HOME > 重賞展望 > 第14回函館スプリントS

第14回函館スプリントS(JpnIII)
2007年7月1日(Sun) 函館芝1,200M 3歳以上オープン 別定 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 タマモホットプレイ 101 平坦右回りなら展開一つで突き抜ける力はある。  
2 アグネスラズベリ 102 良い脚繰り出すが勝ち切れないのがもどかしい。  
2 3 アンバージャック 103 前走行き切れず凡退。今回斤量軽くなり再度注目。
4 サープラスシンガー 86 行くしかないのが問題。古馬相手に押し通せるか。  
3 5 ハリーズコメット 97 基本はダート馬。行き脚もつくほうではなく厳しい。  
6 ブルーショットガン 100 函館のキャリアは豊富だが差し込み不発も多い。  
4 7 リキアイタイカン 100 後ろに置かれてばかり。前総崩れでも届くか疑問。  
8 ワイルドシャウト 本格化直後の長期休養。先回り買いも一つの手。
5 9 ビーナスライン 102 2戦続けて大外回し。レース振り単調なのが欠点。
10 エイシンツルギザン 99 距離適性ありそうだが順調さ欠いているのは割引。  
6 11 アドマイヤホクト 92 前走勝ちに行って完敗。叩き2戦目だが半信半疑。  
12 アズマサンダース 99 ここ2戦僅差。同様に前々で競馬出来るかどうか。  
7 13 コスモシンドラー 101 後ろで脚を溜め過ぎ。今回乗り替わりで不気味。  
14 ツルガオカハヤテ 98 前走厳しい流れで4着。北海道圏走るだけに注意。  
8 15 タニノマティーニ 99 昨年差の無い4着も今年は休み明け。苦戦免れず。  
16 ブラックバースピン 102 前走コース採り嵌るも先に抜け出して完勝は評価。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 手薄な先行勢を丸め込め・ムラ馬アンバージャックの反撃
■予想構築

 まずは以下の表を参照されたい。

【同年の高松宮記念に出走していた連対馬一覧(過去10年)】
年度(回) 馬名 高松宮成績 前走成績 函館SS成績
'97年(第4回) マサラッキ 5着(5人気) 安田記念7着 1着(1人気)
'98年(第5回) ケイワンバイキング 5着(6人気) 高松宮記念5着 1着(1人気)
エイシンバーリン 3着(5人気) 安田記念7着 2着(2人気)
'99年(第6回) シンコウフォレスト 3着(9人気) バーデンバーデンC12着 1着(3人気)
シンボリスウォード 9着(4人気) バーデンバーデンC1着 2着(2人気)
'00年(第7回) ダイタクヤマト 11着(13人気) テレビ愛知オープン5着 2着(6人気)
'01年(第8回) メジロダーリング 5着(12人気) 京王杯スプリングC8着 1着(5人気)
タイキトレジャー 10着(6人気) UHB杯1着 2着(1人気)
'03年(第10回) ビリーヴ 1着(3人気) 安田記念12着 1着(1人気)
アグネスソニック 6着(5人気) 高松宮記念6着 2着(2人気)
'04年(第11回) シーイズトウショウ 5着(3人気) 高松宮記念5着 1着(2人気)
'06年(第13回) シーイズトウショウ 3着(3人気) CBC賞1着 2着(1人気)

 このレースは上半期のスプリントGI・高松宮記念との関連が深く、GI昇格後の10年間で高松宮記念出走組の中から勝ち馬6頭、2着馬6頭が出ている。


【同年の高松宮記念に出走していた連対馬の各通過順一覧(過去10年)】
年度(回) 馬名 高松宮記念通過順 函館スプリントS通過順
'97年(第4回) マサラッキ 3-4(5着) 2-2(1着)
'98年(第5回) ケイワンバイキング 7-6(5着) 3-3(1着)
エイシンバーリン 1-1(3着) 2-1(2着)
'99年(第6回) シンコウフォレスト 4-6(3着) 4-4(1着)
シンボリスウォード 10-8(9着) 3-2(2着)
'00年(第7回) ダイタクヤマト 4-3(11着) 1-1(2着)
'01年(第8回) メジロダーリング 1-1(5着) 1-1(1着)
タイキトレジャー 9-9(10着) 13-10(2着)
'03年(第10回) ビリーヴ 3-2(1着) 2-1(1着)
アグネスソニック 10-9(6着) 8-9(2着)
'04年(第11回) シーイズトウショウ 6-5(5着) 4-3(1着)
'06年(第13回) シーイズトウショウ 3-4(3着) 7-4(2着)

 前述の連対馬12頭につき、高松宮記念とこのレースにおける通過順を示すと上表のようになる。印象としては、高松宮記念でそこそこ前につけて好走していた馬の信頼性が高いようである。'99年シンボリスウォード、'01年タイキトレジャー、'03年アグネスソニックといった差し不発組の中からも巻き返す馬がみられるが、いずれも先行好走馬の影に隠れる形で2着に甘んじている。

 今年の高松宮記念組はタマモホットプレイ、アンバージャック、リキアイタイカン、ビーナスラインの4頭。このうちアンバージャックを除く3頭は後方待機を生業とする馬だけに狙いにくい。アンバージャックは高松宮記念はおろかその直前のレースでもボロ負けしているが、これが同馬の実力とは考え難い。事実、直後の福島民報杯で他を寄せ付けぬ完勝。次でまたコケてしまったのが取捨を難しくさせる。


 ざっと見渡してみたところ、前で競馬を進めそうな馬はサープラスシンガーとアドマイヤホクトの3歳馬と1年振りの出走となるワイルドシャウトの3頭。これだけ前が手薄なら、アンバージャックがその気になれば十分押し切れるのではないだろうか。ワイルドシャウトは岩田騎手がわざわざ函館まで乗りに来るのが怪しい。いきなり勝負ではないか?皆が休み明けと勘ぐって買わない今こそが買いのチャンス。

 3歳馬は斤量が軽くてもこの時期の古馬に勝てないということをミスベロニカ(マーメイドS)とウオッカ(宝塚記念)で嫌というほど見せ付けられたので迂闊に手が出せない。'02年サニングデールは3歳で同年の高松宮記念勝ち馬ショウナンカンプを筆頭とする古馬勢に完勝したが、同馬の場合は直前で勝っていた勢いがあった。アドマイヤホクトはともかく、サープラスシンガーは前走勝ちと言っても1月の話。

 前が手薄という観点からはアンバージャック、ワイルドシャウトの他にブラックバースピンに注目してみたい。前走が嵌り過ぎのような気もするが、実際先に抜け出て押し切ったのは事実。後は前年の覇者ビーナスライン。高松宮記念で大外ぶん回しで4着なのだから強いのだろうが、ここで同じ競馬をやってまた勝てるほど甘くないと思う。連覇よりも届かずの2〜3着のほうに期待。

◎アンバージャック
○ブラックバースピン
▲ワイルドシャウト
△ビーナスライン


■馬券構築

 アンバージャックから馬複・3連複流し。

[馬複] アンバージャック−ブラックバースピン 30%
[馬複] アンバージャック−ワイルドシャウト 20%
[馬複] アンバージャック−ビーナスライン 20%
[3連複] アンバージャック−ブラックバースピン−ワイルドシャウト 10%
[3連複] アンバージャック−ブラックバースピン−ビーナスライン 10%
[3連複] アンバージャック−ワイルドシャウト−ビーナスライン 10%


■このレースの回顧へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.