別・1着
1000万・札幌芝2,600M/中2週
1着(1人気)
'04年 レクレドール 500万下・1着
500万・札幌芝1,500M/中4週
1着(5人気)

 条件クラスを経由して連対した6頭はそれぞれ夏競馬使用(全て)、1000万クラス使用(5頭)、前走勝利(5頭)の各点において共通している。500万クラスを経由した馬は延べ32頭が出走して【1・0・2・29】(3.1%)、'04年1着レクレドール以外は壊滅。今年はレインダンスが狙えそう。但し人気はしっかり集めている。


【オークス連対馬のローズS成績(過去10年)】
年度 馬名 オークス着順 ローズS着順
'97年 ナナヨーウイング 2着 11着
'99年 トゥザヴィクトリー 2着 4着
'00年 シルクプリマドンナ 1着 4着
チアズグレイス 2着 5着
'01年 ローズバド 2着 2着
'03年 スティルインラブ 1着 5着
'04年 ダイワエルシエーロ 1着 7着
スイープトウショウ 2着 3着
'05年 エアメサイア 2着 1着
'06年 フサイチパンドラ 2着 3着

 オークスからの直行馬は延べ37頭が出走して【5・3・2・27】(21.6%)。そこでの着順は不問で、オークスで掲示板外だった馬も3頭連対している。逆に言えば、オークスでの好走が担保されていないということでもある。オークス連対馬は延べ10頭が出走して【1・1・2・6】(20.0%)。'00年と'04年はオークスの1・2着馬が揃って登場したが、いずれもここで連対圏外に敗れている。


 トライアルレースというのは、賞金に不安がある格下にとっては文字通り本番に向けての大事な一戦になるが、賞金が足りている実績馬にとっては単なる始動戦に過ぎない。'03年に桜花賞とオークスを制したスティルインラブが休み明け22kg増で出走してきて5着に敗れているように、公然と捨てレースをやってきても何ら不思議ではない。

 今年は桜花賞でウオッカを下したダイワスカーレット、オークスで一番強い競馬をしたベッラレイアの一騎打ちだと思うが、いずれも賞金が足りている以上ここで100%の仕上げというのはあり得ない。ダイワスカーレットは栗東DWで2頭併せで同入、6F86秒5−1F12秒0。ベッラレイアは栗東坂路で単走、4F53秒3−1F12秒0。いずれも馬なりで次走を見据えた「ナメた」仕上げ。格下はここに付け入るしかない。

 ただ夏を使ってきた格下の中で最上位に位置付けられそうなレインダンスにしてもダイワスカーレットにはチューリップ賞で6馬身近く離されている。同一厩舎2頭出しの人気薄ランペイアもフローラSでベッラレイアの足元にも及ばなかった。レインダンスは栗東坂路で単走、4F52秒8−1F12秒4。ランペイアは栗東坂路で併せて僅かに先着、4F52秒9−1F12秒5。いずれも軽めだったが手を抜いた感じはなかった。

 ピンクカメオは美浦坂路で単走(近くに併走馬あり)、4F50秒1(1F計測不能)。ダイワスカーレットやベッラレイアに比べると中間から速い時計を多く出している。ただこの馬は過去2回の阪神遠征でいいところがない。ハロースピードは美浦南Wで併せて同入、5F65秒9−1F12秒3。胸前が厚くなってますます短距離馬っぽくなったような感じ。

 穴で面白いと考えていたキクカラヴリイは栗東DWで行われた追い切りを見て落胆。下が悪かった(不良)にしても終始馬なり、長めを追わずにラスト1ハロン13秒3というのは調子が落ちていると判断せざるを得ない。むしろ追い切りの動きだけに注目するなら栗東坂路で4F50秒2−1F12秒4という凄まじい時計をマークしたニホンピロシェリーに食指が動く。まあこれは罠だろうな(笑)。

 ザレマは栗東坂路で併せて先着、4F51秒0−1F12秒9。馬なりでこの時計なら合格点。ブリトマルティスは栗東坂路で併せて同入、4F51秒6−1F12秒7。まさにここを獲るための仕上げ。しかし力不足で及ばないだろう。エルベレスは栗東坂路で併せて先着、4F56秒3−1F12秒6。鞭が入ってから頭を上げるなど、まだまだ馬が幼い。アキクサクインとベビーフェイス、サプライズユーは『今週の調教』に出てこなかったので割愛。


 以上、長々と追い切りの話をしたが結論は変わらず2強。ダイワスカーレットは桜花賞で要らんことをしてくれたお礼として、逆神である私の◎を進呈する。3着候補は定石通りにレインダンス、1,800Mに短縮されたのが吉と出そうなハロースピード。

◎ダイワスカーレット
○ベッラレイア
▲レインダンス
△ハロースピード


■馬券構築

 ダイワスカーレット1〜2着、ベッラレイア1〜3着、レインダンス2〜3着、ハロースピード3着想定の3連単。但しダイワスカーレットとベッラレイアの2頭が同時に3着以内に入るようにする。

[3連単] ダイワスカーレット→ベッラレイア→レインダンス 30%
[3連単] ダイワスカーレット→レインダンス→ベッラレイア 20%
[3連単] ダイワスカーレット→ベッラレイア→ハロースピード 10%
[3連単] ベッラレイア→ダイワスカーレット→レインダンス 30%
[3連単] ベッラレイア→ダイワスカーレット→ハロースピード 10%


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