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第121回目黒記念(JpnII)
2007年5月27日(Sun) 東京芝2,500M 3歳以上オープン ハンデ (国際)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 チェストウイング 89 決め手の無さがネック。脚を溜めれば通用しても良い。
2 ポップロック 100 実績上位も前年比4.5kg増で相殺。時計面も不安あり。
2 3 アドマイヤモナーク 88 この馬なりに走っているが大きく変わった印象はない。  
4 アドマイヤタイトル 91 前走早めに動いてコンマ5秒差。力はつけてきている。  
3 5 ソーユアフロスト 87 東京得意だが2,000Mまで。未知の距離への対処カギ。  
6 ゴーウィズウィンド 85 前に行けても踏ん張れない。ハンデ軽くても妙味無し。  
4 7 ローズプレステージ 76 京都以外で良績無し。ましてや古馬相手では厳しい。  
8 マイネルネオス 80 福島の自己条件を連勝しただけ。重賞は時期尚早。  
5 9 アドバンテージ 86 単騎逃げ可能。引き離し気味に行ければ少々不気味。  
10 アドマイヤフジ 96 久々だが仕上がりは良い。東京コースが合うかどうか。
6 11 ココナッツパンチ 83 歴戦の古馬相手にキャリア3戦で挑むのは無謀過ぎる。  
12 チャクラ 86 3年前の勝ち馬だが以後未勝利。ズブさに拍車掛かる。  
7 13 グラスポジション 86 後ろからしか行けないのが問題。前崩れでも苦しい。  
14 メイショウオウテ 92 前走終いに徹して好走も終い要すこの距離向くか微妙。  
15 ダディーズドリーム 88 2年連続3着の曲者もこれ以上の上がり目は期待薄。  
8 16 ブリットレーン 85 昨年ブービー負け。軽量でも見せ場作れずでは無理。  
17 トウカイトリック 96 差す競馬が完全に定着。斤量も据え置きで問題なし。
18 センカク 84 前走終い甘くなるも勝ち方は上々。距離延びてどうか。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 逃げられず凡退した昨年とは別の馬・天皇賞にも手が届きかけたトウカイトリック
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。
 
【連対馬の主な重賞実績、及び前走レース一覧('00年以降)】
年度 1着馬 2着馬
'00年 ステイゴールド(牡6・58kg)
'00年アメリカJCC2着、'00年日経賞2着他
天皇賞春(GI・芝3,200M)4着
マチカネキンノホシ(牡4・57kg)
'00年アメリカJCC他
アメリカJCC(GII・中山芝2,200M)1着
'01年 ホットシークレット(セ5・57kg)
'00年ステイヤーズS
メトロポリタンS(OP・東京芝2,300M)4着
マックロウ(牡4・57.5kg)
'01年京都記念
天皇賞春(GI・京都芝3,200M)4着
'02年 トシザブイ(牡6・55kg)
'02年ダイヤモンドS3着他
天皇賞春(GI・京都芝3,200M)7着
アクティブバイオ(牡5・56kg)
'02年日経賞
天皇賞春(GI・京都芝3,200M)9着
'03年 トシザブイ(牡7・57kg)
'02年目黒記念
天皇賞春(GI・京都芝3,200M)7着
レディパステル(牝5・56kg)
'01年優駿牝馬、'03年中山牝馬S他
東京R記念(OP・東京芝2,400M)2着
'04年 チャクラ(牡4・56.5kg)
'03年ステイヤーズS
天皇賞春(GI・京都芝3,200M)4着
トレジャー(牡6・55kg)
'02年ダービー卿CT2着他
マーチS(GIII・中山ダ1,800M)8着
'05年 オペラシチー(牡4・56.5kg)
'04年菊花賞3着、'05年日経賞3着
メトロポリタンS(OP・東京芝2,400M)3着
ウイングランツ(牡5・54kg)
'05年ダイヤモンドS
阪神大賞典(GII・阪神芝3,000M)5着
'06年 ポップロック(牡5・54kg)
(重賞初出走)
白川特別(1000万・京都芝2,400M)1着
アイポッパー(牡6・57.5kg)
阪神大賞典2着他
天皇賞春(GI・京都芝3,200M)4着

 3回東京開催の開幕週(現在は2週目)に行われた'00年以降の連対馬についてみてみると、既に重賞実績を持つ馬が好走していることが分かる。連対馬14頭のうち、重賞未連対だったのは'02年1着トシザブイと'05年1着オペラシチー、'06年1着ポップロックの3頭。

 トシザブイはダイヤモンドSで2年連続3着、オペラシチーは前年の菊花賞や同じ年の日経賞で3着があり、ポップロックは芝2,500Mで【2・0・2・0】とそれぞれ長距離において好適性を示していた。なお、勝ち馬7頭のうち6頭は2,400M以上のレースを経由しており、2,400M未満のレースを経由して連対したのは'00年2着マチカネキンノホシ、'01年1着ホットシークレット、'04年2着トレジャーと数える位しかいない。


 天皇賞春を経由した馬が幅を利かせている傾向からしても、軸はトウカイトリックで不動。長距離における重賞実績が豊富で、かつしっかり差せるのだから何ら不安はない。サンライズジェガー('03年1人気9着)のように天皇賞春で好走していてもここで凡退した馬もいるにはいるのだが、そもそもサンライズジェガーは騎乗した本人(後藤騎手)も認めた駄騎乗(内突いて前詰まり)だった。

 ポップロックも長距離実績が豊富で、京都記念で差す競馬もクリアしていて問題ないように見えるが、全般的に渋った馬場での好走が多く、高速馬場に対する適性が不明。それでいてこのレースで実績の無い58.5kgを背負っての出走(過去10年で5頭が出走して【0・0・1・4】)となると危険な人気馬という感じもしなくはない。

 目黒記念はスタートしてから最初のコーナーまでの距離が長く、序盤で余計な脚を使わされやすいため上がりが掛かる。過去10年で逃げ馬が全滅しているのはこの影響によるところが大きい。アドマイヤフジは昨年の日経新春杯で上がりを要す流れを差し切っている。久々ながら攻めの本数が豊富で、稽古駆けするとはいえ速い時計が多く出ている。チェストウイングは昨年のアルゼンチン共和国杯でしっかり伸びていたように、脚を溜めればそれなりに通用しそうではある。

 どうでもいいが、ココナッツパンチが人気しているのは何で?よく考えてみてよ。キャリア3戦ですぜ?

◎トウカイトリック
○ポップロック
▲アドマイヤフジ
△チェストウイング


■馬券構築

 トウカイトリックから馬複・3連複流し。

[馬複] トウカイトリック−ポップロック 30%
[馬複] トウカイトリック−アドマイヤフジ 20%
[馬複] トウカイトリック−チェストウイング 20%
[3連複] トウカイトリック−ポップロック−アドマイヤフジ 10%
[3連複] トウカイトリック−ポップロック−チェストウイング 10%
[3連複] トウカイトリック−アドマイヤフジ−チェストウイング 10%


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