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第56回ラジオNIKKEI賞(JpnIII)
2007年7月1日(Sun) 福島芝1,800M 3歳オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 レットイットライド 86 距離延長のローテ疑問。勢いだけでは足りない。  
2 トーセンアーチャー 92 スタートでバカつくのが問題。まだ馬が幼い感じ。  
2 3 ハイソサエティー 96 マイルで3勝目。距離延長で差し込みの対処カギ。
4 クランエンブレム 101 芝で本格化。好位付けから楽に抜けた前走評価。
3 5 エミーズスマイル 90 前走が本来の実力。牡馬相手に逆転の目は薄い。  
6 イクスキューズ 99 前走は疲れも影響したか。ハンデも見込まれ過ぎ。  
4 7 スクリーンヒーロー 96 芝だとズブさ出る。前に行けるがそれだけでは辛い。  
8 マイネルランページ 90 キャリア豊富。前走まずまずも勝ち負けには遠い。  
5 9 ガルヴァニック 87 前走は実質終いだけの競馬。叩いての良化に期待。
10 ゴールドアグリ 96 新潟を出てからは別の馬。復活の兆しが見えない。  
6 11 ムラマサノヨートー 100 前走凡退でNHKマイルCはフロック確定。実力疑問。  
12 フェザーケープ 92 前走先に動いて完敗。流れ落ち着かないと苦しい。  
7 13 ロックドゥカンブ 89 前走手応え悪いながら勝利。上積みは正直望み薄。  
14 ショウワモダン 93 ここ2戦イマイチ。逃げて押し切るだけの力を欠く。  
8 15 エーシンダードマン 89 追う度に伸びた前走好感。差し込み得意で有力。
16 バブルウイズアラン 90 昇級初戦で見せ場無し。距離も良いとは言えない。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 前走で予行演習完了・残り4ハロンからの攻防に打ち勝つクランエンブレム
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【前回・今回脚質マトリックス(過去10年、福島施行時)】
前/今 逃げ 先行 差し 追込
逃げ 【0・0・1・4】(0.0%) 【0・0・1・4】(0.0%) 【0・0・0・3】(0.0%) 【0・0・0・1】(0.0%)
先行 【0・0・0・3】(0.0%) 【1・1・1・10】(15.4%) 【2・3・0・8】(38.5%) 【1・2・1・6】(30.0%)
差し 【0・0・0・2】(0.0%) 【1・0・2・5】(12.5%) 【2・2・1・17】(18.2%) 【1・0・0・12】(7.7%)
追込 【0・1・0・5】(16.7%) 【0・0・0・8】(0.0%) 【1・0・1・12】(7.1%)

 過去10年のうち福島で行われた9回は逃げた馬が3着止まり。逃げ・先行4連対(2勝)<差し・追込14連対(7勝)の比較からしても控えに回った馬が強さを発揮している。この点については2年前のラジオたんぱ賞の回顧で『小回りコースでは画一的に「先行有利」が唱えられがちだが、福島(特に芝1,800M)は差し込みが利きやすい傾向にある』と触れた。


【ラップ構成と連対馬通過順一覧(過去10年、福島施行時)】
年度 馬場 ラップ構成 1着通過順 2着通過順
'97年 12.7-11.3-12.9-12.3-11.9-11.8-12.3-12.5-12.6 3-6-4-5 7-7-8-5
'98年 12.5-11.1-11.5-11.4-11.6-11.7-11.7-12.1-12.0 9-8-6-5 11-11-12-10
'99年 12.5-11.2-12.0-12.4-12.3-11.8-12.5-12.6-12.8 8-7-7-9 14-12-15-12
'01年 12.8-11.2-12.2-12.3-12.2-11.9-12.0-12.3-12.5 10-9-10-11 5-5-3-3
'02年 12.5-10.7-11.3-11.9-11.8-12.5-12.3-12.6-12.7 10-12-14-14 7-7-8-5
'03年 12.8-11.8-12.2-12.6-12.2-11.7-11.9-11.5-11.7 6-6-6-5 6-6-3-2
'04年 12.6-11.1-11.6-11.6-11.7-11.7-11.9-12.4-12.5 4-4-4-4 7-7-6-5
'05年 12.3-10.9-11.3-12.0-12.0-11.7-12.0-12.4-12.6 14-14-13-11 16-16-15-13
'06年 12.5-11.2-11.8-12.6-12.4-12.1-12.5-12.1-13.3 6-4-4-2 12-12-11-9

 ラップ構成を見渡すと、残り4ハロン目でペースが上がり始めているのが何となく分かる。これはスタートから1,000M地点、3コーナーを通過する辺り。他のレースに比べて仕掛けが早くなるのが福島芝1,800M、ひいてはラジオNIKKEI賞の特徴でもある。差し馬が総じて好調なのは、前の馬が早仕掛けでタレたところを突いているだけに過ぎないが、好走確率が高いなら黙って買えばいいだけの話。


 クランエンブレムの前走は今回と同じコースで、かつ残り4ハロン目からペースアップしていた。今回騎乗する吉田隼人騎手は昨年このコースで重賞勝ち(福島牝馬S・ロフティーエイム)があるし、このコースの乗り方は心得ているとみて軸指名。

 3勝馬は前述のクランエンブレムの他、ハイソサエティーとイクスキューズがいる。ハイソサエティーは前走差し優勢の流れで最後まで抜かれなかった辺りを評価。但し前走マイル以下の条件戦を使った馬が全滅という嫌なデータもある。イクスキューズの前走の大敗は中1週続きのキツいローテにあったと解釈。短期間で立て直せるのか?牡馬換算58kgのハンデ設定も見込まれ過ぎのような気がする。

 抜け出してから後続を突き放したエーシンダードマン、ガルヴァニックはこのコース特有の早仕掛けで差脚が更に生かせそうな感じ。いずれも前走で勝っているにも関わらず3kg減のハンデ設定も有利。ロックドゥカンブも同様なのだが、こちらは前走の勝ち方がぎこちなかったので無印。

◎クランエンブレム
○ハイソサエティー
▲エーシンダードマン
△ガルヴァニック


■馬券構築

 クランエンブレムから馬複流し。

[馬複] クランエンブレム−ハイソサエティー 40%
[馬複] クランエンブレム−エーシンダードマン 30%
[馬複] クランエンブレム−ガルヴァニック 30%


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