HOME > 重賞展望 > 第74回東京優駿

第74回東京優駿(JpnI)
2007年5月27日(Sun) 東京芝2,400M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 タスカータソルテ 76 前走は平坦だからこそ伸びた印象。上積みは期待薄。  
2 ゴールドアグリ 71 叩き2戦目も上積み疑問。妙味は内突きの勝浦のみ。  
2 3 ウオッカ 83 牝馬のトップクラスが堂々参戦。実力的には問題ない。  
4 ゴールデンダリア 75 勝ち方に不満はないが一線級相手に通用するか微妙。  
3 5 トーセンマーチ 84 前走渋太く伸びるも一杯一杯。相手強化で出番無し。  
6 マイネルフォーグ 76 出られるから出てみたといった感じ。付いて回るだけ。  
4 7 フィニステール 84 前走直線で前支える不利受けるも大勢に影響感じず。  
8 ドリームジャーニー 82 年明け2戦がイマイチ。位置取りに融通利かず苦戦。  
5 9 ヒラボクロイヤル 86 前走相手に恵まれた感あるも決め手は屈指の存在。
10 プラテアード 72 同じ相手に同じ負け方をしていてはどうにもならない。  
6 11 ナムラマース 79 前走4角で手が動く完敗。中団付近につけても苦しいか。  
12 サンツェッペリン 88 前残りの再現は微妙。差す競馬も可能だが中途半端。  
7 13 ローレルゲレイロ 85 何をしても一歩及ばない。距離距離も良いとは言えない。  
14 アドマイヤオーラ 86 前走位置取りミス。ただ血統からして距離延長がどうか。
15 フサイチホウオー 88 前走前残りを猛然と追い込み僅差。東京に替わり確勝。
8 16 アサクサキングス 83 初速付かずの前走度外視可もここで粘り込みは厳しい。  
17 ヴィクトリー 88 今回も単騎可能。マーク厳しくても地力で打ち勝つか。
18 フライングアップル 79 前々走はやはり嵌っただけか。正攻法では物足りない。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 負けて尚強しの皐月賞を具現化する時・世代最強はフサイチホウオー
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【連対馬の直前成績と重賞勝ち鞍一覧(過去10年)】
年度(回) 1着 2着
'97年(第64回) サニーブライアン 【3・1・1・4】
皐月賞(GI)
シルクジャスティス 【3・1・2・4】
京都4歳特別(GIII)
'98年(第65回) スペシャルウィーク 【3・1・1・0】
弥生賞(GII)、きさらぎ賞(GIII)
ボールドエンペラー 【2・2・1・6】
デイリー杯3歳S(GII)
'99年(第66回) アドマイヤベガ 【2・1・0・2】
ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)
ナリタトップロード 【3・1・2・0】
弥生賞(GII)、きさらぎ賞(GIII)
'00年(第67回) アグネスフライト 【3・0・0・1】
京都新聞杯(GIII)
エアシャカール 【3・2・0・1】
皐月賞(GI)
'01年(第68回) ジャングルポケット 【3・1・1・0】
共同通信杯(GIII)、札幌3歳S(GIII)
ダンツフレーム 【4・3・0・0】
アーリントンC(GIII)
'02年(第69回) タニノギムレット 【4・1・2・0】
スプリングS(GII)他、全3勝
シンボリクリスエス 【3・1・2・0】
青葉賞(GII)
'03年(第70回) ネオユニヴァース 【5・0・1・0】
皐月賞(GI)他、全3勝
ゼンノロブロイ 【3・0・1・0】
青葉賞(GII)
'04年(第71回) キングカメハメハ 【5・0・1・0】
NHKマイルC(GI)、毎日杯(GIII)
ハーツクライ 【3・0・1・1】
京都新聞杯(GII)
'05年(第72回) ディープインパクト 【4・0・0・0】
皐月賞(GI)、弥生賞(GII)
インティライミ 【3・1・0・1】
京都新聞杯(GII)
'06年(第73回) メイショウサムソン 【5・3・1・1】
皐月賞(GI)他、全3勝
アドマイヤメイン 【4・2・1・2】
青葉賞(GII)、毎日杯(GIII)

