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第40回スポーツニッポン賞ステイヤーズS(GII) 2006年12月2日(Sat) 中山芝3,600M 3歳以上オープン 別定 (国際)(特指) |
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枠 | 馬 | 馬名 | 脚質 | 補正 | 寸評 | 印 |
1 | 1 | チャクラ | 先 | 85 | 3年前の勝ち馬。久々はいつも動き重く見送り妥当。 | |
2 | 2 | チェストウイング | 追 | 89 | 前走後方内から追い上げて4着。距離長いが注目。 | ▲ |
3 | 3 | ゴーウィズウィンド | 先 | 88 | 昨年はハナ奪って沈没。粘り込むだけの力が無い。 | |
4 | 4 | ラヴァリージェニオ | 先 | 91 | 昨年ラストでキレ負け。先に抜け出し見せ場は作る。 | |
5 | 5 | グラスポジション | 追 | 86 | 脚を溜めても弾けず。高齢で変わり身期待も酷。 | |
6 | アイポッパー | 差 | 94 | 安定した差脚魅力。他がバテたところを差し切るか。 | ◎ | |
6 | 7 | シンハルカジョウ | 差 | 67 | 距離延びて多少マシも最近まで未勝利の常連では。 | |
8 | ルーベンスメモリー | 差 | 86 | 前走も目立った脚使えず。距離も良いとは言えない。 | ||
7 | 9 | メジロコルセア | 先 | 81 | オープンクラスで惨敗続く。前に行けても苦しい。 | |
10 | ブリットレーン | 差 | 85 | ごく稀にいい脚を使う。捲りが利くようなら一発も。 | ||
8 | 11 | トウカイトリック | 逃 | 94 | 体力バカにうってつけの舞台。先手採り雪崩れ込む。 | ○ |
12 | ファストタテヤマ | 差 | 94 | 好走は直線平坦に集中。中山で詰め切れるか不安。 | △ |
■レース展望 2周目4コーナーに刮目せよ・ラストスパートに賭けるアイポッパー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■予想構築 まずは以下の資料をご覧頂きたい。
ステイヤーズSは内回りコースを2周するという極めて異質なレースである。こうなると各馬の距離実績が気になるところだが、3,000M未勝利でも勝つ馬はいるわけで、この点から絞りをかけるのは難しいと言わざるを得ない。 どのような馬が勝ち負けしているのかについて調べてみたところ、実に呆気なく答えが出た。上表を見れば一目瞭然、速い上がりを繰り出せそうな馬を買えば良いのである。3,600Mを走ると考えるのではなく、1,800Mを2周すると考えたほうが無難。最初の1,800Mはあってないようなもの。勝負は2周目、それも3コーナー過ぎから4コーナーにかけての駆け引きで決まる。 ただここで難しいのは、近走速い上がりを繰り出していた馬が必ずしもここで速い上がりを繰り出せるとは限らないということ。前走上がり最速だった馬は延べ13頭が出走して【1・4・1・7】(38.5%)。連対率は申し分ないが、勝った馬が1頭('01年エリモブライアン)だけというのは何とも物足りない。逆に前走上がり6位以下だった馬が5勝3着2回。このうち半数以上はここで先行していた。 ここまで来てようやく狙いの馬を精査。速い上がりを繰り出せそうな馬ではアイポッパーが1番手。現にアルゼンチン共和国杯は上がり最速だった。天皇賞春でもディープインパクトの遥か後方ながら上がり3位の脚を使っている。久々&早仕掛けで脚が上がった京都大賞典くらいの積極性が出せれば即勝ち負けだろう。鞍上は昨年デルタブルースを鮮やかに復活させたO.ペリエ。 トウカイトリックは前に行く馬の中では最有力。同馬のハイライトはディープインパクト相手に大逃げを打って2着に残った阪神大賞典。但し「11.9-12.0-13.6」というレースの上がりが示す通りラストは冴えなかった。バテてもタレない脅威の二枚腰が魅力なのだが、速い上がりを繰り出せそうな馬というイメージからはかけ離れている。 チェストウイングはアルゼンチン共和国杯で狭い内に入り込んで前が詰まり、馬群の切れ目を模索しながら追い上げてきた。上がりはアイポッパーに次ぐ2位。信夫山特別がラスト1,000M58秒6、3ハロン34秒3にまとめての完勝で、2周目の勝負どころで先に抜け出せるようなら勝ち負けが期待できる。 過去の連対馬チャクラ、グラスポジションはいずれも当時の勢いに無いのが問題。ゴーウィスウィンド、ラヴァリージェニオは速い上がりとは無縁。シンハルカジョウがここで通用したら笑う。ルーベンスメモリーは中山得意な点で少しは見どころがあるが、みなみ北海道Sでファストタテヤマに一蹴されたのが不満。メジロコルセアは単調な前残りで穴を開けるかもしれないが、連闘というのは無茶だろう。 札幌日経オープンで後ろから地味に追い上げたブリットレーン、京都大賞典でアイポッパーに先着したファストタテヤマが穴ということになりそう。この2頭では京都大賞典でスイープトウショウと同じ上がりを繰り出したファストタテヤマを上位に見たい。但し常に位置取りが後ろで融通が利かない点、直線に急坂があるコースを苦手にしている向きがある点、3年前1番人気に推されてシンガリ負けした時と同じ天皇賞秋を経由している点は割引対象。 結論としては前走内容・上がりの脚共に問題ないアイポッパーを軸に、先行策で粘り込みを図るトウカイトリック、前走クソ騎乗に泣いたチェストウイング、信頼性は落ちるが近走末脚好調のファストタテヤマへ流して勝負。 ◎アイポッパー ○トウカイトリック ▲チェストウイング △ファストタテヤマ ■馬券構築 アイポッパー1着固定+トウカイトリック2〜3着固定の3連単と2頭軸の3連複流し。 [3連単] アイポッパー→トウカイトリック→チェストウイング 10% [3連単] アイポッパー→トウカイトリック→ファストタテヤマ 10% [3連単] アイポッパー→チェストウイング→トウカイトリック 10% [3連単] アイポッパー→ファストタテヤマ→トウカイトリック 10% [3連複] アイポッパー−トウカイトリック−チェストウイング 30% [3連複] アイポッパー−トウカイトリック−ファストタテヤマ 30% |