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第67回菊花賞(GI)
2006年10月22日(Sun) 京都芝3,000M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 トーホウアラン 80 ダービーは直線不利あり。追い切り反応良く期待可。
2 ミストラルクルーズ 84 前走上手く乗っても後追いの3着。ここも善戦まで。  
2 3 シルククルセイダー 85 勝ちっぷりは良い。それが芝でも生かせるかどうか。  
4 タガノマーシャル 76 ここまで大きな上積み無し。勝ち負けまでは難しい。  
3 5 アドマイヤメイン 90 前走踏んだり蹴ったり。この舞台での溜め逃げ脅威。
6 ネヴァブション 77 ジリだが息の長い脚使う。上がり掛かるなら出番も。  
4 7 マルカシェンク 92 相当の瞬発力秘めるが展開に左右されやすい。  
8 マンノレーシング 79 ダートで得た賞金での出走。やはり多くは望めない。  
5 9 インテレット 82 ここ2戦直線でサッパリ伸びず。早め進出でも無理。  
10 フサイチジャンク 85 前走弱面相手に完敗。脚を溜めても伸びは凡庸。  
6 11 トーセンシャナオー 87 直線出し抜けの前走内容薄い。ここで再現は厳しい。  
12 メイショウサムソン 91 実績尊重。後ろから一気に来られた時にどうかだけ。
7 13 ドリームパスポート 89 末脚最強。ただ前走位の距離がベストなのは確か。
14 アペリティフ 84 距離長いほうが粘り易い。ただ地力問われると辛い。  
15 アクシオン 79 勝ち上がり問題ないが間隔詰めており余力心配。  
8 16 トウショウシロッコ 85 脚質転換で連続2着。ただ今回は同型が強過ぎる。  
17 パッシングマーク 76 ここ2戦は付いて回るだけ。長丁場のここも同様か。  
18 ソングオブウインド 88 前走機転利かせた先行策も上位2頭とは力差感じる。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 最後の難関は瞬発力勝負・相応の決め手で対抗するメイショウサムソン
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【上がり最速をマークした馬の成績(過去10年)】
年度 頭数 馬名 上り3F 通過順 成績
'96年 17 ダンスインザダーク 33.8 9-10-7-12 1着(1人気)
'97年 18 マチカネフクキタル 33.9 5-5-6-9 1着(3人気)
'98年 18 スペシャルウィーク 34.1 10-10-9-8 2着(1人気)
'99年 15 テイエムオペラオー 33.8 9-9-11-11 2着(2人気)
'00年 18 エアシャカール 35.7 8-9-10-7 1着(2人気)
'01年 15 ダンツフレーム 33.9 10-9-7-6 5着(2人気)
'02年 18 ファストタテヤマ 34.8 15-15-14-12 2着(16人気)
'03年 18 リンカーン 35.0 8-8-12-11 2着(4人気)
'04年 18 ホオキパウェーブ 35.1 16-15-14-10 2着(4人気)
'05年 16 ディープインパクト 33.3 7-7-7-7 1着(1人気)
※いずれの年も良馬場・Aコースで施行。

 京都大賞典の展望でも触れた通り、京都外回りの重賞は瞬発力を強く問う傾向にある。距離が長いとどうしてもペースが緩くなり、直線の攻防にかかるウエイトが大きくなる。菊花賞においても、上がり最速をマークした馬は過去10年で【4・5・0・1】(90.0%)とかなりの信頼性を誇る。

 但し距離が長過ぎるとまた別の問題が生じてくる。いわゆる前残りというやつである。'01年2着マイネルデスポット、'05年2着アドマイヤジャパンのように、上がりを要しながらも残る馬もいる。折角いい脚を使っても前につけた馬に似たような脚を使われるとひとたまりもない。

 最速の上がりを繰り出せそうなのはドリームパスポート、マルカシェンク辺り。このうち内伸びのダービーで大外を通ったドリームパスポートに遅れたマルカシェンクは地力不足。ドリームパスポートはメイショウサムソンを何度も差した実績がある。マルカシェンクは京都新聞杯ですら金縛りに遭っていた位で、単勝10倍を切る程の馬ではないと思う。何より福永騎手は長丁場での乗り方がヘタクソ。

 末脚最強ドリームパスポートに対抗できるのはやはりメイショウサムソンだろう。過去に三冠を達成した6頭のうち、シンザン、ミスターシービー、ナリタブライアンは秋初戦を落とした。少なくとも前哨戦の勝ち負けは問題ではない。神戸新聞杯にしても、上がり3ハロンは勝ち馬ドリームパスポートとコンマ3秒しか変わらなかった。メイショウサムソンも相応の決め手を有しているのは看過できない。

 ただこの2頭で決まってしまうというのでは素っ気無い。新興勢力なら長めの距離(概ね2,400M以上)を先行していた馬が狙い目になるのだが、今年はこれに当てはまる馬が見当たらない。ネヴァブションは差し込みだった点、アクシオンやタガノマーシャルは札幌の1,800〜2,000M戦をステップにした点が気に入らない。

 一発逆転の穴馬はいないのだろうか。ここは追い切りの様子からトーホウアランを推してみたい。一瞬で併走馬を置き去りにした追い切り内容からしていきなり通用しそうな印象を受けた。非常に分かりやすい血統(父ダンスインザダーク×母父ヌレイエフ)からしても、ステイヤーとしての才能開花を期待したい。勿論スローで脚を溜めてラストで加速した京都新聞杯の内容も忘れてはならない。

 アドマイヤメインは一旦後続を引き付けてから引き離すというのが持ち味で、前走はそれが全く出せなかった。やはり前につけて脚を溜めてナンボの馬である。この舞台で力を出し切って負けるのなら諦めが付く。

 メイショウサムソンは仮に何かに差されたとしても同時に2頭以上には抜かれないでしょうということで連軸に指名。相手は末脚最強ドリームパスポート、ステイヤー資質のトーホウアラン、溜め逃げが実践できるアドマイヤメインの順に並べてみた。

◎メイショウサムソン
○ドリームパスポート
▲トーホウアラン
△アドマイヤメイン


■馬券構築

 メイショウサムソン1着固定+ドリームパスポート2〜3着固定の3連単と2頭軸の3連複流し。

[3連単] メイショウサムソン→ドリームパスポート→トーホウアラン 10%
[3連単] メイショウサムソン→ドリームパスポート→アドマイヤメイン 10%
[3連単] メイショウサムソン→トーホウアラン→ドリームパスポート 10%
[3連単] メイショウサムソン→アドマイヤメイン→ドリームパスポート 10%
[3連複] メイショウサムソン−ドリームパスポート−トーホウアラン 30%
[3連複] メイショウサムソン−ドリームパスポート−アドマイヤメイン 30%


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