 過去10年の連対馬20頭全てに重賞勝ちがあった。重賞初出走だった馬の連対例は'96年1着フサイチコンコルド、重賞出走経験がありながら未勝利だった馬の連対例は'92年2着ライスシャワーまで遡らなければならない。重賞未勝利馬は3着以下を前提に考えたい。


【皐月賞トライアルと皐月賞を連勝した馬のダービー成績(グレード制導入以降)】
年度(回) 馬名 皐月賞TRレース名 皐月賞成績 ダービー成績
'84年(第51回) シンボリルドルフ 弥生賞 1着(1人気) 1着(1人気)
'85年(第52回) ミホシンザン スプリングS 1着(1人気) (不出走)
'87年(第54回) サクラスターオー 弥生賞 1着(2人気) (不出走)
'91年(第58回) トウカイテイオー 若葉S 1着(1人気) 1着(1人気)
'92年(第59回) ミホノブルボン スプリングS 1着(1人気) 1着(1人気)
'94年(第61回) ナリタブライアン スプリングS 1着(1人気) 1着(1人気)
'01年(第68回) アグネスタキオン 弥生賞 1着(1人気) (不出走)
'03年(第70回) ネオユニヴァース スプリングS 1着(1人気) 1着(1人気)
'05年(第72回) ディープインパクト 弥生賞 1着(1人気) 1着(1人気)
'06年(第73回) メイショウサムソン スプリングS 1着(6人気) 1着(1人気)
'07年(第74回) ヴィクトリー 若葉S 1着(7人気)

 グレード制が導入された'84年以降、皐月賞トライアルと皐月賞を連勝した馬は10頭いる。このうちダービーへと駒を進めた7頭はダービーも勝って2冠以上に輝いている。今年の該当馬ヴィクトリーも2冠に輝くだけの資質を秘めている。

 ただ今年の皐月賞は平均ペースだったにも関わらず縦長になり、前につけたヴィクトリーとサンツェッペリンの行った行ったで決着。はっきり言って展開利以外の何物でもない。逃げ馬というのはマークがきつくなったら何一つ良いことがない。

 皐月賞はコースロスなく乗った馬が勝つなら、ダービーは上がりの速い馬が勝つ。ダービーを勝つのは皐月賞でコースロスなく乗ったヴィクトリーらをハナ差まで詰め寄ったフサイチホウオー。使った脚はアドマイヤオーラと同じでも、ゴール前の勢いは全く違った。アドマイヤオーラは父アグネスタキオンで距離延長が課題。オークスで父アグネスタキオンのミンティエアーが踏ん張れなかったのが気になる。

 ヒラボクロイヤルは直近5年で2着3回、3着1回と善戦している青葉賞勝ち馬。2着馬が未勝利戦勝ち上がり直後のトーセンマーチというのが気になるところだが、ゴール前で手綱を緩めながら1馬身差の勝利なら同馬に落ち度は無い。ヴィクトリーは今回も同型不在で、勝てないまでも2〜3着には残りそう。やはり皐月賞トライアルと皐月賞を連勝した馬は前述の傾向上簡単には切れない。

◎フサイチホウオー
○ヒラボクロイヤル
▲ヴィクトリー
△アドマイヤオーラ


■馬券構築

 フサイチホウオーから馬単2点。フサイチホウオー1着固定+ヒラボクロイヤルorヴィクトリーいずれか2着固定の3連単流しを抑える。

[馬単] フサイチホウオー→ヒラボクロイヤル 30%
[馬単] フサイチホウオー→ヴィクトリー 30%
[3連単] フサイチホウオー→ヒラボクロイヤル→ヴィクトリー 10%
[3連単] フサイチホウオー→ヒラボクロイヤル→アドマイヤオーラ 10%
[3連単] フサイチホウオー→ヴィクトリー→ヒラボクロイヤル 10%
[3連単] フサイチホウオー→ヴィクトリー→アドマイヤオーラ 10%


■このレースの回顧へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.