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第41回札幌2歳S(GIII)
2006年9月30日(Sat) 札幌芝1,800M 2歳オープン 馬齢 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 スイングロウ 85 前走前詰まりで殆ど追えず。今回も内枠が厄介。  
2 2 ビービーガルダン 86 テン速く先手は採れそう。距離延びる今回も劣勢。  
3 3 ニシノプライド 84 後続引き付け直線千切る。ここ同型の対処カギ。
4 4 アドマイヤヘッド 79 内から綺麗に抜ける。先に抜け出す形作りたい。
5 5 ブラックシャンツェ 75 前走後手踏みながら完勝も相手に恵まれた感。  
6 マイネルビジュー 80 直後の追上げ振り切る。ただここで再現はどうか。  
6 7 フサイチオフトラ 84 超スローを押し切っただけでは何とも言い難い。  
8 ナムラマース 95 同コースで連勝&レコード勝ち。優位は動かし難い。
7 9 イクスキューズ 89 実質残り1ハロンで追い出して楽勝。能力は高い。
10 ガルヴァニック 81 外から差し切る勝ち方優秀もここで差せるか微妙。  
8 11 ウインボールド 79 前走向こう正面で早くも失速。これでは正直辛い。  
12 クレバードラゴン 76 先2戦で完敗しているのは不満。やはり相手強い。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 前哨戦でスーパーレコード・これでは誰も追い付けないナムラマース
■予想構築

 まずは以下の資料をご覧頂きたい。

【コスモス賞勝ち馬の成績(過去9年)】
年度(回) 馬名 コスモス賞時計 札幌2歳S成績
'97年(第32回) アイアムザプリンス 1分50秒3(良) 1着(1人気)
'98年(第33回) マチカネテルテル 1分55秒0(良) 6着(1人気)
'03年(第38回) ヤマニンシュクル 1分51秒8(稍重) 3着(2人気)
'04年(第39回) マイネルアドホック 1分52秒2(良) 9着(3人気)
'05年(第40回) ディープエアー 1分51秒9(良) 2着(6人気)
'06年(第41回) ナムラマース 1分48秒4(良)

 本レースが1,800Mで行われるようになった'97年以降、コスモス賞の勝ち馬は延べ5頭が出走して【1・1・1・2】(40.0%)。本レースと同じ条件で行われるオープン特別の勝ち馬としては少々物足りない成績ではある。ただ今年のコスモス賞勝ち馬ナムラマースは過去のコスモス賞勝ち馬よりも明らかに速い。この時計は古馬も含めた今年の札幌開催の中でも3番目に該当する(トップはクイーンSの1分46秒7)。


【クローバー賞勝ち馬の成績(過去9年)】
年度(回) 馬名 クローバー賞時計 札幌2歳S成績
'97年(第32回) シャインポイント 1分32秒0(良) 7着(2人気)
'98年(第33回) シダソルジャー 1分32秒2(良) 12着(7人気)
'01年(第36回) ヤマノブリザード 1分30秒1(良) 1着(1人気)
'02年(第37回) ワンダーボーイ 1分31秒0(稍重) 3着(1人気)
'03年(第38回) キョウワスプレンダ 1分30秒0(良) 6着(1人気)
'04年(第39回) モエレフェニックス 1分30秒0(良) 11着(2人気)
'05年(第40回) アドマイヤムーン 1分29秒5(良) 1着(1人気)
'06年(第41回) イクスキューズ 1分29秒3(良)

 クローバー賞の勝ち馬は過去9年で延べ7頭が出走して【2・0・1・4】(28.6%)。そこそこ速い時計で勝っていたキョウワスプレンダやモエレフェニックスが馬群に沈むなど、人気を集める割には今一つ振るわない。今年のクローバー賞勝ち馬イクスキューズは昨年の勝ち馬アドマイヤムーンよりもコンマ2秒、従来の2歳コースレコードよりコンマ1秒速い時計で勝っている。


