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第43回札幌記念(JpnII)
2007年9月2日(Sun) 札幌芝2,000M 3歳以上オープン 定量 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 フサイチパンドラ 97 前走不慣れな上がり勝負で善戦。調子は上向き。
2 ブリットレーン 85 懲りずに重賞挑戦続けるも結果はいつも同じ。  
2 3 アドマイヤモナーク 90 意欲の連闘も位置取り固定で不発の可能性大。  
4 ディアチャンス 88 前走最後方決め打ち3着。乗り方次第で侮れず。  
3 5 エリモハリアー 92 前走緩い流れに乗れただけの感。今回相手揃う。  
6 モノポール 85 3年前に強敵の4着あるが当時の力には程遠い。  
4 7 サンバレンティン 92 前走は内を突けたのが全て。ここで再現は疑問。  
8 アグネスアーク 89 適鞍で復調示すも今回は相手大幅強化。苦しい。  
5 9 サクラメガワンダー 94 前走ラストで突っ込むも後の祭り。前につけたい。
10 マチカネオーラ 90 近頃末脚の勢い低迷。間隔開けて立ち直れるか。  
6 11 アドマイヤフジ 96 直線反応欠いた前走不満。何をしても詰め甘い。  
12 シルクネクサス 91 前走の位置取り悠長過ぎ。ペース上がれば出番。  
7 13 マツリダゴッホ 96 鉄砲使い問題なし。適距離で行きっぷり取り戻す。
14 アサカディフィート 93 常に勢い良く追い込めるが前が止まる必要あり。  
8 15 サイレントプライド 93 前につけて大崩れしない。小回りで距離持ちそう。
16 ファストタテヤマ 94 一昨年2着も去年は6着。後方脚質で安定しない。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 開催が2週延びて得したのは誰だ・どさくさ紛れに初戴冠サイレントプライド
■予想構築

 馬インフルエンザの影響により、今年は従来より2週繰り下げて施行される。先月18日・19日の開催中止が決まったのは各馬が本追い切りを済ませた後の金曜日で、グリーンチャンネルの『今週の調教』は木曜日の夜に普段通り放映された。GIに出走する有力馬については1週前から放映されることもあるが、今回のように2週前と今週で本追い切りを行うというのは極めて稀なケース。これにより調整に狂いが生じた馬がいたとしても何ら不思議ではない。

 悲しいかな、私は厩舎関係者でもトラックマンでも何でもない単なる競馬好きの馬券下手で、調教師側の真意など知る由もない。但し『今週の調教』の映像は嘘をつかない。2週前と今週で追い切った時計が違う馬がいたら…?今回はその辺りを踏まえて以下のような資料を作成してみた。

【追い切り時計の変化一覧】
馬名 コース 時計(上:2週前、下:今週) 状況
ファストタテヤマ 札幌ダート・良 80.7−66.0−52.0−39.5−13.2 単走・馬なり
79.9−64.7−51.1−39.3−13.2 単走・馬なり
シルクネクサス 札幌芝・良 *−67.5−52.1−37.0−11.5 単走・馬なり
*−60.3−47.5−35.2−11.9 単走・馬なり
エリモハリアー 札幌ダート・良 81.6−67.2−52.3−39.5−12.2 併走(先着)・一杯
81.2−66.3−51.4−37.9−12.0 単走・一杯
アサカディフィート 札幌ダート・良 82.3−67.6−53.2−39.8−12.7 単走・G前追う
84.8−69.1−54.7−40.7−12.4 併走(先着)・G前追う
サイレントプライド 函館ダート・良 83.4−67.9−53.8−39.7−12.4 併走(同入)・馬なり
81.6−66.4−52.9−39.3−11.9 併走(先着)・馬なり
マツリダゴッホ 函館ダート・良 83.0−67.3−53.6−39.5−12.4 併走(同入)・馬なり
80.4−65.9−51.9−38.8−12.0 併走(遅れ)・強め
マチカネオーラ 函館ダート・良 *−67.7−53.6−39.1−12.0 併走(先着)・G前追う
函館W・良 *−70.3−55.3−41.0−13.1 単走・馬なり
アドマイヤフジ 函館W・良 *−65.7−50.0−36.2−12.2 単走・G前追う
*−63.9−49.9−37.2−12.6 単走・G前追う
サクラメガワンダー 札幌芝・稍重 *−65.3−50.4−36.6−11.4 単走・G前追う
札幌ダート・良 82.7−67.0−52.6−39.0−12.4 単走・馬なり

 時計の変動が大きいのはシルクネクサス。5Fの入りが7秒も速い。2週前に追った四位騎手(50.0kg)と今週追った北村友騎手(46.9kg)の体重差があるのかもしれないが、状態は上向いていそう。ファストタテヤマ、アサカディフィートは高齢馬だけに変わり映えなし。エリモハリアーは元々反応の良い馬ではないが、函館記念直前よりも重く感じた。マチカネオーラは今週がいかにもセーブ気味。

 サイレントプライドとマツリダゴッホの国枝厩舎2頭は2週前・今週と仲良く併せ。この2頭ではやはり使われてきた分だけサイレントプライドの気配が良い。マツリダゴッホは2週前が持って行かれ気味、今週は先行した分終いでお釣りが無くなった様子。体は出来ていると思うが完調とは言い難い。アドマイヤフジは今週コースの外を力強く駆け抜けて気配上昇をアピール。サクラメガワンダーは今週ダートで長めを追った。こちらは2週前で仕上がっていたように思える。

 上記以外にも今回出走を表明してきた馬の中ではフサイチパンドラ、ディアチャンスが好仕上がり。フサイチパンドラが札幌ダートで一杯に追って6F79秒4−1F12秒4、ディアチャンスは札幌ダートでゴール前追って6F85秒4−1F12秒7。フサイチパンドラは稽古駆けする馬だが気配上昇は疑いなし。ディアチャンスは時計こそ冴えなかったが、軽快な脚捌きから状態の良さが窺える。

 2週前と今週の追い切りからの狙い馬はサイレントプライド。これに好仕上がりのフサイチパンドラをつけましょうというのが結論。今回は前に行く馬が手薄だし、先行力も評価のポイント。シルクネクサスは罠だと思うので買わない。ディアチャンスは正直もう一追い欲しい感じ。アドマイヤフジも捨て難いが、どうせ3〜4着でしょ。後は順当ならと思える2頭をつけてお終い。

◎サイレントプライド
○フサイチパンドラ
▲サクラメガワンダー
△マツリダゴッホ


■馬券構築

 サイレントプライドから馬複、サイレント−フサイチ2頭軸の3連複流し。

[馬複] サイレントプライド−フサイチパンドラ 20%
[馬複] サイレントプライド−サクラメガワンダー 20%
[馬複] サイレントプライド−マツリダゴッホ 20%
[3連複] サイレントプライド−フサイチパンドラ−サクラメガワンダー 20%
[3連複] サイレントプライド−フサイチパンドラ−マツリダゴッホ 20%


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