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第55回日経賞(GII)
2007年3月24日(Sat) 中山芝2,500M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 サザンツイスター 89 重賞では入着が精一杯。力不足の感は否めない。  
2 2 アドマイヤモナーク 82 コース相性良いにしても久々でこの相手は辛い。  
3 3 アドマイヤタイトル 86 前走大外を捲って突き抜ける。相手強化も通用可。  
4 フサイチパンドラ 97 先行して粘り強い。芝に戻って改めて実績示せるか。  
4 5 マツリダゴッホ 96 前走早仕掛けで圧勝。中山と相性良く引き続き期待。
6 ブラックタイド 91 前走先行策でキレ負け。何するにしても詰めが甘い。  
5 7 エリモエクスパイア 92 前走内から先に抜け出し僅差。別定の今回正念場。
8 インテレット 88 前走流れ向いても前とは5馬身差。力負け懸念。  
6 9 ビービートルネード 82 芝では強気になれない。ここも付いて回るだけ。  
10 ネヴァブション 90 差し届かずの低迷から脱却。連勝で本格化の予感。
7 11 トウショウナイト 96 好位付けで安定。コース経験生かし力で押し切るか。
12 ラッキーブレイク 91 マーチSとW登録。前走に引き続き何が狙いか不明。  
8 13 ブリットレーン 85 軽ハンデ貰っても全くダメ。純粋に力が足りていない。  
14 トウカイワイルド 90 前走がだらしなさ過ぎ。斤量加算され一層厳しい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 勝利のカギは4角スパート・前走の圧勝に本格化の兆しマツリダゴッホ
■予想構築

 日経賞は阪神大賞典と共に天皇賞へのステップという位置付けが為されているのだが、出走馬の質は日経賞よりも阪神大賞典のほうが高い。その理由としては西高東低で有力馬が西に集中していることの他、阪神大賞典が本番に近い距離で行われることが挙げられる。

 阪神大賞典でもそこが重賞初勝利だった馬もいるにはいる('03年ダイタクバートラム、'04年リンカーンなど)が、意外性という意味では日経賞のほうが断然上。'98年テンジンショウグンは通常の思考ではまず買えない。'00年6着グラスワンダー、'02年6着マンハッタンカフェの2頭はいずれも有馬記念勝ちから直行し、一本被りの支持を受けた上でぶっ飛んだ。

 日経賞は条件クラスを経由した馬でも通用しているというのも一つのポイントで、これは阪神大賞典では見られない傾向である。重賞勝利はおろか未連対の馬でも通用しており、一昨年は御堂筋S1着のオペラシチーが3着、昨年は御堂筋S2着のストラタジェムが2着した。その意味でアドマイヤタイトルに注目が集まる。但し過去10年、重賞初挑戦で連対した馬はいない。

 コーナーを6つ回る小回りの長距離戦で、一般に前につけた馬が勝ち負けしている。更に付け加えると2周目4コーナーからの瞬発力勝負の様相が濃く、結果としてサンデーサイレンス産駒の台頭を呼んでいる。過去10年、サンデーサイレンス産駒は延べ21頭が出走して【3・3・3・12】(28.6%)、'04年2着ゼンノロブロイ、'05年1着ユキノサンロイヤル、'06年1着リンカーン・2着ストラタジェムと目下3年連続連対中。


 軸はある程度前につけられて、かつ決め手を持つサンデーサイレンス産駒マツリダゴッホ。前走の圧勝はインティライミの暴走によるハイペースが嵌ったこともあるが、後続につけた5馬身差はあの'99年スペシャルウィーク(3馬身差)を上回るアメリカJCC史上最大着差。これは良い意味で意外だった。

 相手筆頭は迎春Sで今回と同じコースをこなしつつ、白富士Sで瞬発力勝負にも対応できたネヴァブション。以前は後ろから行って届かずを連発していたが、ここに来て勝ち切れるようになってきた。トウショウナイトは好位付けで安定してきた一方、決め手はもう一つ。横に並ばれたところでキレ負けする可能性がある。エリモエクスパイアは先に抜け出した上で後から差し込んできたトウカイトリックに食い下がった前走を評価。溜めても上がり34秒台前後の脚が使える。

◎マツリダゴッホ
○ネヴァブション
▲トウショウナイト
△エリモエクスパイア


■馬券構築

 マツリダゴッホから馬複、マツリダ−ネヴァ2頭軸の3連複流し。

[馬複] マツリダゴッホ−ネヴァブション 20%
[馬複] マツリダゴッホ−トウショウナイト 20%
[馬複] マツリダゴッホ−エリモエクスパイア 20%
[3連複] マツリダゴッホ−ネヴァブション−トウショウナイト 20%
[3連複] マツリダゴッホ−ネヴァブション−エリモエクスパイア 20%


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