【連対馬の前走と距離経験一覧(過去9年)】
年度(回) 着順 馬名 前走 芝1,800M
'97年(第32回) 1着 アイアムザプリンス コスモス賞(札幌芝1,800M)1着 【1・0・0・0】
2着 ビルドアップリバー 未勝利(札幌芝1,200M)1着 初出走
'98年(第33回) 1着 マイネルプラチナム クローバー賞(札幌芝1,500M)2着 初出走
2着 スタートマーチ 500万下(札幌芝1,200M)6着 初出走
'99年(第34回) 1着 マイネルコンドル 函館3歳S(函館芝1,200M)13着 初出走
2着 ジョウテンブレーヴ 新馬(函館芝1,200M)1着 初出走
'00年(第35回) 1着 ジャングルポケット 新馬(札幌芝1,800M)1着 【1・0・0・0】
2着 タガノテイオー 新馬(札幌芝1,800M)1着 【1・1・0・0】
'01年(第36回) 1着 ヤマノブリザード クローバー賞(札幌芝1,500M)1着 初出走
2着 マイネヴィータ 新馬(札幌芝1,800M)1着 【1・0・0・0】
'02年(第37回) 1着 サクラプレジデント 新馬(札幌芝1,200M)1着 初出走
2着 テイエムリキサン 未勝利(札幌芝1,800M)1着 【1・1・0・0】
'03年(第38回) 1着 モエレエスポワール コスモス賞(札幌芝1,800M)2着 【0・1・0・0】
2着 アズマサンダース 新馬(札幌芝1,200M)1着 初出走
'04年(第39回) 1着 ストーミーカフェ 未勝利(札幌芝1,500M)1着 初出走
2着 ダンツキッチョウ 未勝利(札幌芝1,800M)1着 【1・1・0・0】
'05年(第40回) 1着 アドマイヤムーン クローバー賞(札幌芝1,500M)1着 【1・0・0・0】
2着 ディープエアー コスモス賞(札幌芝1,800M)1着 【1・0・0・0】

 勝ち馬9頭のうち5頭はここが芝1,800M初出走で、距離経験のある馬同士で決着したのも過去9年で'00年と'05年の2回しかない。この距離を走ったことがないだけで、ここでいきなり素質を開花させてきそうな馬を狙い打つのも悪くない。


 2歳芝1,800Mのレコードは開幕直後にいきなり塗り替えられたが、ナムラマースがコスモス賞で叩き出した時計はそれよりも1秒1速いスーパーレコード。追い切りを見てもレコード駆けの反動やデキ落ちみたいなものは微塵も感じられないし、ここはナムラマース軸で仕方ないと思う。

 イクスキューズはクローバー賞で馬群を捌くのに苦労していた割にはゴール前綺麗に抜けた。本来ならもっと着差をつけて勝っていても不思議ではなかった。スイングロウは同じレースで馬群を捌けず終い。ただ今回も最内枠を引いてしまった。ビービーガルダンは能力差でイクスキューズに抜かれており、逆転は難しそう。

 ニシノプライドは前走よりも新馬戦(2着)のほうが評価できる。芝1,800Mでハナを奪って1分50秒1というのは例年なら勝ち負けのレベルにある。前走は時計こそ緩かったものの、4コーナーで後続を引き付けてから引き離すという勝ち方をした点を評価しておきたい。

 距離未経験組ではアドマイヤヘッドに食指が動く。アドマイヤコジーン産駒はピッチ走法の馬が多いのか、この馬も小倉2歳Sを制したアストンマーチャンと同じく脚の回転が速い。追われてからの反応が機敏で、前走同様先に抜け出す形が取れれば面白い。

◎ナムラマース
○イクスキューズ
▲ニシノプライド
△アドマイヤヘッド


■馬券構築

 ナムラマース1着固定+イクスキューズ2〜3着固定の3連単と2頭軸の3連複流し。

[3連単] ナムラマース→イクスキューズ→ニシノプライド 10%
[3連単] ナムラマース→ニシノプライド→イクスキューズ 10%
[3連単] ナムラマース→イクスキューズ→アドマイヤヘッド 10%
[3連単] ナムラマース→アドマイヤヘッド→イクスキューズ 10%
[3連複] ナムラマース−イクスキューズ−ニシノプライド 30%
[3連複] ナムラマース−イクスキューズ−アドマイヤヘッド 30%


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