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第42回函館記念(GIII)
2006年7月23日(Sun) 函館芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 タガノデンジャラス 95 決め手冴え本格化の兆し。函館初も勢いで克服。
2 ブルートルネード 98 適度に時計要す洋芝は好条件。同型の対処課題。  
2 3 エリモハリアー 96 地の利で一歩リードも実力的には他と大差無い。
4 エアシェイディ 98 競り合いに強い。道中いかに折り合えるかがカギ。
3 5 トウショウナイト 97 今年に入り歯痒いレース続く。ここも距離短いか。  
6 ストーミーカフェ 96 戦法にバリエーション無し。逃げ一手では苦しい。  
4 7 マヤノライジン 93 4連勝も所詮弱面相手の話。ここ妙に相手揃う。  
8 シェイクマイハート 94 前走上がり最速。軽量が嵌りそうな感じはする。  
5 9 マチカネメニモミヨ 97 前走完敗も着差は僅か。差し込みで俄かに浮上。
10 ユキノサンロイヤル 96 流れ速いと後ろに置かれる。ハンデ軽いが微妙。  
6 11 サクラゲイル 92 前々走はドスローの前残り。ここで再現は難しい。  
12 シャーディーナイス 82 軽ハンデでも進展なしの現状では到底狙い難い。  
7 13 ニシノデュー 91 番手の競馬も出来ないことはないが信頼度低い。  
14 マイソールサウンド 92 実績断然も久々は苦手。力を認めた上で見送り。  
8 15 アスクジュビリー 90 前走1年振りを叩く。出来れば前につけたいところ。  
16 セフティーエンペラ 98 行きっぷりは鳴り潜めたまま。負担1kg減り正念場。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 函館芝初出走は危険なのか・オープン突破の差脚に賭けるタガノデンジャラス
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【最重量及び上位馬の負担斤量一覧(過去9年)】
年度 頭数 最重量(着順) 1着(前走比) 2着(前走比) 3着(前走比)
'97年 16 56.0kg(1着) 56.0kg(+1.0) 52.0kg(-3.0) 54.0kg(-1.0)
'98年 15 58.0kg(4着) 53.0kg(-3.0) 56.0kg(-1.0) 56.0kg(同)
'99年 16 59.0kg(8着) 50.0kg(-7.0) 55.0kg(同) 51.0kg(-5.0)
'00年 16 57.0kg(5着) 52.0kg(-1.0) 52.0kg(-5.0) 55.0kg(-1.0)
'01年 16 58.0kg(8着) 56.0kg(-1.0) 55.0kg(-2.0) 52.0kg(-4.0)
'02年 16 57.5kg(13着) 55.0kg(同) 57.0kg(同) 50.0kg(-5.0)
'03年 15 58.0kg(1着) 58.0kg(同) 54.0kg(-2.0) 55.0kg(-3.0)
'04年 13 牝57.0kg(2着) 55.0kg(同) 57.0kg(+1.0) 53.0kg(-4.0)
'05年 12 56.5kg(5着) 55.0kg(-1.0) 54.0kg(-2.0) 55.0kg(+1.0)

 函館記念は'96年以前の別定戦時代から荒れ放題で、'97年にハンデ戦となってからも暫くは荒れていた。ただ馬連万馬券は'01年を最後に途絶え、'02年以降は少波乱こそあれど大荒れには至っていない。その原因としては、以前に比べて軽量馬の劇走(連対)が見られなくなったことが挙げられる。直近5年の勝ち馬は概ね前走と変わらずかマイナス1kg。軽量馬は3着に入ることで3連ベースの穴馬券を誘発している。

 この直接の原因としては実績馬が数多く参戦するようになり、軽量馬(格下)そのものの数が減ったためと推測される。また今年から「サマー2000シリーズ」が始まり、夏の重賞路線に確固たる目標が示されたことも格下の居心地を悪くしている。現に「サマー2000シリーズ」第1戦の七夕賞はトップハンデを含む重ハンデ馬が上位を独占するという結果になった。重賞とまではいかなくても、せめてオープン特別で勝ち負けしている馬を狙いたい。


 久々の巴賞で颯爽とハナを奪ったストーミーカフェに、ここ2戦逃げの手を緩めていないニシノデュー、前走大外からハナを奪いかけたブルートルネードが加わることで前は忙しくなりそう。差しが利く展開とみて、今年5戦してオール連対、うち上がり最速4回のタガノデンジャラスに注目したい。条件戦時代にオースミグラスワンやマチカネオーラと手合わせがあることからしても内容は濃い。

 エリモハリアーは昨年56kg以上を背負った馬が2頭しかいない低レベルなメンバーを相手に勝ったに過ぎず、今年は一筋縄では行かないだろう。この馬が買える根拠はコース適性のみ。函館記念においてはこのコース適性が持つ重要性が大きい。ただ今年は巴賞で負けており、昨年ほどの勢いにはない。

 巴賞はストーミーカフェが平均ペースで引っ張ったにも関わらず縦長になり、今回出走中最下位(9着)のマチカネメニモミヨまで0秒5差。勝ったのが9ヶ月ぶりの実戦だったモノポールということからしてもかなりの凡戦。今回はペースが上がると見ているので、ここで差し届かなかった馬を重点的にチェック。この中ではオープンクラスで差し勝ったことがあるマチカネメニモミヨが「着順巴投げ」の一番手か。

 エアシェイディはマチカネオーラを物差しにすればタガノデンジャラスと同等。福島テレビオープンでダイワバンディットとハナ差というのがいかにも物足りないが、競り合いに強いところをアピール。逃げ馬の直後につけて出し抜くシーンを想定しておきたい。ただ函館芝初出走なのはマイナス。これはタガノデンジャラスにも当てはまる。

◎タガノデンジャラス
○エリモハリアー
▲マチカネメニモミヨ
△エアシェイディ


■馬券構築

 タガノデンジャラスから馬複流し。

[馬複] タガノデンジャラス−エリモハリアー 40%
[馬複] タガノデンジャラス−マチカネメニモミヨ 30%
[馬複] タガノデンジャラス−エアシェイディ 30%


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