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第38回函館2歳S(GIII)
2006年8月6日(Sun) 函館芝1,200M 2歳オープン 馬齢 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ジャングルテクノ 86 新馬戦は競り負け。レース振り上手いが力不足。  
2 ガールズポップ 85 逃げ切り圧勝も時計平凡。同型揃って沈没濃厚。  
2 3 モデスティー 85 負かされた相手との力差は埋め切れそうにない。  
4 ゼットカーク 90 終いまでスピード持続評価。潜在能力は高そう。
3 5 インパーフェクト 95 勝つには勝ったがこの距離忙しい感。過信禁物。  
6 エーシンダームスン 90 ゴール前抑える余裕。十分な間隔開け確勝期す。
4 7 マイネシャンゼリゼ 84 勝ち上がりがいかにも平凡。ここは相手が揃う。  
8 マイネペローラ 86 他場からの距離短縮ローテ。速さを生かしたい。  
5 9 シャルロットノアル 87 この時期貴重な差し切り。混戦になれば即浮上。
10 エイシンイッテン (出走取消)
6 11 ローレルゲレイロ 92 直線不利あるも先に手が動いてあの結果は不満。  
12 マイニングゴールド 85 時計を詰めて勝利は好感。番手抜け出しに期待。
7 13 コンゴウダイオー 93 ダートで初勝利。芝でのジリっぽさ解消できるか。  
14 ニシノチャーミー 89 緩い流れに助けられた感。ここで再現期待は酷。  
8 15 ウインクルウィナー 84 馬場差考慮しても時計遅過ぎ。連闘も感心しない。  
16 シャルトリューズ 85 ハイペース追走で勝利。押し切るだけの力はある。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ガンガン行くよりも番手抜け出しが理想・速くて強いエーシンダームスン
■予想構築

 毎年恒例、まずは「札幌と函館の開催が入れ替わった'97年以降9年間の脚質傾向」についてまとめた以下の資料をご覧頂きたい。

【上位馬の位置取り(過去9年)】
年度(回) 頭数 1着 2着 3着
'97年(第29回) 10頭 (2-2)先 (1-1) (3-3)先
'98年(第30回) 16頭 (4-4)先 (8-6) (6-6)
'99年(第31回) 14頭 (2-2)先 (1-1) (9-5)
'00年(第32回) 11頭 (2-2)先 (6-6) (1-1)
'01年(第33回) 13頭 (6-5) (9-2) (3-5)
'02年(第34回) 15頭 (5-2)先 (1-1) (7-7)
'03年(第35回) 14頭 (5-4) (5-2)先 (11-10)
'04年(第36回) 16頭 (2-2)先 (5-2)先 (2-2)先
'05年(第37回) 11頭 (3-3)先 (5-3)先 (2-2)先

 函館2歳Sでは今のところ逃げ切り勝ちが無い。前走で逃げ切り勝ちを収めた馬は32頭いるが、函館2歳Sでも逃げて連対した馬は'97年2着サラトガビューティ、'99年2着テネシーガールの2頭しかいない。どれだけ快速を効かせても、それをマークした馬に交わされるというのがパターン化している。


【上位馬の前走距離・位置取り(過去9年)】
年度(回) 1着 2着 3着
'97年(第29回) 函芝12[+0.8] (4-1)先 函芝12[+1.1] (1-1) 函芝10[+0.1] (3-3)先
'98年(第30回) 函芝10[+0.2] (1-1) 函芝12[+0.9] (3-4)先 函芝12[+0.2] (3-2)先
'99年(第31回) 函芝12[+0.2] (7-7) 函芝10[+0.6] (1-1) 函芝12[-0.2] (4-4)先
'00年(第32回) 函芝12[-0.1] (5-2)先 函芝12[+1.0] (4-4)先 函芝10[+0.4] (1-1)
'01年(第33回) 函芝12[+0.2] (2-2)先 函芝10[+0.2] (6-4)先 函ダ10[+0.2] (2-2)先
'02年(第34回) 函芝10[+0.9] (2-2)先 阪ダ12[+1.0] (2-2)先 函芝12[-0.0] (2-2)先
'03年(第35回) 函芝12[+0.7] (5-4) 函芝12[-0.3] (4-2)先 函芝12[+0.2] (2-2)先
'04年(第36回) 函芝10[+0.5] (2-2)先 函芝12[+1.9] (1-1) 函芝12[+1.6] (4-2)先
'05年(第37回) 函芝12[+0.2] (3-3)先 函芝12[+0.8] (1-1) 函芝12[+0.6] (3-1)先
※芝10は芝1,000M、[+0.8]は0秒8差勝ち、[-0.2]は0秒2負け。以下同様。

 冒頭で述べた事を裏付けるかの如く、近年は前走で控える競馬を実践した馬が上位を独占している。但し控えるにしても勝ち負けに加わっていることが前提で、前走勝利かラベンダー賞連対は必須。


 軸はエーシンダームスン。控えて勝利した馬の中で、最も大きな着差をつけて勝っている点に着目。そこで負かした相手がここに3頭いる辺りもレースレベルの高さを窺わせる。1回函館新馬戦から直行のローテも過去9年で5勝2着4回の黄金パターン。

 相手筆頭はゼットカーク。勝ち時計1分11秒2を前後半に分けると共に35秒6。上がりを要する函館の芝でこのパフォーマンスは特異に映る。後続を引き付けながらの逃げだったことからして何が何でも行くという馬でもなさそうなので、ここは直線抜け出しの競馬に期待したい。

 単穴はシャルロットノアル。もっさりとしたスタートで後方に置かれながらも、3コーナーで大外を強引に捲りに行き、直線で内から抜け出てきたジャングルテクノを直線競り落とした。上がりはレース自体の上がりを1秒強も上回った。これが出遅れの副産物なのかどうかはここで明らかになる。

 連下はマイニングゴールド。2戦目は安藤勝己騎手に乗り替わり、番手抜け出しの正攻法でコンゴウダイオーに完勝。見栄えはあまり良くなかったが、1,000M通過57秒9の流れに持ったままで付いていった辺りは評価しておきたい。

◎エーシンダームスン
○ゼットカーク
▲シャルロットノアル
△マイニングゴールド


■馬券構築

 エーシンダームスンから馬複流し。

[馬複] エーシンダームスン−ゼットカーク 50%
[馬複] エーシンダームスン−シャルロットノアル 30%
[馬複] エーシンダームスン−マイニングゴールド 20%


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