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第41回日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII)
2007年1月8日(Mon) 京都芝1,600M 3歳オープン 別定 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 エーシンビーエル 89 京都に戻るのは良いが外回りのマイルでは苦しい。  
2 2 エイシンイッキ 88 持ち前のスピードで主導権は奪えそう。粘りに期待。
3 3 ビンチェロ 84 新馬勝ち後もこの馬なりに走っているが相手が強い。  
4 4 マイネルフォーグ 89 連対時の内容見直しても前走の大敗が気になる。  
5 5 ローレルゲレイロ 96 前走勝ちに等しい内容。差込みに対処できるかが鍵。
6 6 ジャングルテクノ 89 そこそこ差せるが突き放す脚がない。巻き返し微妙。  
7 7 アドマイヤオーラ 93 前走勝ち馬にアオられる。雪辱難しいが上位は堅い。
8 ダイワスカーレット 94 前走は相手を引き付ける余裕あり。ここも通過点か。
8 9 スズカライアン 78 力強い伸び脚示して初勝利も即重賞では荷が重い。  
10 キングブレーヴ 81 差す競馬に慣れているのは良いが力不足は否めず。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 かつての英雄色を好む・高みを目指す紅一点ダイワスカーレット
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【牝馬の成績一覧(過去10年)】
年度 馬名 着別度数 前走レース 今回着順
'97年 ホッコービューティ 【2・0・0・0】 千両賞(阪神芝1,600M)1着 2着(4人気)
シーキングザパール 【2・0・1・1】 阪神3牝(阪神芝1,600M)4着 1着(1人気)
'98年 ダンツシリウス 【1・2・1・5】 阪神3牝(阪神芝1,600M)3着 1着(5人気)
キュンティア 【1・1・0・0】 阪神3牝(阪神芝1,600M)2着 8着(3人気)
'99年 フサイチエアデール 【1・2・0・2】 さざんか賞(阪神芝1,400M)2着 1着(2人気)
'00年 (出走無し)
'01年 フィールドサンデー 【1・0・0・0】 新馬(阪神芝1,400M)1着 3着(1人気)
'02年 (出走無し)
'03年 バタラバ 【1・1・3・4】 未勝利・牝(阪神芝1,400M)1着 10着(13人気)
'04年 マコトキンギン 【1・0・0・2】 阪神JF(阪神芝1,600M)11着 6着(8人気)
'05年 ライラプス 【1・1・0・2】 阪神JF(阪神芝1,600M)7着 7着(2人気)

 シンザン記念は他の3歳牡牝混合重賞に比べて牝馬の参戦率が高く、かつ結果を残している馬が多い。事実、1〜2月に行われる重賞だけを見ても、京成杯は'86年以来20年間、きさらぎ賞は'64年以来42年間牝馬が勝っておらず、共同通信杯に至っては過去40回で牝馬が勝ったことがない。

 シンザン記念では牝馬が過去10年で3勝、過去40回で7勝を挙げている。'97年は12頭中2頭の牝馬がワンツーを決め、'97年から'99年にかけては3連勝。近年は小物ばかりで牝馬の活躍が薄れつつあるが、今年はGI3勝馬ダイワメジャーの半妹という「真打」ダイワスカーレットが出走してきた。

 シンザン記念で牝馬が活躍する理由としては短期間でのセックスアローワンスの拡大が挙げられないだろうか。つい最近まで1kgで済んだ牡牝との斤量差が、年を隔てただけで2kgに早変わり。中京2歳Sを勝ったダイワスカーレットが引き続き54kgで出走できるのに対し、これに負けたアドマイヤオーラが1kg増の56kg。こんなおかしなことが許されるのだから、これに乗らない手は無い。


【上位馬の通過順と上がり3ハロン順位一覧(過去10年)】
年度 頭数 1着馬 2着馬 3着馬
'97年 12 7-1(36.5)1位 8-4(36.7)2位 8-4(37.0)4位
'98年 15 4-3(36.9)1位 2-1(38.4)6位 10-8(37.4)3位タイ
'99年 12 3-2(35.7)6位タイ 2-4(35.7)6位タイ 5-5(35.6)4位タイ
'00年 15 8-3(35.0)1位 13-12(35.1)2位 2-2(36.0)8位タイ
'01年 16 5-3(36.4)3位 13-8(36.3)2位 2-2(37.0)8位
'02年 16 3-6(34.5)1位タイ 8-6(34.5)1位タイ 5-2(34.8)6位タイ
'03年 16 6-6(34.7)2位 10-10(34.3)1位 4-4(35.4)7位
'04年 12 1-1(34.7)1位 3-2(35.0)4位 9-6(34.8)2位
'05年 13 12-7(34.0)1位 11-7(34.1)2位 8-7(34.6)3位
'06年 9 1-1(34.7)2位 2-3(34.6)1位 2-2(35.1)7位
※'98年は不良、'01年は稍重、その他の年は良馬場で施行。
※'00年と'06年はAコース、'03年と'04年はCコース、その他の年はBコースを使用。
太字はサンデーサイレンス系産駒を示す。

 決め手がモノを言うレースで、過去10年の勝ち馬10頭のうち6頭は上がり最速を繰り出しての勝利だった。サンデーサイレンス系産駒が強く、該当馬は延べ30頭で【5・4・3・18】(30.0%)となるのもその証左。今回の該当馬はビンチェロ(父ダンスインザダーク)、アドマイヤオーラ(父アグネスタキオン)、ダイワスカーレット(父アグネスタキオン)の3頭。

 アドマイヤオーラは中京2歳Sでダイワスカーレットを上回る上がりをマークしており、負けたとはいえここで再度見直すべき存在といえる。但しアドマイヤオーラが全力追いだったのに対し、ダイワスカーレットは終始「おいでおいで」の競馬。器の違いは明らかだろう。


 紅一点ダイワスカーレットが斤量差も味方につけて1着、アドマイヤオーラは最速かそれに近い脚で2着は確保しそう。決め手を持たないローレルゲレイロ、エイシンイッキのどちらかが3着に粘ると見立てた3連単で勝負。

◎ダイワスカーレット
○アドマイヤオーラ
▲ローレルゲレイロ
△エイシンイッキ


■馬券構築

 ダイワスカーレット1着、アドマイヤオーラ2着想定の3連単と2頭軸の3連複流し
 3連複の配当が激安なので全て3連単に変更。(01/08 12:45)

[3連単] ダイワスカーレット→アドマイヤオーラ→ローレルゲレイロ 20%40%
[3連単] ダイワスカーレット→アドマイヤオーラ→エイシンイッキ 20%30%
[3連複] ダイワスカーレット−アドマイヤオーラ−ローレルゲレイロ 30%
[3連複] ダイワスカーレット−アドマイヤオーラ−エイシンイッキ 30%
[3連単] ダイワスカーレット→ローレルゲレイロ→アドマイヤオーラ 20%
[3連単] ダイワスカーレット→エイシンイッキ→アドマイヤオーラ 10%


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